日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月15日日曜日

◆2013Jリーグ ディビジョン1 第25節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50388

J1 第25節 ヴァンフォーレ甲府戦 マッチレビュー

攻撃陣が不発で今季初の完封負け。甲府に0-3と大敗し、これでアウェイゲーム7連敗。

J1はついに残り10試合と終盤戦に突入した。4位の鹿島はラストスパートをかけて、一気に優勝に突き進みたいところだった。ところが、アウェーに乗り込んだ甲府戦では前半だけで3失点。攻撃陣も不発に終わり、0-3と2試合ぶりの黒星を喫した。

鹿島は序盤、開始早々の6分に一瞬の隙を突かれて、先制点を奪われてしまう。右サイドをジウシーニョにドリブルで持ち込まれてクロスを上げられると、ゴール前で柏にヘディングシュートを叩き込まれた。

1点のビハインドを背負うと、甲府のイエローカードも辞さない激しい守備もあり、攻めの形をなかなか作れない。それでも、23分には小笠原からゴール前でパスを受けた遠藤が、左足を一閃。力強い一発だったが、シュートはポストを直撃して、得点とはならなかった。

攻めあぐねる鹿島は31分には甲府にCKを与えると、佐々木にフリーでヘディングシュートを叩き込まれ、2失点目を喫する。前半終了間際の43分にも左サイドでファウルを犯すと、FKをパトリックに頭で合わされて、3点目を許してしまった。

前半だけで3点差をつけられるまさかの展開に陥ると、後半開始からは、負傷から復帰したダヴィを投入。60分に本山、69分に野沢をピッチに送り出す早めの交代策で、打開を図った。

ところがボールを保持するが、決定的なシーンは作れないままに時間が経過した。試合終了間際の86分には中盤から柴崎が浮き球のボールを供給。ゴール前でダヴィが頭でつなぎ、最後は大迫がヘディングシュートで押し込んだ。しかし、オフサイドの判定で得点は認めず、追撃弾とはならなかった。

最後まで淡白な試合運びに終始した鹿島は18試合ぶりの無得点で、今季初の完封負けとなった。アウェイゲームで7連敗と、敵地での戦いぶりに課題が続いているが、次節の磐田戦もアウェイでの戦いとなる。今後は下位チームとの試合が続くこともあり、優勝に向けてはこれ以上の取りこぼしは許されない。大敗を喫したが、課題を修正するとともにしっかりと気持ちを切り替えて、次なる戦いに臨みたい。



【この試合のトピックス】
・この負けにより、アウェイゲーム7連敗。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・まだ45分戦うチャンスがある。パワー、スピード、コントロール、全ての面で質を高めろ!
・失点はすべて集中力の問題。気持ちを切りかえて100%ゲームに集中すること。

ヴァンフォーレ甲府:城福 浩
・イエローをもらった選手は、相手に気をつけながらプレーし絶対に退場するな。
・シャドーの2人はポジションをしっかり戻すこと。そうすることでパトリックのポジションを上げること。
・ここからは自分たちとの戦い。スタートから謙虚にプレーし続けること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・言い訳はまったくなく、相手の術中にはまった形。相手は、5バックと中盤の4枚のラインと1トップで守備をして、相手を来させてミスを誘って、カウンターを狙うことをどの試合でもやろうと明確にしている。それに対して選手たちが犠牲心と献身な姿勢を持ってポジショニングを取っているわけで当たり前のことではないかなと思う。あとは甲府が移籍市場を使って上手く補強できたのではないか。外国人選手をちゃんと補強できて、外国人枠を使えることは強みになる。パトリックはずば抜けた選手ではないが、今日も違いを示した。やっぱり、チームの中でもボールを保持するにあたっても、影響は出てくる。そういう相手の色んないい部分、やろうとした戦法にはまったということだと思う。

・選手たちには、8人で2人分は頑張れるが、4人で6人分を頑張れと言ってもなかなか難しい部分がある。クロスが上がれば全部失点している形はやっぱり不注意だと思う。

・責務がなければどうしようもない。後半に関しては、前半に3失点を喫していることで、多少は理解できるが、3回クロスを上げられて失点し、責任と義務を果たそうとしないという姿勢にはがっかりした。

・苦しい試合もあるし、不利な条件もある。そういうときは、交代選手が入ることでチームが息を吹き返すが、今日はそれすらなかった。


ヴァンフォーレ甲府:城福 浩
自分たちの成長と相手の対策を与えられた1週間のタームでやり続けてきた。その中で選手が鹿島のストロングポイントを意識しながら、自分たちの良さを出して、前回出た課題を克服していこうということをよくやってくれた。守備は相当粘る強くやれるようになった。攻撃でも自分たちがゲームをコントロールしてつなぐ場面も作れているので、守備でも100パーセント協力しながらコンパクトにやれていると思う。遅攻と速攻をもっと研ぎ澄ませていければ、もっといい守備もできると思う。


選手コメント

[試合後]

【柴崎 岳】
サポーターの方々がこれほど甲府まで来てくれたのに、こんなゲームをしてしまった。僕が憧れていたアントラーズのサッカーではない。僕も含め、みんながダメだった。

【遠藤 康】
相手のやり方にハマってしまった。守備は後手後手になって、攻撃はチャンスらしいチャンスを作れなかった。相手のウイングバックに対し、最初のアプローチの距離が長かったので、もっとパスを出させないようにしなくてはいけなかった。失点の仕方も悪かったと思う。

【土居 聖真】
結果論だけど、上位が負けているので、チャンスはまだある。残り全部を勝つつもりで戦わないといけない。チャンスは何本かあったが、相手のDFに止められてしまった。サコ君との距離感は悪くなかったと思うので、続けてやりたい。

前野選手、西選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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