http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131116/148563.html
前半終了間際に得点を挙げた大迫(中央) [写真]=Getty Images
国際親善試合が16日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦した。
日本は10月に行われたベラルーシ戦から先発を4人変更し、西川周作、山口螢、清武弘嗣、大迫勇也がスタメンに名を連ね、川島永嗣、遠藤保仁、香川真司、柿谷曜一朗がベンチスタートとなった。一方のオランダはアルイェン・ロッベンやラファエル・ファン・デル・ファールトらが先発した。
速いパス回しと前線からのプレスを展開する日本は5分、左サイドを長友佑都とのパス交換で清武が突破すると、マイナスのクロスから山口がミドルシュートを放ったが、枠の上へ外れた。直後にも左サイドの崩しから、長友のクロスをファーサイドの岡崎慎司が右足で合わせたが、ミートすることができず、得点とはならなかった。
ペースが落ち着き始めた12分、ケヴィン・ストロートマンがハーフウェイライン付近から前線へボールを送ると、ヘディングでのパスを試みた内田篤人がミス。ボールを拾ったV・D・ファールトが飛び出したGK西川の頭上を越すシュートを冷静に決めて、オランダが先制する。
ボールを保持できるようになったオランダは20分、イェレマイン・レンスの左クロスを中央のロッベンが頭で合わせたが枠を捉えられず。23分にはストロートマンの長いグラウンダーのパスにレンスが抜け出し、GKと1対1になりかけるが、懸命に戻った内田がスライディングで防いだ。34分にも、ペナルティエリア前でパスをつなぐと、右サイドのロッベンへわたり、得意のコースからゴール左を狙ったが、西川がパンチングで弾いた。
迎えた38分、オランダはレンスのパスを中央で受けたV・D・ファールトが胸トラップから見事なサイドチェンジで右サイドのロッベンへ展開。ロッベンは縦にドリブルで仕掛けつつ、ペナルティエリアやや外からカットイン。直前には西川に弾かれたシュートだったが、今度は鮮やかにゴール左へ決めて追加点を獲得する。
劣勢の続いていた日本だったが44分、高い位置で吉田麻也がボールを奪うと、長谷部誠へパス。ナイジェル・デ・ヨングのプレッシャーを反転でかわした長谷部は、ペナルティエリア内左の大迫へパスを送ると、ダイレクトで冷静にゴール左隅へ流し込み、1点を返す。
後半に入って日本は清武、長谷部に代えて香川、遠藤を投入する。51分に日本は右サイドの本田圭佑がエリア内に浮き球のパスを送り、走り込んだ香川が受けたが、シュートはできなかった。直後には、遠藤の縦パスをエリア前で受けた本田が左足を振り抜いたが、シュートはクロスバーに当たってしまった。攻勢の続く日本は56分にも長友がミドルシュートで狙うが、ゴール右へ外れた。
押し込む日本は60分、遠藤が右サイドへ大きく展開すると内田、岡崎、本田とダイレクトでつなぎ、リターンを受けた内田がツータッチ目でエリア内の大迫へ縦パスを送る。大迫はワンタッチで後方へ落とすと走り込んだ本田が左足でダイレクトにゴール右へ流し込み、同点とする。
67分には右サイドを抜けた内田が中央へ横パスを出し、受けた香川が左へ流れながら左足のミドルシュートでゴール右を狙うがGKヤスパー・シレッセンが横っ飛びで防いだ。78分には香川がピッチ中央をドリブルで持ち込み、本田がおとりとなって作ったコースに走りこんだ、途中出場の柿谷へスルーパス。エリア内中央の柿谷はゴール右を狙ったが、わずかに外れてしまった。
その後、日本はオランダを相手に優勢に試合を進めるが、勝ち越し点を奪うには至らず。2-2の引き分けに終わった。
日本は19日にベルギー代表と年内最後の試合を行う。