日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年8月6日日曜日

◆鹿島“濃霧V弾”決めたのはどいつだ?土居だ!大岩監督就任後8戦負けなし(サンスポ)


濃霧での戦いを制した鹿島。スタンドがかすんで見えないほど、もやに包まれた(撮影・蔵賢斗)

 明治安田J1第20節(5日、鹿島2-0仙台、カシマ)ホームの鹿島が2-0で仙台に勝利し、首位C大阪との勝ち点差1をキープした。スタジアムが濃霧に包まれ、2度の中断を余儀なくされたが経験値の高さで苦境を乗り切った。C大阪は札幌に3-1で快勝し、勝ち点を44に伸ばして首位を守った。堀孝史新監督(49)初戦の浦和は大宮と引き分けた。

前半終了間際に先制点を決めた土居。誰が決めたのか分からないスタンドの歓声はまばらだった

 味方は誰? ボールはどこ? 鹿島-仙台が真夏の珍事に見舞われた。ピッチが濃霧に覆われ、視界不良で2度の中断。ボールの位置さえ判別がつかない中、鹿島がFW土居とFW鈴木の得点で逃げ切った。

 「中断もあったので、集中力を切らさないようにと。攻めあぐんでいた中でもチャンスはくると思った」

 土居が想定外の環境下での試合を振り返った。気温26度、湿度90%の蒸し暑さ。上空の温かく湿った空気が鹿島灘の空気に冷やされて“海霧”となり、茨城県ほぼ全域に濃霧注意報が出された。

 前半25分に通常の白いボールから識別しやすいオレンジ色のボールに変更。同28分には審判団が約4分間、試合続行か否かを協議した。その後、プレー続行も後半16分に再び中断。約10分後に再開したが、DF昌子は「仙台のユニホームが白だったので、霧で消える場面があった」。大型扇風機5台が運び込まれるなど、ピッチ外の関係者も右往左往しながら必死で霧と戦った。

大型扇風機を運び込むも、自然の力の前には無力だった!?

 ただ、鹿島にとって霧は縁起物だ。Jリーグのデータによれば過去、霧の試合は4戦全勝。この日も視界が確保される足下のパスで正確につなぎ、土居と鈴木のゴールにつなげた。昌子は正確な経過時間を反映していない会場内の時計を修正するように掛け合ったという。技術的問題で願いはかなわないと、今度は他の選手とともに主審やベンチに残り時間を確認。視界が悪い分、盛んに声をかけあった。

 勝てば首位浮上の可能性があった中、チームは霧の試合で5戦5勝とし、大岩監督の就任後、リーグ8戦負けなし(7勝1分け)。「霧でベンチからも逆サイドが見えないくらいの状況だった。選手は声を掛け合い、集中力を切らさずやってくれた」と汗だくの指揮官。昨季の王者は、五里霧中とは無縁だ。(一色伸裕)

鹿島“濃霧V弾”決めたのはどいつだ?土居だ!大岩監督就任後8戦負けなし

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