日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年5月20日日曜日

◆チームドクターが住民を診察 名門クラブが仕掛けるサッカー以外の地元密着型ビジネス(FNN PRIME)




夜間でも“芝生”を成長させる

ピッチの上で輝くピンクの光。
ここは、日本を代表するJリーグの名門クラブ、鹿島アントラーズの本拠地「カシマスタジアム」。
この謎の光が、プロサッカーチームの新たなビジネスチャンスの鍵を握るという。



「カシマスタジアム」では、チケットやグッズ販売など本業以外のビジネスとして『芝生』に注目が集まっている。
球際の激しい攻防やスライディングなどのあとも傷みが少ないのが特徴だ。

その秘密は、試合がない日に隠されていた。
芝をピンクの明かりで照らす、特殊なLED「BRIGHTURF」。
ソニーや信州大学などと共同で開発したこの光は、太陽光に近く、夜間でも芝の成長を促進させることができる。

鹿島アントラーズFC・小松義典ターフ担当は、「極端に傷んでいる所、弱っている所に光を与えている。24時間、当てっ放しでもいけます」と話す。


鹿島アントラーズは、この光源を共同開発した会社とともに特許を取得。
また、2018年に入り、はがれにくい新種の芝も開発。
これらの技術をほかのスタジアムや施設に販売。事業展開を目指している。

チームドクターが住民を診察

また、芝以外でも、ノンフットボールビジネスは、地域の日常的なシーンにまで広がっていた。
スタジアム内に併設したフィットネスクラブ「カシマウェルネスプラザ」。
選手も使用する特殊な機器を導入するなど、ほかのジムと差別化を図り、日常的に多くの人が訪れている。




さらにスタジアムのそばに、クラブチームとして全国初となるMRI(磁気共鳴画像装置)も完備する整形外科専門のスポーツクリニックを開設。
その売りは、試合中、選手がけがをした際の治療に当たるチームドクターが、住民向けの医療サービスを行うという点。

アントラーズスポーツクリニック・山藤 崇院長(兼チームドクター)は、「チームの選手も患者さんも一緒ですからね。選手を治したいのも一般のスポーツやってる方を治したいのも、おじいちゃん、おばあちゃんを治すのも、基本的なテクニックは同じです」と話す。

鹿島アントラーズというネームブランドも、患者への信頼度を高めている。
クリニックを訪れた患者は、「プロチームのメディカルドクターに言われると、当然、安心感はあります」と話す。

地域のスポーツクラブとしての在り方を示す鹿島アントラーズのノンフットボールビジネス。
鹿島アントラーズFC・鈴木秀樹事業部長は、
「“地域創生”だと思います。地域が元気になるために、われわれが何をお手伝いできるかっていうところで、一番、きちんと見せられる場所がスタジアムだったということ。スタジアムに何を付加していくかというか、非日常のフットボールと日常のスタジアムっていう両方が必要なんじゃないかなと思います」と語った。

ビジネスで最先端を行く鹿島アントラーズ

 この取り組みについて、Jリーグのビジネスに詳しいNewsPicks最高コンテンツ責任者の佐々木紀彦氏は、「鹿島は7万人弱の人口で、サッカーに加え、ビジネス面でも昔から工夫を重ね、最先端を行っていると思う」と話す。





そして、ビジネス成功のカギは3つと指摘。
「まずは“エンタメ化”。海外だとスタジアムとショッピングセンターの併設は当たり前なので、日本でも拡大していくのがいい。
次に、“会員の拡大”。チケットを買う人だけでなく、通常のファンクラブも含めて会員の拡大。例えば、FCバイエルン・ミュンヘンは30万人ほどの会員がいる。鹿島は強いチームだし、海外にも勧誘を拡大できる。
もう一つは“人材”。ビジネスをやるためにはプロの人材が必要なので異分野からサッカービジネスに入ってくる人をどう増やしていくかがカギになる」と話す。

非日常の空間を演出する試合と、地域の日常に溶け込むさまざまなアプローチ。
スポーツが文化として根づく歩みの1つに注目が集まる。

(「プライムニュース α」5月17日放送分)


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