日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年4月8日土曜日

◆興梠、本職1トップで初ハット「もっと決められた」(ニッカン)




<明治安田生命J1:浦和7-0仙台>◇第6節◇7日◇埼玉

 浦和レッズがJ1リーグ戦でのクラブ最多タイの7得点を挙げ、ベガルタ仙台に7-0で大勝した。FW興梠慎三(30)がリーグ戦初で、今季のJ1第1号となるハットトリックを達成した。今季は2列目に回ることが増えていたが、本職の1トップで爆発した。今季初の無失点の浦和は勝ち点13で暫定首位に立った。

 浦和のエースが本領を発揮した。まずは前半20分、興梠はMF関根の右クロスにフリーで反応。高い打点から頭でゴール左へたたき込んだ。27分には再び関根からの低いクロスを、体勢を崩しながら右足で合わせた。ロスタイムにはPKを落ち着いて決め、前半だけで3得点。「素直にうれしい。でも、もっと決められた。得点王を取る人は決めるんだろうな」と照れくさそうに笑った。

 ブラジル人のFWラファエル・シルバが加入した今季は、2列目に入ることが増えていた。「与えられた仕事をこなすことが大事」とチームプレーに徹しつつ「1トップやりたいね。1対1(の場面)が少ないし。物足りなさはある」と漏らしていた。抑えてきた得点への欲望が、1トップに戻って覚醒した。

 点取り屋の興梠だが、描く理想は少し意外だ。「FWだから点をたくさん取ればそれでいい、とは全く思っていない」。1トップとして心がけているのはボールを失わないこと。時にはゴールから離れ、背を向けてパスを受けることもいとわない。今季、前節の神戸戦までに受けた反則はわずか2。激しいプレスに耐え、味方の得点のために身をていしてきた。

 「結果として一番前にいるから、点を取るのが仕事ではあるけど」。力の抜けた調子でさらりと言い、ここぞの場面で結果を出す頼もしい仕事人だ。リーグ戦でのハットトリックは初。昨季の自己最多14得点は突出した数字とは言えない。「自分よりチームが勝つことが大事」。これこそ、浦和のエースが追い求めるFW像なのだ。【岡崎悠利】

 ▼ハットトリック 浦和FW興梠が7日のJ1仙台戦(埼玉)で達成。今季J1で初、通算222度目。興梠は16年10月9日のルヴァン杯東京戦で1度ハットトリックを記録しているが、J1リーグ戦では今回が初。歴代11位のJ1通算105得点を挙げているFWとしては意外か。なお、浦和のJ1リーグ戦でのチーム1試合7得点は、05年10月15日の柏戦以来12年ぶり5度目のクラブ最多タイ記録。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1804320.html

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