日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年8月11日火曜日

◆たった3人 コロナ禍で海外移籍激減/ぜじんが行く(ニッカン)






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<サッカー記者歴21年ぜじんが行く>

Jリーガーの海外移籍が極端に減った。昨夏の移籍期間に、FC東京MF久保建英ら15人の若いJリーガーが海を渡った。しかし今年はまだ移籍期間中とはいえ、東京MF橋本拳人ら3人しか移籍が決まっていない。

チームの強化に30年以上かかわっている鹿島アントラーズの鈴木満フットボールダイレクター(63)は「今年は明らかに海外のエージェント、クラブからの問い合わせが減った。実力的に欧州でやれる若い選手が、昨季より減ったとは思わないが、移籍できる環境が整っていない。コロナが収まらないと、今年の冬も状況は変わらないだろう」と話す。

移籍できる環境とは? 選手を獲得する際、クラブの強化担当者らが来日し、プレーを直接確認することが多い。しかし新型コロナ禍による入国制限などで、海外のエージェントを含め、強化担当者が来日しづらい。また、Jクラブ同様、欧州クラブも収入がかなり減り、来季以降の回復が見込めるかも未知数だ。

選手の立場からはどうか? Jリーグが2月末に開幕し、4カ月以上も実戦がなかったことで、自分を見せる機会が確実に減った。1週間に2試合の過密なスケジュールで、常に最高のパフォーマンスを見せることはできない。外出が制限され、オンとオフの切り替えが難しく、リフレッシュ方法が限られる。家庭を持つ選手は、夫人や子供にも普段より気を使う。

クラブはどうか? チームを1年計画で構成するため、夏場の移籍はかなりの痛手だ。オファーがあっても、契約期間が残っているなら拒む権利はある。しかし選手それぞれの契約内容が異なり、泣く泣く移籍を許可することがある。また「あのクラブに入ると、海外移籍がしづらい」とのうわさが立つと、選手のスカウトに不利に働くだけに、戦力ダウンがあっても移籍を許可することがある。

ファンなら? 日本代表を応援する立場としては、海外でもまれる姿を応援したい気持ちはある。欧州で得たものを日本代表で還元してほしいと思う気持ちは強いかもしれない。クラブのサポーターなら、巣立ってほしい気持ちと、好きな選手をわがクラブで見られない寂しさもあるはずだ。

このままなら、今冬の欧州移籍もかなり制限される。厳しい日程、困難なメンタル維持、財政面の不利など、新型コロナ禍最中の海外移籍は障害が多い。猛暑の中、自分を高め、ベストを保ち、ピッチ上で実証できるか。暑い夏を乗り越える選手を見極め、見つけることも、夏場のJを楽しむ方法の1つだ。【盧載鎭】


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