日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2013年8月11日日曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第20節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50344

J1 第20節 ベガルタ仙台戦 マッチレビュー

中村のゴールで先制するも、連戦の疲労が響いて仙台に痛恨の逆転負け

水曜日にスルガ銀行チャンピオンシップで2連覇を達成し、連戦で迎えた第20節のベガルタ仙台戦だったが、アウェイで押し込まれる展開の中、中村のゴールで先制した。しかし後半に疲れからか失速し、2ゴールを奪われ1-2と逆転負けを喫した。

序盤、ホームの大声援を背にして前に出てくる仙台に対して、押し込まれる展開が続く。11分には仙台の松下にミドルシュートを打たれたが、曽ヶ端の好セーブで難を逃れた。

粘りの守りで先制点を許さずにいると、23分に中村が均衡を破った。右サイドで小笠原からのパスを受けた遠藤がストレートのクロスボールを上げると、ゴール前に飛び込んだ中村がダイレクトで右足のボレーシュートを突き刺し、鮮やかにゴールネットを揺らした。

先制すると仙台にボールを持たれる時間が続いたが、組織的な守備で決定機を許さずに1点リードで前半を折り返した。

ところが、後半に入ると連戦の疲れからか、仙台に攻め込まれるシーンが目立つ。49分には太田にGKと一対一のシーンを作られたが、曽ヶ端のビッグセーブで大きなピンチを切り抜けた。しかし、仙台の攻めを受ける形が続くと、55分、柳沢にヘディングシュートで同点弾を許してしまった。

追いつかれた鹿島は60分にジュニーニョと土居を投入して、局面の打開を図る。しかし、盛り返せずにいると、曽ヶ端の好セーブなどで耐えていたが、81分に再び失点。右サイドからクロスを入れられると、最後はゴール前のヘベルチに頭で押し込まれた。

逆転を許すと途中出場していた岩政が、86分と後半アディショナルタイムにヘディングシュートでゴールを狙ったが、惜しくも得点とならず。1点差のままタイムアップを迎えて、痛恨の逆転負けを喫してしまった。

スルガ銀行チャンピオンシップを連覇した勢いをリーグ戦にもつなげたかったが、かえって連戦の疲労により、後半の2失点につながってしまった点もあるだろう。次節のホームでの新潟戦は、1週間後の開催となる。敗戦を引きずらずにしっかりリフレッシュして、再び浮上を図りたいところだ。






【この試合のトピックス】
・今日の負けでリーグ戦アウェイゲーム5連敗。また6試合連続未勝利で今季アウェイゲームでの勝利は、4月27日の第8節・新潟戦までさかのぼる。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
オンザボールで選択肢が存在するなら、必ずポジティブなオプションを選べ。
・全体の形をコンパクトに保ち、自陣でのマーキングはタイトに。
・ボールを支配し、効率の良いサッカーを展開しよう。

ベガルタ仙台:手倉森 誠
・攻守の切り替えを素早くすること。
・相手のカウンターへのリスクマネージメントはしっかりすること。
・残り45分、全てを出し切ろう!

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・中2日の影響がないと言ったら、完全なウソになる。30代の選手も多いし、安定した試合運びにはならなかった。不安定な部分があったし、我々らしいプレーではなかった。ホームで仙台と戦った時に似ていたと思う。前半からDF陣の活動量が多かったので、後半はその辺りが厳しくなり、パスの精度も落ちた。また攻撃では攻め急ぎが目立ち、タメがなかった。ボールの行ったり来たりが多くなり、どうても我々の方が上下の運動が激しくなってしまった。

・ホームであれば、もう少し動けたかも知れないが、アウェイゲームという部分も難しくなった要因。多くのサポーターが駆けつけてくれたので感謝しているが、やはりここにはアウェイという雰囲気が強かった。

・頭で分かっていても、疲労から足が動かないこともある。有望な若い選手もいるが、駆け引きという部分、スカウティングから得た情報をどう活用するかというところで、まだ時間がかかるもの。これは普通のことであり、我々は特に若い選手たちを育てていかなければならない。

・仙台というクラブをリスペクトしているが、今日は正直言って勝てる試合だったと思う。ただ選手たちは日程がタイトな中で、結果を求めて戦ってくれた。その部分は称賛に値する。両チーム合わせて3ゴールあったし、両チームのサポーターも素晴らしい応援だったので、スペクタクルなゲームだった。もう少し何かあれば、結果も違ったかな思う。

ベガルタ仙台:手倉森 誠
ホームゲームだったので、アドバンテージがある。鹿島は3日前にスルガ銀行CSを戦っているし、気温も高いので最初から行けと言った。ただ先制点取れそうなところからビハインドを背負う展開となった。ただ、前半を終えて、後半にひっくり返せると思ったし、ハーフタイムでは選手たちに3-1で勝てる試合だと言った。勝つことで上位進出を狙えるということを、チームもサポーターも分かっていたし、そういう雰囲気を作ってくれた。選手たち、そしてサポーターの皆さんの勝利だと思う。こういう姿勢を残りの8月のゲームでも示していきたい。


選手コメント

[試合後]

【中村 充孝】
得点してもチームが勝てていない。最初の失点は、自分がもっと早くついていれば防げたと思う。コンディションは途中出場している時から良かった。得点して勝って初めて結果を出せたと言えるので、負けた事には不満。

【曽ヶ端 準】
良いセーブをしても勝たないと意味がない。試合中、太田選手らが嫌なところに入ってきていたし、サイドに上手く入られていたのでDF陣に注意をした。相手は後半になっても運動量が落ちなかった。相手のプレッシャーもあり、上手く自分たちの時間を使えなかった。

岩政選手、遠藤選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事