日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月14日月曜日

◆鮮やかな“伏線回収”…引退表明の山形GK佐藤、途中出場して気づいた同僚の「いつもはしない」行動の意味(ゲキサカ)






[12.13 J2第40節 山形2-0岡山 NDスタ]

 試合前に抱いた疑問の答えは、途中出場したピッチに隠されていた。モンテディオ山形のGK佐藤昭大がチームメイトの用意した引退への花道に感謝を語っている。

 J2第40節が13日に行われ、山形は本拠地のNDソフトスタジアム山形でファジアーノ岡山と対戦。試合前日に今季限りでの現役引退が発表された佐藤はベンチスタートだった。チームは前半に2点を先行すると、2-0のまま迎えた後半42分に最後の交代カードを切り、GK藤嶋栄介に代えて佐藤を投入。9試合ぶりに出場した34歳GKは残り時間でリードを守り抜き、今季ホーム最終戦の勝利に貢献した。

 佐藤は試合後の引退セレモニーで「本当にありがとうございます。今、これ以上の言葉が見つかるなら教えてほしいくらい感謝の気持ちでいっぱいです。このクラブで最後に引退できることを嬉しく思います。このようなセレモニーを開いていただき、また、最後にホームのピッチを踏ませていただいた監督をはじめ、コーチングスタッフの皆さん、そして僕が試合に出やすい状況を作ってくれたチームメイトのみんな、本当にありがとうございます」と周囲に感謝。そして自身が出場するまで感じていた疑問の答え合わせも行った。

 キャプテンのDF山田拓巳は試合前のコイントスで勝つと、エンド変更を選択。前半の山形はアウェー側で戦い、佐藤がピッチに登場した後半はホームのゴール裏を背に勝利の瞬間を迎えた。

「今日キックオフの前にコートチェンジをしたのを皆さん覚えていますか? 僕は『いつもコートチェンジしないのに、なんでコートチェンジするんだろうな』と、すごく不思議に思っていたんですけど、僕がピッチに立ってその意味が分かりました。チームメイトが少しでも後半、僕がサポーターの皆さんの近くでプレーできるようにコートを取ってくれました」

 マイクスタンドの前に立つ佐藤は後ろを振り返って「たまたま?」と冗談交じりに確認しつつ、「僕はポジティブなので、そう思っておきます」と自身へのはなむけとして受け取った。




◆鮮やかな“伏線回収”…引退表明の山形GK佐藤、途中出場して気づいた同僚の「いつもはしない」行動の意味(ゲキサカ)





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