日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2019年2月16日土曜日

◆“鹿島の新10番”、二十歳の安部裕葵が考えるその重み。「去年はダメでも使い続けた」と明かす指揮官が寄せる期待は?(サッカーダイジェスト)



安部裕葵 Hiroki.Abe


オリジナルユニフォームクッション 20cm×20cm 新規5個から プレゼント ...


「プレッシャーに負けているようじゃ、この職業に向いていないと思う」

 2019Jリーグキックオフカンファレンスが2月14日、東京都内で開催された。
 昨年のアジア王者、鹿島アントラーズからは大岩剛監督と今季から新たに10番を背負う安部裕葵が出席。新シーズンへ向けての意気込みを語った。

 今季からエースナンバーを背負うのは先月二十歳を迎えたばかりの若武者だ。2年目の昨季は、シーズン途中から攻撃的MFの位置で出場機会を増やし、リーグ戦では22試合・2得点。さらに、チーム初のアジア王座に輝いたACLの戦いやその後のクラブ・ワールドカップなど国際舞台での活躍で大きなインパクトを残した。

 急成長を遂げ、チームに欠かせない戦力になりつつある俊英MFに大岩監督も大きな期待を寄せている。昨季はまだパフォーマンスに波もあったが、指揮官は自身の心境も思い返しつつ、こう振り返った。

「昨シーズンはとくに守備のところではパフォーマンスが良くない時期もあった。やはり経験のなさや若さが出ていたと思う。ただ、僕自身も彼への期待は大きくて。去年はダメでも使い続けた。そこで(安部自身が)悔しい想いをして改善して、最後のほうはほっといても守備もして、得点も獲れる選手になっていった」

 さらに大岩監督は、今季から10番を背負うことについて「鹿島の10番はジーコから始まりレオナルドやビスマルク……。他のクラブと鹿島の10番の違いというのを感じてほしいし、そういうプレッシャーを感じながら成長してほしい」と、偉大なるレジェンドたちの名を上げつつ、さらなる成長を求める。

 一方、当の本人も託された番号の重みを重々承知している。
「周りからの期待、信頼、プレッシャーというものがあるなかで、そういったものを成長の糧にして選手として成長できればいい。ただし、プレッシャーに負けているようじゃこの職業に向いていないと思う。そういった意味では、すべてを自分のエネルギーに変えてプレーしたい」

 しかし安部自身は、「(以前の)30番だろうが10番だろうが、やることは変わらない」と言い、背番号そのものが何かを変えるものではないと考えている。過去の10番像にも囚われない。

「これまでジーコさんとか、最近で言えば金崎夢生選手とかいろんな選手が10番をつけてきましたけど、そこは自分らしい10番を作っていければいいかなと思う」

「あのポジション(攻撃的MF)で使うということは得点も期待するし、守備も期待するし、それこそ中心選手で居続けることも期待する」と、指揮官は安部に多彩な役割と不動の存在であることを求める。今季、その高い要求に応えられれば、鹿島には真の10番が誕生しているはずだ。

取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb編集部)




◆“鹿島の新10番”、二十歳の安部裕葵が考えるその重み。「去年はダメでも使い続けた」と明かす指揮官が寄せる期待は?(サッカーダイジェスト)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事