日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年7月1日月曜日

◆2019明治安田生命J1リーグ 第17節(オフィシャル)



小池裕太 Yuta.Koike


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2019年06月30日(日) 18:33キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】13,502人 【天候】雨、無風、 気温21.8度、 湿度90.0% 【ピッチ】全面良芝、水含み
【主審】東城 穣 【副審】西尾 英朗 【副審】五十嵐 泰之 【第4の審判員】榎本 一慶


明治安田J1 第17節

広島3連戦の最終戦はドロー決着

アントラーズは明治安田生命J1リーグ第17節でサンフレッチェ広島と対戦した。試合開始1分にレアンドロのゴールで幸先よく先制したが、27分に同点ゴールを許してしまう。1-1の同点で迎えた74分、小池のミドルシュートが町田に当たり、追加点を奪ったが、後半アディショナルタイムに再び失点を喫し、2-2の引き分けで試合を終えた。


▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼




5日前のACLラウンド16第2戦。アウェイに乗り込んだアントラーズは、前半33分に幸先よく土居が先制点を奪う。だが、後半に入ると、広島に主導権を奪われ、66分、72分に失点を喫してしまった。それでも、89分に再び土居が貴重なアウェイゴールを奪い、勝負を決めた。試合終了間際の後半アディショナルタイムにPKを献上して失点を喫したが、2戦合計スコアを3-3とし、アウェイゴールの差でアントラーズのACL準々決勝進出が決定した。

激闘を終えたチームは、翌日から再び広島との対決に向けて準備を進めた。リカバリーメニューを消化し、コンディションを整えていく。

2試合を戦い、広島の長所も短所も熟知している。2試合ともに先発出場した永木は、広島について「攻撃の形が豊富。特にパトリック選手が入ってくると、さらにバリエーションが増えてくる。その攻撃の多様さは、広島のストロングポイントだと思う。ただ、攻撃に枚数をかけている分、守備は手薄になってくる。ACLでもカウンターから点が取れているので、相手の弱点となるところを今回もついていきたい」と語っていた。



迎えた試合当日。キックオフ2時間前に先発メンバーが発表された。GKは守護神クォン スンテ、最終ラインは右から永木、犬飼、町田、小池が入る。小池はリーグ戦初先発となった。ボランチは、三竿とレオ シルバのコンビ。サイドハーフは右にレアンドロ、左には山口が起用された。前線は土居と伊藤が2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、小田、ブエノ、遠藤、名古、金森、セルジーニョが座った。



朝から小雨が降り続けるあいにくの天気。だが、背番号12は続々と聖地へ詰めかけた。サポーターの期待に応えなくてはいけない。選手たちは決意をもってこの試合に臨んだ。

そして、18時33分。試合開始を告げるホイッスルが鳴った。

試合開始直後の前半1分、早くもカシマスタジアムが歓喜に沸く。左サイドの山口がアーリークロスを上げると、ファーサイドのレアンドロがヘディングで折り返す。このボールをレオ シルバが後方へ落とし、レアンドロがダイレクトボレー。相手DFに当たったボールは、見事にネットを揺らした。1-0。試合を優位に進めるために欲しかった先制点を奪った。






幸先よく先制に成功したアントラーズは、ホームの大歓声を受けて、攻撃の手を緩めずにチャンスをつくっていく。今季初の先発出場となった小池が、左サイドから積極的なプレーで攻撃を活性化させる。



だが、時計の針が進むにつれて、徐々にペースが握れなくなっていく。試合の主導権は徐々に広島へと移っていった。









すると27分、広島に一瞬の隙を突かれる。右サイドから左サイドへ展開されると、サイドチェンジのボールを受けたハイネルにニアサイドへ鋭いクロスを送られる。これをゴール前に鋭く走りこんだ柏に合わせられ、ゴールネットを揺らされてしまった。1-1。前半のうちに同点に追いつかれた。



痛恨の失点を喫したアントラーズだったが、気を落とすことなく、すぐさま反撃に転じる。28分、右サイドからレアンドロが突破してゴール前へクロスを入れる。ファーサイドで待つ伊藤へ絶好のボールが届いたが、シュートはうまくミートすることが出来ず。得点は奪えなかった。





得点直後は、互いにシュートを撃ち合う展開となったが、時間の経過とともに試合はこう着状態に陥った。中盤で意地と意地がぶつかり合い、激しいボディコンタクトの応酬となる。







前半はこのまま1-1のスコアで終了。アントラーズは広島のピッチ幅を広く使った攻撃に苦しみ、なかなか主導権を握れない展開となる。





後半開始。試合は一進一退の攻防がつづく。両チームともに敵陣深くまで攻め込むも、なかなかシュートまで至らない。









こう着状態がつづいた56分、アントラーズが最初に動く。山口がベンチに下がり、遠藤がピッチへ入る。遠藤は右サイドに入り、レアンドロが左にポジションを移した。



60分、決定的なピンチが訪れた。ドウグラス ヴィエイラに右サイドを突破されると、ゴール前にクロスを入れられる。触れられたら失点という危険なボールだったが、小池が身体を目いっぱい伸ばしたスライディングでなんとかをコースをそらし、得点を許さなかった。

試合の経過とともに、雨脚が強くなっていく。だが、勝利を信じるサポーターからの声援は、止むどころか、むしろ一段と大きくなっていった。声援に呼応するように選手たちは懸命にプレーを続けた。

すると74分、歓喜の瞬間が訪れた。FKからのこぼれ球を拾った小池が、ペナルティエリア外から思い切りよく左足を振り抜く。相手DFの間をすりぬけたロングシュートは、町田に当たってゴール右隅へ突き刺さった。2-1。ピッチに歓喜の輪ができた。











追加点を奪ったアントラーズは、77分に小池との交代でブエノを投入、85分には土居に代えてセルジーニョをピッチへ送る。4月5日の明治安田J1第6節名古屋戦以来の出場となったブエノは、気迫のこもったタックルで守備を引き締めた。















しかし、試合終了間際の後半アディショナル4分。待ち受けていたのは、残酷な結末だった。左サイドからのスローインをパトリックとドウグラス ヴィエイラにヘディングで逸らされると、裏へ抜けた野津田にパスを送られ、そのボールを柏にダイレクトで決められてしまった。

試合終了のホイッスルが鳴る。2-2。スタジアムが静寂に包まれた。掴みかけていたはずの勝ち点3が、手元から滑り落ちてしまった。





試合後の挨拶では、サポーターから選手たちへブーイングが送られた。だが、最後は力強いチームコールで送り出してくれた。この意味を胸に刻まなければいけない。ここから中2日で試合がつづく。落ち込んでいる暇はない。過密日程のなかで、アントラーズファミリーの総力を結集させ、全冠達成に向けて戦わなければいけない。まずは、7月3日の天皇杯2回戦。完勝して次なる戦いへと繋げよう。

【この試合のトピックス】
・小池がリーグ戦初先発
・レアンドロが今季2ゴール目
・町田が今季初ゴール

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・マークの受け渡しは必ずコミュニケーションをとること。
・相手にボールを支配されないように、ポジションを高く保つこと。
・味方が動いたスペースを利用して、積極的に攻めていこう。


サンフレッチェ広島:城福 浩
・守備は声を掛け合いながら続けていこう。
・アタッキングサードでは工夫しながら攻めること。
・我慢しながら、自分たちのサッカーで点を取ろう!


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
非常に悔やまれる最後のプレーだった。しっかりクローズしなくてはいけなかった。今日、見に来てくれたサポーターに残念な思いをさせてしまい、後悔だけが残った。

Q.先発で起用した小池選手の評価は?

A.前半は多少戸惑う場面があった。失点の場面も、相手の流動性に少し戸惑っていたが、非常に評価できる試合だった。今後、継続してチームのためにパフォーマンスを出すことが、彼にとっての課題となる。それをしっかりサポートしていきたい。

Q. 前半は両サイドの守備に戸惑っていたように感じられた。後半に修正したポイントは?

A. 前半の途中から少し後ろに重たくなっていた。相手の選手に対して少し意識が強くなっていた。ポジション修正をして、後半は自分たちがボールを持つ時間が長くなった。そこは評価している。しかし、勝ち切らなくては意味がない。最後まで隙を見せずに勝ち切ることを求めて、次の試合までにしっかり修正したい。

サンフレッチェ広島:城福 浩
アウェイの地で先行され、追いかける時間が続くと、いろいろなストレスを抱えて戦うことになる。そこは、強く反省したい。そのなかでも我慢をして、最後に交代選手がかかわって勝ち点1を取れたことは、選手たちのこの試合にかける思いが現れた。顔を上げて帰りたい。必ず次につなげたい。難しいシチュエーションにもかかわらず、多くのサポーターが来てくれたことには感謝している。


選手コメント

[試合後]

【町田 浩樹】
本当に勝たなければいけない試合だったし、負けに等しい引き分けだと思う。2失点目まで持っていかれる過程でも問題があるし、そのあとの対応にも問題がある。二度とこのようなことがないようにしていきたい。

【小池 裕太】
相手のウイングバックのところを一真君としっかりコミュニケーションを取って、守備の部分をしっかりと意識してプレーをした。次は勝利に貢献していきたい。

【犬飼 智也】
最後の部分がすべてだった。しっかり守り切らなければいけなかったと思う。スローインから簡単に失点してしまっているので、改善していかないといけない。

【山口 一真】
久しぶりの試合だったので、点を取りたかった。ただ、シュートを打つこともできなかったので、そこは自分の反省点だと思う。




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