
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年10月5日金曜日
◆ACL日韓対決に見る「技術vs体力」の構図 鹿島が“崖っぷち”から生還できた要因とは?(FootballZone)

韓国の「体力」にいかに対処するか 日本側に常に突きつけられる課題
開始6分で2失点――。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第1戦、鹿島アントラーズはほとんど何もしないうちに2点のビハインドとなっていた。水原三星に2失点目を喫した後、フィールド中央で鹿島の選手たちが集まって話をしていた。
「慌てない。やることは変えずにいこう、大丈夫だからと確認した。誰かを責めたくなるところだけれど、そうではなくみんなで盛り上げていく。変な言い方かもしれないが『思いやり』がカギだったかもしれない」(三竿健斗)
鹿島は徐々に盛り返し、後半はほぼ一方的な攻勢からアディショナルタイムの内田篤人のゴールで3-2と見事にひっくり返してみせた。0-2の後に慌てないのが良かった。
ただ、選手たちは「大丈夫だから」と声をかけていたというが、すでに2失点しているのだから全然大丈夫ではない。しかし、水原三星は必ずペースダウンするからチャンスは十分にあるという意味なら、確かに「大丈夫」である。
立ち上がりは水原三星の勢いに呑まれた。球際の激しさと競走の速さに戸惑っているうちに2点を奪われている。ただ、韓国のチームのハイペースは90分間持たない。
「ハーフタイムにはハイプレスを要求したが、疲れてラインが下がってしまった」(イ・ビョングン監督)
走って、当たっての韓国サッカーは疲労も激しい。立ち上がりはそれで圧倒できても、時間の経過とともに苦しくなるのはいつものことである。鹿島にはそれを見透かしている選手がいて、「大丈夫だから」と声をかけていたわけだ。このまま蹂躙されて90分が終わることはありえない、と。
クラブ、代表を問わず、韓国の「体力」にどう対処するかは、いつも日本側の課題だ。
後半の鹿島は、ビルドアップの方法も少し変えている。ハーフスペース(ピッチを縦に5等分し、両端と中央のレーンを除いた場所)の入口にボランチを下ろし、サイドバックは高い位置をとる。前半は厳しくマークされていたパスの出どころをフリーにしたことで、ハーフスペースの高い位置にいるFWにクサビを当てる、あるいは中央へ寄ってきたところでサイドを突く。その二方面攻撃で、水原三星を圧倒していった。
劇的な逆転勝利を導いた選手間の意思統一
これをキックオフからやっていれば良かったのではないかという疑問は出てくるわけだが、そこはなかなか難しいところなのだ。
相手のハイプレスをパスワークでいなし続ければ、相手は前半から下がっていただろう。ただ、まだ“ガソリン満タン”の相手をパスで外し続けることに失敗すれば、大きなピンチにつながるリスクがある。
実際、立ち上がりの鹿島はそうなっていた。割り切ってロングボールを使い、ハイプレスを回避して嵐が過ぎるのを待つという手もある。ただ、それはそれで相手の土俵に乗ることになってしまう。もちろん、デュエルに自信があるなら受けて立つのも悪くない。たぶん正解はない。その時の敵味方の力関係に左右される。
サッカーのルールが定まった時から、「体力vs技術」の対立は始まっていた。イングランドとスコットランドが最初の国際試合を行って以来、ずっと続いているし、これからも続くだろう。
あらかじめこうと決めることもできるが、やはり始まってみなければ分からないところも多々ある。その点では2失点後とはいえ、鹿島が選手間でコミュニケーションをとって意思統一できたのは、やはり大きかったのかもしれない。
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