日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年7月17日日曜日

◆【鹿島アントラーズ】「大迫勇也の恩返し弾&退場誘発」も鈴木優磨が“鬼迫アシスト”! 「鹿島の9番対決」で意地を見せる!(サッカー批評)






■7月16日/明治安田生命J1第22節   鹿島アントラーズ 1-1 ヴィッセル神戸(カシマ)




 ヴィッセル神戸をホームに迎えた鹿島アントラーズは、後半早々にFW大迫勇也に先制を許す展開となった。さらに、後半15分にはキム・ミンテが2枚目のイエローカードを受けて退場。苦しい状況に陥ったが試合終盤に和泉竜司が同点弾を決めて土壇場で黒星を回避した。

 かつてカシマのピッチを駆け抜けた9番の手痛い恩返しだった。後半7分、大迫が中央でボールを持ち出して鹿島のDFラインを下げると、右に開いていた小田裕太郎にパス。その戻ってきたクロスに頭で合わせ、先制ゴールを奪ったのだ。キム・ミンテの背後から前に飛び出す動きは、このスタジアムで何度も見せてきた動き。ただ、喜びの咆哮を向ける先は、鹿島のサポーターではなくビジター席に向かってだった。

 1点ビハインドとなった鹿島は追いつこうと気持ちを前に向けた矢先、キム・ミンテが退場。しかも、よりによって大迫の突破を止めようとして招いた判定だった。かつての頼れるストライカーは、怖い存在となってホームチームに手厳しい恩返しをした。

 しかし、鹿島には鈴木優磨がいる。後半42分、最終ラインから出たロングボールをペナルティエリア内で鈴木がマイナス気味に折り返す。そこに走りこんだのは和泉。ハードワークが売りの背番号11は、試合終盤にもかかわらずボールを浮かせることなく冷静に押し込んだ。鈴木の“鬼迫”のおぜん立てが、鹿島を救った。


■時折苦しそうにしゃがみ込む場面も


 土壇場での同点弾が生んだ歓喜の中心にいたのは、和泉ではなく鈴木だ。そして、盛り上がるサポーターをさらにあおったのも鈴木だ。2017年から3年にわたって鹿島の背番号9を背負った男は、10年から13年まで背番号9を背負った大迫の前で、鹿島の意地を見せた。

 鹿島は直後にもDF安西幸輝のドリブルから和泉が決定機を迎えつつあったものの、これはフイに。逆転することなくそのまま試合は終了。勝ち点1を積み上げるにとどまった。

 どちらも前半から決定機を迎えた試合だった。GKクォン・スンテに救われた場面も何度もあった。その中で、鹿島はビハインドと数的不利の2つを覆して引き分けに持ち込んだが、「追いついたという評価は僕の中ではできない。これを勝ち点3に変えるのが、“勝つチーム”、“優勝するチーム”だと思う」と鈴木は満足していない。

 さらに、「5連戦で苦しかったと思いますけど、この最後の試合は勝点3を取りたかった。非常に悔しい結果」と勝利だけを見据えたが、過密日程は確実にチームに疲労を蓄積させている。実際、この背番号40は札幌戦を体調不良で欠場。この神戸戦でも、時折苦しそうにピッチにしゃがみ込む場面もあった。

 夏場をどう乗り切るかは、優勝争いを勝ち抜くうえでキーポイントとなる。ほぼ時を同じくして遠く九州で行われた横浜F・マリノスと鳥栖の試合も引き分けた。逆転優勝に向けた道は閉ざされていない。




◆【鹿島アントラーズ】「大迫勇也の恩返し弾&退場誘発」も鈴木優磨が“鬼迫アシスト”! 「鹿島の9番対決」で意地を見せる!(サッカー批評)





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