日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2013年11月17日日曜日

◆ミスから失点の内田「仲間に助けられた」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/407197_128454_fl




[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]

 痛恨のミスを取り返した。前半13分の失点シーン。MFストロートマンからのロングフィードがMFファン・デル・ファールトにわずかに当たってこぼれたボールがDF内田篤人(シャルケ)のもとへ流れてきた。咄嗟に頭でGKに戻したバックパスが弱くなり、ファン・デル・ファールトが詰める。GK西川周作も飛び出したが、わずかに早くファン・デル・ファールトが追いつき、チップキックで先制のゴールネットを揺らした。

「1失点目が悔やまれる。バウンドも難しかったけど、うまく失点につなげないことが大事だった。立ち上がりはよかっただけに、自分のミスで勢いが止まってしまったので申し訳ない」。自分のミスから先制点を献上。「トラップしたら相手も来ていたし、外にクリアしたらたぶん敵もいた。自分の中で一瞬、かなりちょっと迷いがあった」と悔しそうに振り返った。

 しかし、内田自身もチームも、ここから反発力を見せた。「最近、失点に絡むことがなかったので、ちょっと前半は引きずったけど、どうにかして戻そうという意識はあった」。前半44分にFW大迫勇也のゴールで1点を返すと、FW香川真司、MF遠藤保仁も入った後半は終始、日本ペースで進んだ。内田も積極的に攻撃参加。後半15分にはMF遠藤保仁のサイドチェンジから内田の縦パスを大迫がワンタッチで落とし、MF本田圭佑が左足で同点ゴールを奪った。

「仲間に助けられた結果だから。自分はDFとして失点に絡んじゃいけないし、ああいうミスでオランダみたいな強いチームに先制点を取られると、今日は追いつけたからいいけど、ちゃんと反省しないといけない」

 自分自身も同点ゴールに絡みながら、そうチームメイトに感謝した内田は後半の試合内容についても冷静に分析する。「後半は特にボールを回せたし、自分も何回か行けるシーンがあった。得点にも絡んだし、悪くないとは思うけど、どっちかと言うとオランダがうまくいってないなと。俺らも良かったけど、オランダがちょっとうまくいってないかなという意識もあった」。勝ち越すチャンスもあった。ただ、自分が「勝ちたかった」と言うわけにもいかなかった。

「2-2は悪くない? 俺は言えないでしょ、そんなこと。俺が失点しなければ2-1で勝っていたので。DFなんていつか失点に絡むけど、組織で守れていても、個人で俺みたいなやつが増えると、失点は免れない」。そう反省し切りの内田は「それが分かっているからこそ、すごくちょっと悔しいというか、仲間に感謝したいですね」と、2点差を追いついてのドローに胸をなで下ろしていた。

(取材・文 西山紘平)

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事