サポーターの前で挨拶に訪れた際の一枚。
この写真は、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝の天津権健(中国)との第1戦で2-0の勝利を収めたあと、鹿島アントラーズの選手たちがスタジアムを一周してサポーターに挨拶をしていた際の一コマだ。
久々のフル出場を果たした内田篤人が、試合当日に31歳を迎えた西大伍の胸にそっと手を乗せている。天皇杯、リーグ戦、そしてACLと連戦が続くなか、この日、ベンチ入りした西が”休む”ことができた。そしてサポーターからは勝利とともに、西の誕生日を祝福する声援が飛んでいた。鹿島を支える右サイドバックの二人が、それに応えた形だ。
西は1987年8月28日、内田は1988年3月27日の生まれで同学年。ちなみに、ライバル意識というようなものはない、というより、そういったことを考えたことはないとのこと。それぞれが最善を尽くす、鹿島の勝利のために。そして、それぞれが活躍しなければ、鹿島のタイトル=今季であればACL制覇もないということも分かり合っている。
ピッチに立てば共鳴し合うというのも、何とも鹿島らしい。サイドバックの伊藤幸敏が右ヒザ前十字靭帯の損傷で長期離脱を余儀なくされたこともあり、百戦錬磨の二人の経験と高い技術、そして周りを俯瞰できる能力が、まさに不可欠なときを迎えている。
文:サカノワ編集グループ
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◆【鹿島】31歳の誕生日を迎えた西大伍と同学年の内田篤人が試合後に――(サカノワ)