日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年6月24日火曜日

◆【W杯】内田、痛み増す右膝も強行「W杯をできるだけ長く戦って終われば休めるから」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140623-OHT1T50198.html



 ◆ブラジルW杯 ▽1次リーグC組 日本―コロンビア(24日、パンタナル・アリーナ)

 アルベルト・ザッケローニ監督(61)が、コロンビア戦を前に選手へ「無心になれ」と指令を出した。相手への警戒心などで日本らしいプレーができなかった過去2試合のことは忘れ、4年間目指してきた攻撃的なサッカーに集中する。DF内田篤人(26)=シャルケ04=は右膝の痛みを押して強行出場を志願した。

 内田は突然、大きな声を発した。取材対応を終え、練習場から宿舎に戻る間、言葉にならない言葉を夜空に向かい、何度も叫んだ。痛みが消えないことは分かっている。だが、覚悟を決めるためにそうしたのだろう。「いくら(取材で)しゃべってもさ、選手はピッチで示さなきゃいけない」。勝利が絶対条件のコロンビア戦に強行出場する気構えを見せた。

 コートジボワール戦、ギリシャ戦に右サイドバックでフル出場。精彩を欠く日本にあって、ミスのないプレーは、際立っていた。ただ、それと引き換えに、今年2月、腱(けん)の損傷で全治3か月の重傷を負った右膝の痛みは増すばかり。チーム練習がオフとなった22日はほとんどの選手が自主練習を行う中、治療に費やし、回復に努めた。

 負傷自体は完治しているが、右太ももの筋肉量が戻っていないため、膝にかかる負担が増している。けがから復帰したキプロス戦(5月27日)の時点で、左右の太ももの筋量に20%の差があった。20%の差が試合復帰できるぎりぎりの目安と言われるが、その後、強化試合やW杯が入り、筋トレなどの補強ができなくなった。今ではさらに差が広がっており、炎症が起きている。

 だが、崖っ縁に追い込まれたチーム状況を目の前に「W杯をできるだけ長く戦って、それが終われば、休めるから」と痛みをこらえて強行出場する覚悟。「個人的には追い込まれた方が力は出る傾向にある」。初戦のコートジボワール戦前、国歌斉唱で流した涙は「戦い抜く」という決意の表れ。内田は最後まで、ファイティングポーズを貫く。(内田 知宏)

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