日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年3月23日金曜日

◆鹿島、W杯イヤーに過密日程も“経験”が強み(サンスポ)





 【No Ball,No Life】J1鹿島はリーグ中断期間前の鳥栖戦(18日)に1-0で勝利し、つかの間の休みに入った。アジア・チャンピオンズリーグ、リーグ戦と連戦だったチームにとって安息のオフだ。

 今季の鹿島はACLの2戦からスタート。ホームでの初戦(2月14日)上海申花(中国)戦は1-1の引き分けに終わり、第2戦(2月21日)アウェー水原三星(韓国)戦は、今季から10番を背負うFW金崎夢生の2得点の活躍で2-1で競り勝った。シドニーFC(豪州)とも2戦を戦い、1勝1分けの成績。他のJクラブが1次リーグ突破に向け苦戦を強いられている中で、まずまずの調子といえるだろう。

 一方のJリーグ。2月25日の開幕戦は、敵地で清水と0-0で引き分けた。続くG大阪戦(3月3日)は1-0で今季初白星を飾ったが、第3節広島戦(10日)は1失点の零封負け。早くも今季初黒星がついた。直近の鳥栖戦(18日)では再び勝利したが、安定感を欠く開幕スタートとなった。

 W杯イヤーの今年は、どのチームも過密日程を強いられることになる。長距離移動もあるACL参戦組にとってはかなり苦しい日程だが、FW土居聖真が「昨年もきつかった。あれに比べたらまだまだ。それにシーズン序盤だから」と話すように、昨季途中は天皇杯を含めるアウェー4連戦を経験。さらにいえば、一昨年はリーグ戦終了とともにCSの3試合を戦い、終わればクラブW杯に出場。快進撃をみせ決勝までの4試合をこなし世界2位となると、締めくくりは天皇杯も元日の決勝まで戦い抜き、精神面でも鍛えられた。鹿島には他のクラブにはない“経験”がある。

 今季も序盤で連戦を強いられたが、故障者続出の中で“上出来”とはいえない成績ながら乗り切ることができたのは幸いだ。昨年から離脱しているDF西大伍(右膝内側側副靭帯(じんたい)断裂)、DF三竿雄斗(慢性的な恥骨痛)に加え、2月からの約1カ月の間で、MFレアンドロ(左膝蓋靱帯損傷)、MF遠藤康(左大腿二頭筋損傷)、MF安部裕葵(右膝負傷)、DF内田篤人(右もも裏の張り)、DF安西幸輝(右膝内側側副靱帯損傷)らが相次いで負傷した。勝利を義務づけられたチームだが、“野戦病院”状態では試合をするのがやっと。よく持ちこたえたと感心するものがある。

 けが人も徐々に復帰し、ようやく通常の状態に戻りつつある。調子の上がらなかったブラジル人選手たちもここにきて復調の兆しを見せている。「きつかったけど、もう慣れっこ。これからでしょ」と日本代表DF昌子源。王座奪還へ。鹿島が出遅れ分を取り戻し、一気に上昇気流に乗る。(一色伸裕)


鹿島、W杯イヤーに過密日程も“経験”が強み



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