日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年9月22日木曜日

◆秋田が新ユニホーム発表“AKITA”胸に全国へ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/sports/news/1713185.html



 バスケ界の「鹿島アントラーズ」になる。Bリーグ1部(B1)の秋田ノーザンハピネッツが20日、秋田市内で新ユニホームの発表会を行った。側面には豊作と勝利を願う稲穂をあしらい、胸のメインスペースに企業広告ではなく「AKITA」の文字を掲示。B1では“初”となる地域名を前面に押し出したユニホームで、県民球団としての郷土愛やバスケ王国秋田の力を全国に発信していく。

 誇りを胸に刻んだ。秋田では定着したピンクと白のユニホーム。その中で目を引いたのは「AKITA」の文字だった。前面の最も目立つ場所に広告ではなく、掲げた地域の名前。水野勇気社長(33)は「企業が応援してくれれば経営としては楽になる。今でも入るのを望んでいるが、1年目はなかった。空けておくこともできたが、あえてAKITAを入れて戦うと決めた。おそらく(ユニホーム)中央に地域名を入れるのはBリーグ初」と説明。1年目の勝負手だった。

 好機に変える。露出が最もある胸スポンサーはチームにとっては大きな収入源。獲得できなかったマイナスを逆手に取った。「Bリーグ初年度で全国的に注目される。バスケ王国秋田を発信できる」と郷土の名前を押し出すことにした。試合中の応援でも秋田の名前を叫ぶほど、地元愛の強い地域。「全国に秋田出身者はいる。何かのきっかけで見て、故郷の秋田のチームが戦っていると、応援者になってほしい」と秋田への思いを掘り起こし、新規ブースター獲得へつなげる。

 目指す理想像がある。J1鹿島だ。「サッカーの街」とすべく地域の熱意と官民が連携。93年のJ開幕に2部リーグから飛び級での参入を勝ち取り、1年目の1stステージで優勝した。鹿嶋市の人口は決して多くないが、今では国内屈指の強豪として観客動員もトップクラスだ。「目指すのはJリーグでいう鹿島アントラーズ。全国にブースターがいるチームを目指したい」と日本で最も高齢化が進む秋田の活性化に、バスケを通じて貢献していく。

 ユニホームを着たSG高橋憲一(35)は言う。「アウェーでもAKITAに目がいく。全国に秋田という名前を出せる」と。この日は秋田市内の彌高(いやたか)神社で必勝祈願も実施し、24日の開幕・栃木戦へ準備は万全。日本一を目指すバスケ王国の挑戦がいよいよ始まる。【島根純】

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