日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年5月10日木曜日

◆先制弾の鹿島鈴木、敵地第2戦も「点を取りに行く」(ニッカン)





<ACL:鹿島3-1上海上港>◇決勝トーナメント1回戦第1戦◇9日◇カシマ

 主導権は握っていた。だが、得点が入らない。このままハーフタイムに入ってしまえば、リセットされてしまうところだったかもしれない。そこを変えたのが、前半43分。鹿島アントラーズの実に6度目のCKだった。

 MF永木亮太の左CKに、幾人も飛び込んだ。当てたのはDF昌子源だった。右側頭部に当たったボールはゴール右へ。ラインを割ったかには見えたが、相手GKがかき出したボールにもFW鈴木優磨が詰めていた。豪快に蹴り込み、待望の先制点を奪った。「前半に限っていえば主導権も握れていて、いい試合もできていた。あとは得点が欲しい中で、前半最後のいい時間帯に得点が取れたのが大きい」。鈴木が胸を張った。

 だからこそ後半立ち上がりも、いい流れが鹿島に訪れた。そして4分。MF遠藤康の右CKから、DF西大伍がニアサイドで押し込んだ。「ちょっと遅れたけど、うまく転がってきた。時間帯は良かったですね」。内田篤人の欠場で5日の浦和戦から連戦となった右サイドバックでの仕事は、攻守に安定感があった。

 6度目の決勝トーナメント。過去5度はいずれも、初戦の壁を越えられなかった。3度は一発勝負の戦いだったが、2度あったホームアンドアウェー戦では、いずれも先勝できずに終わっていた。歴史を変える-。その思いで戦う選手たちの気持ちが、ピッチで表れた。6連続で迎えたCKのピンチを防いだ直後の後半30分には、DF安西幸輝の左サイドからのクロスに“仲良しコンビ”の鈴木が飛び込むと、相手DFがたまらず頭でオウンゴール。決勝トーナメントの舞台で初めて、3得点を挙げた。

 1分後には“日本キラー”の元ブラジル代表エウケソンにアウェーゴールを許しはした。打たれたシュートは鹿島の7本の3倍の21本。後半だけで16本も浴びた。だが、身をていして2点目は許さなかった。3-1で乗り切った“前半戦”。歴史を変える戦いは、16日のアウェー第2戦につながった。

 鈴木は「第2戦は相手のホームで、違った試合になる。うちが守りに行けば必ず負けてしまう。予想ですけど、相手はFWフッキ選手が出てくると思うので、また全然違った試合になると思う。守りにいったら絶対勝てない。0-0の気持ちで、点を取りに行く気持ちで戦いたい」。そう誓った。


先制弾の鹿島鈴木、敵地第2戦も「点を取りに行く」



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