日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2019年11月21日木曜日

◆柴崎が所属のスペイン2部リーグ・デポルティボ、3部落ちへ深刻危機(デイリー)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


真野恵里菜出演映画 青の帰り道


 サッカー日本代表のMF柴崎岳が所属するスペイン2部リーグ、デポルティボが、約40年ぶりとなる事実上の3部リーグ・2部Bへの降格が現実味を帯びてきた。降格を回避するためには、これまでの倍以上のペースで勝ち点を獲得しなければならない計算になる。20日までにスペインのスポーツ紙・アスが伝えている。

 同紙によると、デポルティボはリーグ戦16節消化時点で、勝ち点10の最下位。2部残留ラインは例年勝ち点50が目安となっており、残り26試合(全勝ち点78)のうち半分以上となる40ポイントを手にする必要がある。

 ここまでのポイント獲得率は21%に満たず、劇的なペースアップが欠かせない。同紙によると1997~98年シーズンから現行システムを続けているスペイン2部リーグで、現在のデポルティーボと同様の状態から勝ち点50に到達したチームはわずかに1で、それ以外は全て2部Bへカテゴリーを落とした。

 デポルティーボは1999~2000年シーズンでスペインリーグ優勝を果たすなど、90年代後半から2000年代前半にスペイン国内だけではなく欧州チャンピオンズリーグでも活躍したスペイン有数のチーム。2部Bに降格した場合、1980~81年シーズン以来39季ぶりのことになる。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
青の帰り道
価格:3740円(税込、送料別) (2019/11/21時点)


◆柴崎が所属のスペイン2部リーグ・デポルティボ、3部落ちへ深刻危機(デイリー)





◆“歴史的惨敗”を仔細に振り返ったMF柴崎岳「全責任は僕にある」(ゲキサカ)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


【中古】 CAT’S EYE Vol.1 /北条司,杉野昭夫(キャラクターデザイ...


[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)は前半の4失点が響いて敗れたキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦の試合後、ピッチ内で起きた事象を仔細に振り返った。その上で「うまくいかなかったという現実を受け止めて、3月にはまた代表戦があるのでそれまでにチームとして成長したい」と先を見据えた。

 FIFAランキング26位のベネズエラをホームに迎えた一戦。相手は来年3月の南米予選前ラストゲームということで本気のメンバー構成で乗り込んできた一方、日本はDF吉田麻也(サウサンプトン)やFW南野拓実(ザルツブルク)ら主力陣を帯同させず、新戦力の発掘に力点を置いて試合に臨んだ。

 そうした中、前半8分にサイドを個人技で破られ、クロス攻撃から先制点を献上した日本。そこからはカウンターで好機をつくる場面もあったが、同30分から立て続けに失点を喫して一気に0-4というスコアとなった。前半4失点は1954年以来、なんと65年ぶりの記録的な惨劇だ。

 この日、吉田不在のため代わりにキャプテンマークを巻いてピッチに立った柴崎はこの連続失点を次のように振り返った。

「基本的に全てのゴールがクロスからの対応だったので、まずはクロスというところにフォーカスすると、人にもつけていない状態だったし、簡単に高精度のボールを上げられる距離感を作られてしまったのはある。あとは奪われ方の部分。あそこまで持って行かれる奪われ方、また奪われたとしてもリアクションが一歩二歩遅くて後手を踏み、そこでゴール前に持って行かれてクロスの対応になった。守備の距離感が全体的に遠かった」。

 とはいえ、同じようにサイドを崩される形で奪われた4失点。試合が決まってしまうまでに修正はできなかったのか。

「1失点目の後からクロスを上げる選手に対してあまりにも距離が開いていて、クロスボールを上げられているという指摘はお互いにあった。指摘や声かけはしていたが、無意識のうちにズルズルと下がって守備をしてしまう部分があった。いくら意識していても、無意識は見えないところからやってくる。より強く思わないといけないというか、それをするのは個人のところ。チームがいくら声かけしても、やるのは個人なのでそこに少し差があった」。

 そうして0-4で迎えたハーフタイム、森保一監督は「1点ずつしか取れないが、1点でも追いつくことを考えて、最後まで戦おう」と選手たちを鼓舞したという。そして選手間でも「声を荒げたりしてもしょうがないし、まずは冷静になぜこうなっているかを話し合って修正しようということで、建設的な話し合いをして後半に臨むことができた」(柴崎)。

 その結果、後半は相手のペースが落ちたこともあり、試合の形勢を引き戻した日本。さらにMF山口蛍(神戸)のゴールで1点を返すことにも成功した。「後半のほうがアグレッシブに行けていたという見方をしている」と振り返った柴崎は「クロスを上げる選手のプレッシャーにも行けていたし、横にプレーさせたり、バックパスさせる守備ができていた」と手応えも語った。

 すると、やはりこの一戦の課題は前半の試合運びということになる。もっとも、それはこの試合に限った話ではない。アジア杯決勝のカタール戦(●1-3)でも前半の連続失点が敗戦につながり、直近のカタールW杯アジア2次予選のタジキスタン戦(○3-0)、キルギス戦(○2-0)でも序盤に立て続けにピンチを招くなど、森保ジャパンにおいては継続的に見られる課題だ。

 それらの試合で共通していた点の一つとしては、相手がアンカーを置くシステムを採用してきたのに対し、日本の前線からのプレスがうまくハマらなくなった瞬間、各選手の裏のスペースを突かれて崩されているという流れが挙げられる。そうした時の対処法は各選手でも共有しているというが、難しい現状もあると柴崎は語る。

「各々こうなったらこうしようという共有はできているけど、僕たちが前からボールを取りたくても相手が上回ることももちろんある。そういったときは中盤でのブロックを取りながらむやみに行かず、距離感をコンパクトにしながらということもある。もちろんそれは試合展開によるし、0-2とか0-3になってしまうと心理状態も個々人で違うこともある。そこを統一するのは簡単なことではない」。

「まず個人として言えるのは、そういうところの共有は試合前を含めてしっかりできていた。それでも予想外というか、相手がビルドアップのうまさが成熟している部分もあったということ。ただそういうところで取り切れない時に、僕のところでもうちょっと前線の選手をうまく動かせる指示ができれば良かった」。

 この日はキャプテンとしてピッチに立った柴崎。また森保ジャパンにおけるボランチは攻守の要になるポジションだということもあり、ピッチ内の修正においては自身が周りをオーガナイズするべきだという責任も受け止めた。

「(ピッチ内の修正に対する)全責任は僕にあると思う。他に責任があるとも思わないし、振り返って試合を見てみないとわかり得ないこともあるので細かいことは言えないが、そこの責任というか、うまくできていなかったというのはある。試合後にもそういったことを永嗣さん(GK川島永嗣)とも話した。そこは真摯に受け止めたい」。

 ハーフタイムと試合後には、日本代表戦では異例のブーイングが監督、選手たちに向けられた。「当然ですよね。サポーターの皆さんもこういった試合を見に来ているわけじゃないし、当然の反応だと思う。言い訳をせずに真摯に受け止めるべき現状だと思う」。敗責を背負い、現実と向き合う背番号7は今後に向けてチーム全体の巻き返しを期する。

「いつも出ている選手との比較をすると、ボールへのプレッシャーのかけ方、距離感とかが、いつもより一歩二歩遠いという印象はあったので、まだまだ代表での試合がこなせていない選手にとっては改善すべきものかなと思う。それができた時に大きな力になっていくと思う」。

 厳しい言い方をしつつも、今後に向けた期待を語った柴崎。「試合に絡めていない選手からすると刺激になる一戦だったと思う。こういったベネズエラのようないいチームと、トップのリーグでやっている選手もいるし、そういう選手のプレーは見ていてもわからないので、肌で感じて、実際にやってみてというところが大きかったと思う。それは成長するための材料になる」。この敗戦を未来への糧とみるか、森保ジャパンの限界とみるかは今後の戦いに委ねられる。

(取材・文 竹内達也)




◆“歴史的惨敗”を仔細に振り返ったMF柴崎岳「全責任は僕にある」(ゲキサカ)





◆大迫勇也の五輪出場に向けて協会が動き出した模様…ブレーメンSD「これは複雑なテーマ」(GOAL)



大迫勇也 Yuya.Osako


乙25°本坊 あらわざ桜島 900ml 1本 鹿児島県 本坊酒造


ブレーメンの回答は年末年始?


来年の東京オリンピックに向けて、ブレーメンに所属する日本代表FW大迫勇也のオーバーエイジ(OA)枠での招集を巡る水面下の駆け引きはすでに始まっているようだ。クラブのフランク・バウマンSD(スポーツディレクター)は、日本サッカー協会(JFA)から問い合わせを受けていることを明かしている。

東京オリンピックのサッカー大会が開催されるのは2020年7月26日~8月8日まで。五輪のサッカー大会を開催するのは国際サッカー連盟(FIFA)ではないため、各国のサッカー協会側は選手に対する拘束力を有しないが、OA枠としての招集の可能性が報じられる大迫は先日、地元メディアの取材に対して「僕にとって本当に特別なことです」と出場を熱望している様子を示していた。

そして、このタイミングでクラブはJFAから同選手の招集の可能性について問い合わせを受けていることが判明。ブレーメン専門メディア『ダイヒシュトゥーベ』によれば、バウマンSDもその事実を認めたという。「これは複雑なテーマ」と前置きすると、「オリンピックはプロのサッカー選手にとっても特別であることを考慮しなければならない。このチャンスを奪い取るとなれば、選手とクラブの間の関係にどのような影響があるのか」と信頼関係を傷つける可能性を指摘している。

一方、クラブは現時点においてまだ最終的な決断に至っていないようだ。同SDは「これについて話し合うのはまだ早すぎる」と語り、『ダイヒシュトゥーベ』ではJFAへの回答は数週間後、年末年始あたりになるとの予想が述べられている。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
乙25°本坊 あらわざ桜島 900ml 1本 鹿児島県 本坊酒造
価格:964円(税込、送料別) (2019/11/21時点)


◆大迫勇也の五輪出場に向けて協会が動き出した模様…ブレーメンSD「これは複雑なテーマ」(GOAL)


◆鹿島が脱落の可能性…J1優勝争いは頂上決戦を意識した最終局面へ(GOAL)







USED【送料無料】うさぎのちいさいともだち—HANDCRAFT BOOK (ア...


残り3試合となっている明治安田生命J1リーグ。優勝争いでは最終節の頂上決戦・横浜FMvsFC東京を巡り複雑な状況が発生している。3位に下降した鹿島は可能性をつなぐことができるのか。また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権争いも6クラブに絞り込まれた。

鹿島に優勝消滅の可能性


第31節終了時点で優勝の可能性を残すのは、首位・FC東京(勝ち点62・得失点差20)、2位・横浜F・マリノス(同61・23)、3位・鹿島アントラーズ(同59・25)のほかに、4位・川崎フロンターレ(同57・25※1試合多く消化)まで。FC東京と横浜FMが直接対決を残しているため、5位・セレッソ大阪(同53・12)の優勝は消滅している。ACL出場権に関しては、そのC大阪と6位・サンフレッチェ広島(同51・16)までが望みをつなぐ。

第31節では、鹿島が川崎Fに敗れたことでFC東京が首位に返り咲き。とはいえ、前述の通りFC東京は最終節で横浜FMとの直接対決を控えているため、現状での勝ち点差1に甘んじることはできない。

そして、鹿島は得失点差でもリーグトップかつ、FC東京との勝ち点差が「3」、横浜FMとの勝ち点差が「2」と数字上では決して絶望的な差ではない。しかし、実際には最終節に横浜FMvsFC東京の直接対決が行われるため、第32節次第で優勝レースから脱落する窮地に追い込まれている。


首位:FC東京[勝ち点62・得失点差20]


■残り3試合の日程
32節:vs 湘南(味スタ)
33節:vs 浦和(味スタ)
34節:vs 横浜FM(日産ス)

ホーム8連戦の終盤3試合を3連勝で終え、ついに12勝3敗と地の利を感じさせてきたホームに戻ってくる。その2試合で1勝1分け以上の成績であれば、最低でも最終節前の勝ち点は「66」。同じ期間に横浜FMが連勝したとしても「67」と、優勝の行方を直接対決に託すことができる。その条件で最終節で勝利を収めればFC東京の勝ち点は最低でも「69」、鹿島が3連勝を飾っても「68」どまりだ。

とはいえ、鋭いカウンターを武器とするチームなだけに、しっかりとホームで連勝を飾って横浜FMとの対戦で「引き分け以上で優勝」というシチュエーションに持ち込みたい。



2位:横浜FM[勝ち点61・得失点差23]


■残り3試合の日程
32節:vs 松本(サンアル)
33節:vs 川崎F(等々力)
34節:vs FC東京(日産ス)

FC東京を追う立場ではあるが、直接対決を残しているために勝ち点差1という状況はそれほど苦しいものではない。とはいえ、次の試合で引き分けた場合もFC東京を自力で上回るチャンス残されるが、勝ち点差2の鹿島に得失点差で上回られているため再び3位に下降する可能性も。そうなれば、最終節でFC東京に勝利したとしても鹿島の結果に左右されることになるため、状況がより難しくなる。



3位:鹿島[勝ち点59・得失点差27]


■残り3試合の日程
32節:vs 広島(Eスタ)
33節:vs 神戸(カシマ)
34節:vs 名古屋(豊田ス)

痛恨の敗戦を喫してFC東京との勝ち点差を「3」、横浜FMとの勝ち点差を「2」に広げられた。上位2クラブが次節で勝利を収めた場合、FC東京の勝ち点は「65」、横浜FMの勝ち点は「64」となる。そして、鹿島がもし広島戦で敗北を喫すれば、そこから連勝を収めたとしても勝ち点は「65」。

FC東京と横浜FMがともに第33節を落として最終節を迎えたとして、両クラブの直接対決がどう転ぼうと「横浜FMが勝ち点67」、「FC東京が勝ち点68」、「FC東京が勝ち点66かつ横浜FMが勝ち点65」のいずれかの結果しかありえない。つまり、鹿島は広島戦で勝利を収められなければ、優勝が消滅する可能性が出てきている。



4位:川崎F[勝ち点57・得失点差25※1試合多く消化]


■残り2試合の日程
33節:vs 横浜FM(等々力)
34節:vs 札幌(札幌ド)

今週末に試合が行われない川崎Fに優勝の可能性が残るのは、第32節で「FC東京が敗北かつ横浜FMが引き分け以下」だった場合のみ。どちらかが勝利を収めれば、逆転優勝は不可能となる。さらに、そのうえでその2クラブが第33節に敗北し、最終節の横浜FMvsFC東京が引き分けに終わらなければならず、奇跡を待たなければならない。

ACL出場権に関しては残り3試合で「FC東京が1分け2敗以下」、「横浜FMが2分け1敗以下」、「鹿島が1勝1分け1敗以下」のいずれかを満たせばよいが、どれも簡単に起こり得るものではない。もどかしい立場となっている昨年度王者は、わずかな希望を信じて最後まで戦い抜くことができるのだろうか。



5位:C大阪[勝ち点53・得失点差12]


■残り3試合の日程
32節:vs 神戸(ノエスタ)
33節:vs 清水(ヤンマー)
34節:vs 大分(昭和電ド)

FC東京を勝ち点差9、横浜FMを勝ち点差8で追うC大阪だが、最終節で両方が勝ち点1、もしくはどちらかが勝ち点3を上積むため、優勝は消滅している。また、鹿島との勝ち点差は「6」に開いており、ヴィッセル神戸戦を引き分け以下で終えた場合にはACL圏浮上の希望も潰えるかもしれない。



6位:広島[勝ち点51・得失点差16]


■残り3試合の日程
32節:vs 鹿島(Eスタ)
33節:vs 湘南(BMWス)
34節:vs 仙台(Eスタ)

わずかにACL圏浮上の可能性を残す広島。鹿島との勝ち点差は「8」と、数字上は鹿島が残りの試合で1分け2敗以下であればチャンスが残されるが、仮に広島が3連勝を飾ったとしても勝ち点は「60」。得失点差で競うことになれば分が悪く、実質的には鹿島が3連敗するという限定的な結果でのみ希望がつながる。その鹿島戦が次に控えているため、勝利して可能性を残したいところ。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
USED【送料無料】うさぎのちいさいともだち—HANDCRAFT BOOK (ア...
価格:300円(税込、送料無料) (2019/11/21時点)


◆鹿島が脱落の可能性…J1優勝争いは頂上決戦を意識した最終局面へ(GOAL)


2019年11月20日水曜日

◆【鹿島|小泉文明社長ロングインタビュー】新時代のアントラーズはどう変わっていくのか(サッカーダイジェスト)






【中古】 鹿島アントラーズ 2000シーズン・イヤーDVD /鹿島アントラーズ ...


 株式会社メルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得に伴い、同社の小泉文明氏が、日本随一の常勝軍団の代表取締役社長に就任した。

 これまでメルカリだけでなく、SNS大手のミクシィでも経営に参画し、業界のトップを走ってきた時代の寵児は、熱心なアントラーズファンでもある。

 そんな小泉氏は、愛すべきクラブにいかなる変革をもたらそうとし、進化させようとしているのか。新たな一歩を踏み出した鹿島で、現在取り組んでいることや今後のビジョンなどについて訊いた。

――◆――◆――


「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思う」




――鹿島アントラーズの代表取締役社長に就任して約2か月、ここまでを振り返ると?(編集部・注/インタビューは10月16日に実施)。

「まずは、業務の効率化を進めています。サッカークラブはだいたい試合を起点としてPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回していると思いますけど、インターネット業界でのそれは、1日なんですよね。そこにどう近づけるか。

 ただ、アントラーズでもいろんなものが早く進み始めています。業務のスピードを上げるためにスラック(ビジネスクラウドサービスの一種)を導入したり、7つぐらいあった階層を3階層にしたり。今までワードとかエクセルでシェアされていなかったものを、全部グーグルドックスに放り込んで共有できるようにする。ミーティングの議事録も全社員が見られるようにとか。他の部署が何をやっているのか、全部分かるようにする。そうやって環境を変えていっている最中ですね」
――無駄を省いて、仕事のスピードアップ化を図る。

「いろんな“答え”は、僕はやっぱり現場にあると思うんですよ。その現場のメンバーがどうやったら正しい意思決定ができるか。それはメルカリでも常に求めてきたし、アントラーズでも追い求めていきたい。正しい情報が流通して、はじめて正しい意思決定が早くできる。まあ、これからの鹿島アントラーズをお楽しみください、という感じです」

――クラブに“新たな風”を吹かせようとしているのですね。

「社員のみんなはいろんなことに一生懸命、取り組んでいるんですが、いかんせん業務がパンパンで。現状のままで、付加価値のあることをやってくださいと言っても、おそらく、できないと思う。どうやって生産性を高めていくか、そこの土台作りにアプローチしています。

 今やっている業務で、それは必要なことなのかどうか。たとえば、試合当日に配る紙のプリントって本当に必要なのか。メディアのみなさんは、メールアドレスは持っているだろうし、グーグルドライブに資料を入れておいて、オンラインで見てください、でもいいと思う。そういうことを一つひとつやっていって、はじめて時間ができる。そこで新しい施策を考えて、実行できればいい」


「多様化する視聴体験をテクノロジーがサポートする」





――今のままでは、目の前の仕事に手一杯で余裕がない。

「みんな本当に頑張っています。ミーティングでも言いましたが、この人数で、この業務をこなしていることには正直、驚いている、と。でも、頑張ってはいるけど、余裕がなさすぎて、なかなかアドオンで新しい付加価値を生み出せない。このペースでやっていれば、もしかしたら事故が起きてしまうかもしれない。テクノロジーを使えば、絶対に仕事は減らせることができる。ちょっとしたことを変えていけば、時間も空いてくる。その時間で新しいことをやる。その過程で、ここが足りないね、というのも見えてくるだろうし、そうしたら、メルカリからサポートを呼んだりもできますから。

 社員もきっと、チャレンジしたいはずです。でも、どうしても日々の業務が優先になってしまう。それは仕方がないことだけど、社員のモチベーションを上げられているのか、みんなのイマジネーションや能力を活かせているのか。経営者としてはそこを改善して、自由な発想で“答え”を導き出してほしいと考えています」

――メルカリのメソッドをアントラーズでも活用できれば。

「アントラーズは伝統のあるチーム。現場に介入するつもりは一切ありません。チームをどうサポートしていくか。そのためには、いかに会社のビジネスを回していくか。そこで大きく稼げるようになれば、それだけチームを強化できるようになりますから」

――サッカーに限らず、近年のスポーツ界はIT業界との親和性がますます高まっている印象です。

「テクノロジーがエンターテインメントを変えるフェーズに入ってきたと思いますね。テクノロジーが進化すると何が起きるかというと、たぶん、人々の余暇が増えるんです。週休3日とかになる。そうなった時、生活の豊かさを補うのは、スポーツとか、音楽とか、映画でもいいですけど、エンターテインメントが心を満たしていく。

 スポーツで言えば、その満たし方はふたつあって、自分がやるか、誰かを応援するか、ですよね。自分でやるという意味では、ヘルスケアの側面もありますし、そこのマーケットは非常に大きい。観戦という意味では、実際にスタジアムに行くのはもちろん、来年は通信速度が劇的に向上する5G(第5世代移動通信システム)が本格化して、パブリックビューイングもすごくリッチになったり、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)もあって、多様化する視聴体験をテクノロジーがサポートする。

 ライブの価値は、これからさらに上がっていくでしょうね。特に、スポーツとニュースに関しては、“今”にこそ価値がある。ライブで知りたいんです。そこに対してテクノロジーがソリューションとなり、生活を豊かにしていく。この産業はこれからどんどん大きくなっていくはず。ネット系がスポーツとタッグを組むのはある意味、必然かもしれませんね」


「とにかく、すべての体験をリッチにしたい」





――5Gになると、具体的にどう変わっていくのですか?

「動画とか、コンテンツの流通が本当にスムーズになる。たとえば、試合を見ながら気になる選手のスタッツをすぐ見れたり、お気に入りの選手だけを追うとか、視聴体験はかなり変わってくるでしょう。

 パブリックビューイングも、これまで以上の臨場感を味わえるはずです。もしかしたら、スタジアムに行くより迫力ある映像で楽しめるかもしれない。アントラーズは東京のサポーターも多いですよね。鹿嶋はちょっと遠いな、女性なら夏場はメイクが崩れて大変だな、とか、いろいろあると思うんですけど、そういう場合は、渋谷でも恵比寿でも六本木でもいいから、臨場感あるパブリックビューイングで楽しんでもらえればいい。そこでアントラーズをさらに好きになってもらい、じゃあ今度はスタジアムに行ってみようか、となれば。

 とにかく、すべての体験をリッチにしたいんですよ。それがテクノロジーの良さですから。テクノロジーの力で、どうやって生活に潤いを与えるか。AI(人工知能)やロボット工学が発達すれば、人間のやる仕事が減り、休みが増える。でも、なんか暇だよね、生きがいがないよね、となったら、ある意味、テクノロジーの犠牲になってしまう。

 そうならないようにしたいんです。10年以上、インターネット業界でトップを走ってきましたけど、だからこそテクノロジーの負の部分も理解しているつもりです。それをちゃんとケアしたい。余暇を充実させられるように、生活を豊かにできるように。それは、これまでテクノロジーを引っ張ってきた僕の使命だと思っています」

――テクノロジーには無限の可能性がある。

「もうひとつチャレンジしたいのは、地域の活性化です。人々の生活をテクノロジーでどう変えられるか。鹿嶋のように高齢者が増えている地域もあるなかで、テクノロジーの力で生活を豊かにしたい。最近では、高齢者の車の運転が問題視されたりもしますけど、それならライドシェアみたいな形で近所の人たちと一緒に病院に行くとか。自動運転もそうだし、マース(カーシェアリングなどオンラインでの配車サービス)とか、モビリティ関連のサービスはこれから注目すべきでしょう。

 ヘルスケアでも需要があるだろうし、ブロックチェーン(共有できる仮想台帳)を使えば、行政の仕事もスマートになる。いろんなところでテクノロジーが地域経済を支える部分は、これからどんどん出てくると思う。それをアントラーズが発信して、リードしていければ、地域貢献にもつながっていきますよね。アントラーズにはこんな価値もあるんだって、また再認識してもらえるようにもなる」

――クラブを支える地域のことも考えて、ビジネスを展開していく。

「アントラーズからすれば、“ノンフットボール”ではあるけど、そこで大きなビジネスに発展すれば、結果的にチーム強化の資金となる。フットボールだけで、200億、300億の利益を出すのは難しい。ノンフットボールで黒字を出すことが重要。

 アントラーズは強いクラブで、賞金や移籍金をあてにできるかもしれないけど、でもそれに頼らないで、会社として利益をしっかり出せれば、継続的にチームへの投資ができる。賞金や移籍金は変動するし、成績が伴わずに今年はダメだったね、というのは、僕は経営者の怠慢だと思う。いろんな事業を太らせて、会社の安定した収益でチームを強化し、常勝軍団としての再現性を高めていく。そこにチャレンジしたいんです」


「この地域には新しい時流を作るアセット(資産)がある」





――地域を盛り上げながら、クラブのさらなる発展を推し進めていく。

「先ほども言いましたけど、来年以降は5Gが主流になると、これまではWiFiとかをつないでインターネットにアクセスする形ですが、5Gではネットワークの中で生活しているというか、アクセスするという感覚はなくなるんです。もっと言えば、インターネットの世界なのか、リアルなのか、その境目がなくなっていく。

 AIもさらに一般化して、まどろっこしいインターフェイスもなくなって、言葉やアクションで指示を出せるようになる。文字入力とかなくなるでしょうね。今でも、音声認識の精度はかなり高いですから。

 テクノロジーとの共存がさらに進めば、地域の生活ももっと快適に、スムーズになる。これまではインターナルなネットワークに閉じ込められていたけど、巨大なリアルがネットワーク化する。ここからがむしろテクノロジーが超楽しい時代になりますよ」

――そうした時代の流れに、アントラーズも乗り遅れないようにしなければならない。

「地域のスマートシティ化。簡単に言えば、もっと便利にしましょう、という話なんですけど、それをアントラーズが旗揚げして、推し進めていく。ホームタウンの鹿行地域など自治体のサイズを考えれば、ある意味、日本の縮図という見方もできる。だから、ここで起きる問題をテクノロジーで解決できたら、日本全国のソリューションにもなるんです。

 この鹿島モデルでもって日本という国を前進させる。そうすれば、アントラーズのブランドも上がっていくだろうし、場合によっては、いろんな企業が興味を示して、アントラーズのスポンサーになってくれるかもしれない」

――鹿嶋地域が実証実験の場になると?

「ハブになっていきたいと思っています。各企業もどこにアクセスすればいいか分からなければ、行政も何を選んでいいか分からない。情報量のギャップがあるので、そこは僕らがハブになることで、この地域をもっと住みやすくできれば。

 もしかしたら、自治体や地域の方々からすると、そんなの必要ないよ、となるかもしれない。でも、この地域には新しい時流を作るアセット(資産)がある。

 そこでアントラーズがどう貢献していくか。フットボール以外でも、もっと生活にアントラーズが染み出していって、ともに歩んでいく。毎週末にある試合で楽しませるのはもちろん、日常の利便性も追求して、アントラーズが生活を支えていく形にしたい。クラブ、サポーター、スポンサーも含めて、運命共同体となってみんなをハッピーにしたいんです」

――チームを強くする、それ以外の部分にも注力していくわけですね?

「そこが豊かになっていけば、チームも強くなるはずですから。アントラーズはなんのためにあるのか。すべては勝利のためですよね。何年かかるかは分からないですけど、僕らは本気で、バルセロナとかレアル・マドリーに勝てるようになりたい。彼らと伍して戦えるチームを作りたいと思っています。

 そのためには、経営体力は大きくしないと彼らには勝てない。一発勝負で勝てるチャンスはあるかもしれないけど、そうではなくて、継続的に伍して戦えるようになりたいんです。売り上げも100億、200億、300億というサイズにしていかないと。

 メルカリは創業から6年半で、売上は500億を超えました。アントラーズで500億あれば、これまでとは全然違うレベルでの経営ができる。夢物語かもしれないけど、誰かがやらないと。本当に勝ちたいんですよ、世界で」


「アントラーズが好きなんですよ、本当に」





――「夢物語」とはいえ、メルカリでは実際に実現させているわけですから。

「メルカリを立ち上げた6年半前に、こうなるなんて誰も思っていなかった。ミクシィの時もそうだし、アントラーズだって、Jリーグ初期にここまでのクラブになると想像していた人のほうが少なかったはず。でも、今の結果はどうですか、ということです。

 僕自身のことについては、『よくやるよね』とか『なんでそこまでやるの』とか『そんなの絶対できない』みたいによく言われますけど、それで逆に燃えるというか。笑うなら、笑ってくれていいんです。僕はやりたいだけだし、できると思っているので。『そんなにすべてが上手くいかないよ』とも言われる。たしかにそうだけど、常にチャレンジして、常に改善していけば、その先には必ずゴールがあると信じています」

――今の小泉社長の原動力となっているものは?

「アントラーズが好きなんですよ、本当に。13歳からファンだし、アントラーズをもっと強くしたい、再現性の高い常勝軍団にしたいんです。

 アントラーズは、(鈴木)満さん(取締役フットボールダイレクター)、(鈴木)秀樹さん(取締役マーケティングダイレクター)という“スーパースター”が引っ張ってきたクラブ。もちろんジーコもそうですけど、ただ、この方たちに頼りすぎてもダメだと思うんです。ここまで紡がれてきた歴史と伝統あるクラブを、どうやって再現性高く、100年、200年のスパンで勝ち続けられるようにするか。そのメソッドをちゃんと作りたい。

 そのためには、繰り返しになりますが、僕の仕事はビジネスをしっかりと回して、収益を上げること。経営者は、運にかけてはダメ。半分くらいは運かもしれないけど、そうじゃない部分を太くしていくのが僕の仕事。稼げば稼ぐほど、現場からのリクエストに応えられる。それは全部、叶えられるようにしたい。事業を大きくしていって、アントラーズがさらに強くなっていくためのサポートに尽力するつもりです」

――PROFILE――
小泉文明(こいずみ・ふみあき)/1980年生まれ、山梨県出身。早稲田大学商学部卒業後、大和証券SMBCやミクシィなどを経て、13年12月にメルカリに参画。翌年に取締役就任、17年に取締役社長兼COOに。現在は会長職に就き、今年7月のメルカリによる鹿島アントラーズの経営権取得後は、同クラブの代表取締役社長に就任。自身は13歳から鹿島の熱烈なファンだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)




◆【鹿島|小泉文明社長ロングインタビュー】新時代のアントラーズはどう変わっていくのか(サッカーダイジェスト)


Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事