日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月20日金曜日

◆【鹿島】内田篤人に「あいつ、やるな」と思わせる小泉慶。右SBの熾烈な争いの行方は――(サッカーダイジェスト)



小泉慶 Kei.Koizumi


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「今日も身体を張っていた。サボらないし、良い選手」(内田)


[ACL準々決勝第2レグ]鹿島1-1広州恒大/9月18日/カシマ

 8月中旬の栃木との天皇杯3回戦で、約4か月の負傷離脱からようやく復帰を果たした内田篤人だが、その後は思うように出場機会を得られずにいる。

 この経験豊富な31歳が主戦場とする右SBでプレータイムを伸ばしているのが、今夏の新戦力、小泉慶だ。

 ACLベスト4進出をかけた広州恒大との準々決勝第2レグでも、小泉は右SBでフル出場。粘り強い守備や機を見た攻め上がりなど、右サイドで攻守にわたり奮闘を見せた。内田に出番はなかった。

 こうした現状を、内田はどう受け止めているのか。

「出たいよ。出たいけど、それは監督がチョイスする11人だから」

 小泉についても、その実力を認めている。ネガティブな感情は一切ない。「慶が出ているからどうこうとか、一回も思ったことはない」ときっぱり。貴重な戦力として頼りにしている。「あいつ、やるなって」と。

「本当に頑張る選手。今日も身体を張っていたと思うし、サボらないし、良い選手だよね」

 今季、前所属の柏レイソルでは、J2リーグでわずか1試合しか出場していない小泉が、今では国内随一の常勝軍団でスタメンに名を連ね、アジアの舞台で堂々と戦っている。内田も「鹿島のスカウトは、やっぱり“良い目”をしているよね」と称賛する。

 もっとも、内田が現状に甘んじるつもりも一切ない。穏やかな口調で仲間への信頼を語る一方で、当然、メラメラと燃えるものがある。

「彼からポジションを奪い返すというかね、奪えるように、練習からやっていくしかない。もう一回、自分も頑張らなければなっていうふうに思う。それはユキ(伊東幸敏)も含めて、俺もそうだから」

 内田ほどの実力者に、そう思わせる小泉のさらなる成長はもちろん、背番号2の意地とプライドをかけた“捲土重来”も楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)




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