日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年11月16日土曜日

◆静岡学園・松村、人生初の大舞台へ闘志…16日に全国高校サッカー静岡決勝VS富士市立(報知)



松村優太 Yuta.Matsumura


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 きょう16日(午後1時半、エコパスタジアム)、全国高校サッカー選手権県大会決勝で、静岡学園と富士市立が対戦する。J1鹿島内定のスピードスター静学MF松村優太(3年)は、サッカー人生初の全国大会進出に闘志を燃やす。対する富士市立はDF杉山朋哉(3年)が松村封じを宣言。日本サッカー界のレジェンド・杉山隆一氏(78)を祖父に持つ守備の要が、東部勢初の優勝に導く。

 静学・松村が悲願の全国大会をつかむ。「小中学校で一度も全国に立っていない。自分たちのプレーをしたい」と話した。相手の富士市立は同じ個人技重視。プリンスリーグでは1勝1分けだけに「かなり攻撃的なスタイル。でも負けてはいけない。僕らの方が経験があるから」と闘志を燃やした。

 選手権は2年連続決勝で敗退。最上級生になった今年も新人戦、県総体とも決勝で敗れ、自らも無得点。大一番で結果を出せなかった背番号10を、浅野利紀コーチ(29)は「パッとしなかった。あれでJリーグ行くの? という感じだった」とプレーに迷いがあったと指摘した。

 だが、先月10日に鹿島と仮契約を結ぶと、意識が変わった。50メートル5秒8の快足を存分に発揮し、動き出しやドリブルを思い切って仕掛けた。選手権準決勝・浜松開誠館戦(9日)で2得点。先制弾はドリブル突破から、相手GKと交錯し体勢を崩しながらも右足で押し込んだ。「総体の後からマークがきつくなることは予想していた」という中で力を証明してみせた。

 川口修監督(46)は「プロ入り後から先を見据え、自覚が出てきた。プレーも整理できている」と目を細めた。シルバーコレクター返上と初の全国切符をつかむための決勝。「負けてばかりなので次は勝たないといけない。自分が勝利へ導いて、笑って終わりたい」。自らのゴールで5年ぶりの優勝を決める。(山田 豊)


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