日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年12月28日木曜日

◆10番主将のMF平島大悟が決勝弾! 鹿島JYが大宮U15との延長死闘を制して21年ぶり2度目の日本一(ゲキサカ)






[12.27 高円宮杯U-15決勝 鹿島JY 3-2 大宮U15 味フィ西]

 高円宮杯JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会の決勝が27日に行われ、鹿島アントラーズジュニアユースが大宮アルディージャU15に3ー2で勝利し、21年ぶり2度目の優勝を果たした。

 今大会ここまで1失点のみ、準決勝の柏レイソルU-15戦でGK岡村泰志が好セーブを連発した大宮U15と、2回戦の徳島ヴォルティスジュニアユース戦で10得点、準決勝のサガン鳥栖U-15戦で7得点と爆発的な攻撃力が武器の鹿島JYが激突した。

 試合は立ち上がりから一進一退の攻防となると、鹿島JYが大宮U15の鉄壁を破る。前半7分に左サイドでコーナーキックを得ると、MF小笠原央が右足で入れたボールがニアサイドでディフレクション。相手に当たってそのままゴールへと吸い込まれた。

 先制を許した大宮U15だが、前半の内に試合を振り出しに戻す。同17分、左サイドのコーナーキックをMF高橋祐輔が右足で入れる。勢いをもって入ってきたDF熊田佳斗が右足のアウトサイドキックで流し込むようにゴールネットを揺らした。

 両チームの力が拮抗した好ゲーム。大宮U15は前半28分、FW中島大翔が右サイドを抜け出してゴール前にラストパスを送るも、MF大平翔太が決めきれず。鹿島JYは同34分にペナルティエリア手前でボールを受けたFW高木瑛人が反転から強烈なシュートを放ったが、こちらは枠を捉えることができなかった。

 試合は1-1のまま前半を折り返すと、後半開始早々にゴールが生まれる。鹿島JYは後半2分、MF平島大悟がペナルティエリア内右でパスを受けると、ボールを左足に持ち替えてフィニッシュ。ゴール左のサイドネットに鋭いシュートを突き刺した。

 再びリードを許した大宮U15は、さらに後半9分にピンチを迎えたが、ここは岡村の好セーブとDF中澤凜のシュートブロックで難を逃れる。同11分には、反撃に向けてMF石川匠をピッチへ送り込んだ。すると同16分、その石川がドリブルでペナルティエリア内に切り込み、同点ゴールを挙げた。

 大宮U15は後半40分、ペナルティエリア手前右でフリーキックを得るも、MF小林柚希がゴール左を狙ったシュートは鹿島U-15GK瀬出井柚希が右に飛んでセーブ。試合は2-2のまま後半終了を迎え、10分ハーフの延長戦に突入した。

 延長前半立ち上げりには両チームの10番、FWエドワード真秀と平島が決定機を迎えたが、どちらも決めきることができない。それでも鹿島JYは同7分、コーナーキックのこぼれ球を平島がダイレクトで右足一閃。豪快なシュートをゴールに叩き込んだ。

 鹿島JYは延長後半の大宮U15の猛攻を凌いで3-2で勝利。2002年大会以来となる、21年ぶり2度目の日本一に輝いた。

(取材・文 成田敏彬)










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