日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年6月25日木曜日

◆【鹿島】伊藤翔が語る特効薬。「勝利が一番。そこにどう持っていくか」(サッカーマガジン)



伊藤翔 Sho.Ito


増刊本当にあった愉快な話 死の現場スペシャル 2020年 08月号 [雑誌]


J1の鹿島アントラーズは24日、練習後にオンラインでの取材対応を行なった。応対した伊藤翔は、J1リーグ再開を2週間後に控えて、現時点でのチームの課題について率直に語った。


いいサッカーをするための近道


 常勝軍団と称される鹿島だが、今季に入ってまで勝利がない。また、気になるのが、ACLプレーオフとリーグ戦、ルヴァンカップを1試合ずつ計3試合戦って、まだ得点が生まれていないことだ。

 サンフレッチェ広島とのJ1開幕戦で交代出場した伊藤にも、当然まだゴールはない。昨季リーグ戦で7得点を挙げている伊藤は、リーグ戦再開に向けて「(コンディションは)自分としては心配していないですけど、あとはチームとしてどうやっていくかというところ」と、全体の調子に目を向けている。

 15本を放った広島戦を含めて、鹿島はここまで3試合すべてで相手を上回る数のシュートを放っている。だが伊藤は、「ビルドアップがうまくいったうえで最後の3分の1をどうしようかという課題が出てくるんですけど、そこまでの課題に到達していないという感じではある」と率直に語る。

 今月20日に45分x4本の形式で行なったJ2のFC町田ゼルビアとの練習試合でも、オウンゴールによる1得点にとどまった。ザーゴ新監督の下で新たな歩みを始めたばかりで、中断前は「誰が、どのタイミングでボールを運ぶのかが皆で共有できていなかった」というが、トレーニングに時間を割いてきたことで、徐々に積み上げはあるという。

そのうえで伊藤は、「今後どうしていくのかを選手とも監督とも相談しながらやっていかなければと思いますし、徐々に自分たちの攻め方も一人ひとり、僕自身も分かってきているので、うまく具現化できればいいなと思います」と話した。

 チームの空気を変える特効薬は分かっている。鹿島が常に求めるもの、勝利だ。

「どういう形であれ、勝つというのが一番の薬なんで。そこまで、どう持っていくか。どう勝つかはもちろんあるけど、そこにまずフォーカスしてやっていくのがいいサッカーをする一番の近道じゃないかと思います」

 鹿島に加わり1シーズンを過ごし、“イズム”はしっかりと染みついている。

取材◎杉山 孝


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