日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年6月20日金曜日

◆ギリシャ戦、内田に代え酒井宏の先発が有力!サマラスとの攻防は注目(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20140619/jpn14061919370031-n1.html



 初戦・コートジボワール戦(レシフェ)を落としている日本にとって、19日の第2節ギリシャ戦(ナタル)は絶対に落とせない大一番。前回王者スペインがオランダ、チリに連敗して早々とグループステージ敗退を余儀なくされたように、2014年ブラジル・ワールドカップは何が起きるか分からない。つまり、日本がギリシャに勝ち、コートジボワールがコロンビアに敗れて、逆転で2位浮上する可能性もある一方で、日本がギリシャに敗れて早々と大会から去ることが決まる恐れもあるということだ。それだけ厳しい一戦だが、何とか勝って24日のグループ最終節コロンビア戦に突破の望みをつないでほしいものである。

 敗戦の後、15~17日の3日間、ベースキャンプ地のイトゥで心身両面のリフレッシュを図るとともに、ギリシャ戦対策を徹底した日本代表は、18日午前中にナタルへ移動。夕方にはエスタディオ・ダス・ドゥナスで報道陣の取材対応を受け、そのまま公式練習を行った。爽やかな気候だったイトゥとは異なり、ナタルは熱帯に近い気候。18日は雨が降らずに非常に蒸し暑くなったが、ここ数日は大雨が降ることも多かったようだ。試合当日も天候が崩れれば、スリッピーなピッチだったレシフェの二の舞にもなりかねない。香川真司(マンU)は「ボールタッチとかヘンな天候とか相手とかまったく気にしてないですし、自分は試合に入ることだけ、最初から90分通してやることだけ考えて頑張ります」と環境の変化に影響されないプレーの重要性を強調していたが、今こそ彼らのタフさが求められるところだ。



 ギリシャは4-3-3の基本布陣がベース。コートジボワールとはまったく違ったタイプの相手だが、フィジカルや球際の強さは共通している。そしてボールを奪った後のカウンターの鋭さは特筆すべきものがある。

 その起点となるのが、左ワイドに位置する大型アタッカー・サマラス(セルティック)だ。彼をどう封じるかが日本にとっての1つのポイントと言えるだろう。

 ザッケローニ監督が前回と同じ陣容で臨むのであれば、対面に位置する右サイドバックは内田篤人(シャルケ)だ。が、前回の試合が非常にタフだったことに加え、彼は負傷から復帰してまだ間もない。コートジボワール戦が2月初旬以来、4カ月ぶりの90分フル出場だったこともあり、ダメージは大きいだろう。そう考えると、今回は酒井宏樹(ハノーバー)のスタメンが有力視される。酒井宏樹とサマラスの攻防は注目だ。

 「サマラスが良い選手なのは間違いないですし、長く収まるので、相手はそこで収めるためにボールが集まると思う。そこがキーポイントでもありますし、そこを抑えられたら相手のチャンスは間違いなく減るし、自分たちの支配率が高くなると思うので。ギリシャはデカいし、自分より10センチくらい高い選手もいる。僕が出ても高さで勝てる保証はないですけど、どれくらいワールドカップでやれるか分かると思う。サマラスみたいなサイズの選手にブンデスでは勝ってるんですけどね。そういう意味も楽しみです」と彼はサマラス封じに自信をのぞかせた。



 酒井宏樹がピッチにいる、もう1つのメリットは、彼の高速クロスでゴール前のチャンスが増えること。コートジボワール戦は内田や長友佑都(インテルミラノ)が攻め上がって中に蹴り込むような場面がほとんど見られなかっただけに、今回はチャンスの回数を増やしていく必要があるだろう。

 「やっぱりコートジボワールにやられたあの2本のクロスはディフェンスからしたらやりにくいボール。いろんなシチュエーションがありますけど、背か高い相手に対して日本人は速いボールが効果的だと思います」

 「ワールドカップはホントに一発勝負だと思う。僕たちはベルギーに勝ちましたけど、もう1回、ベルギーとやったら勝てるか分からないですし、次にコートジボワールとやったら自分たちが勝つかもしれないし。どういうふうになるのか分からないのがサッカー。ご覧の通りスペインがこうなっているので、何が起こるか分からない。でも、そのための準備はできているので、良い結果が自分たちに傾くようにに頑張っていきたいです」と酒井宏樹はチームのためにできることをすべてやり切る構えだ。

 本当に強いチームはバックアップ選手の層も分厚い。日本の底力を見せつけるためにも、彼には内田以上の存在感を示してもらいたいものだ。(Goal.com)


文/元川悦子

 1967年長野県松本市生まれ。94年からサッカー取材に携わる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォロー。特に日本代表は練習にせっせと通い、アウェー戦も全て現地取材している。近著に「日本初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で戦う理由」(カンゼン刊)がある。

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