日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年10月15日火曜日

◆【第93回天皇杯 3回戦 鹿島 vs 京都】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00162988.html

10月14日(月) 第93回天皇杯 3回戦
鹿島 2 - 1 京都 (13:04/カシマ/5,574人)
得点者:54' 遠藤康(鹿島)、67' ダヴィ(鹿島)、75' 横谷繁(京都)
★天皇杯特集
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):

Q:前半、少し戦いがうまくいかず手こずったところがあると思いますが、後半に向けて、特に修正したところはどこだったのでしょうか?
「まず、トーナメント戦である以上、失点してはいけないという前提のもと、ゲームプランを考えないといけなかった。ハーフタイムでは、まずリスクマネジメントの徹底、その部分のバランスについて言いました。特に、もし失点すると相手は引いたポジションを取るので、ただし、もともと京都さんがそういう守備的な戦法やポジショニングを取るチームなのかと言えば、そうではない。大会形式に合わせた戦い方をしたのではないかと思います。
特に相手は、身長が低くてスピードを持ち味としている選手が多いので、そういった意味で、特に攻撃陣にリスクマネジメントを徹底しないといけない、というところで、数回相手がつくったチャンスは、我々のセットプレーの攻撃の切り替えをすばやくして、うちのゴール前に迫ったものでした。そういった部分の徹底を、選手の配置やポジショニングを考えなければいけなかったのでそのあたりの修正をしました。リスクマネジメントさえしっかりやっていれば、自分たちはパスワークを主体とするチームですので、慌てずに繋いでいけばゴール前までたどり着ける、という話をしましたし、そういった形で後半の8分くらいの立ち上がりで点を取ることができました。
うしろの修正はできたのですけど、得点をして、追加点もとって、そこでゲームマネジメントをしっかりやれれば問題なかったのですが、相手は失点したことで同点に追いつきたいと攻撃的にシフトするのは当たり前のことです。そこで一時期は後半に良い時間帯があったところで攻撃陣が目立つ時間をつくりました。得点をしたあたりから、だんだん攻撃陣が目立つようなプレーや時間になってしまった。それはやはり好ましくないことで、もう少し落ち着いてボールを繋いでいれば、もしくは保持していれば、よりよい状況を作れるわけです。そうではなかったため、相手が攻撃的な選手を入れたところで、苦しい状況を自分たちから招いたところがあったと思います。そこで僕も交代をしながら結果(スコア)を維持することを考えなければなりませんでした。最後の方は、鹿島の伝統が、あるいは鹿島の神様が少し救ってくれた部分もあったのではないかと思います。本当に京都さんが同点に追いついてもおかしくない状況を、自分たちから招いてしまいました。もう少し落ち着いて、ボールを触れればな、という思いでいます。
あとは、うちのボランチが球際の競り合いに関しては、うまく普段できているものができず、弱さを見せてしまったところが残念な部分でもあります。彼らからのチーム全体への展開やスピードアップ、彼らはスイッチを入れる役割ですので、そこがうまくいかなかったかな、という部分があったように思います。ただ、トーナメント戦ですので、次のラウンドに進めたことは良いことです。正直に言いますと、チーム全体のパフォーマンスは、本来我々が示すサッカーではないかと思います」

Q:試合直後に、意識を変えないといけない、と仰っていましたが、具体的にはどのような点ですか?
「意識と言っても、1つとか2つというものではなく数多くあるものです。何度もこの会見などでもいくつかについては答えていますが、どれかに的を絞ったものでもないので。あとは、次の試合というのは、大会が違いますのでぜんぜん違う形になると思いますし、それは外に話をする必要にないことですし、選手達と話をして、いままで示していたものを示すだけのことです。それはしっかり選手と話をしたいと思います。
皆さんからしてみれば、簡単な大会だとか、簡単なラウンドだと思われるかもしれませんが、サッカーというのは現実的な勝負の世界ですし、そういう甘い世界ではありません。今日の試合の前には、すでにJ1のチームが4つ敗退しているわけで、そういう厳しい世界にいます。今日、戦った京都さんですけど、J2では3位にいるチームですので力はあります。試合のテンポ、判断、姿勢、意識という部分は、信号で例えるなら黄色。中間で、このレベルでいいや、という感じでは無く、青のGO!という感じで100%でやらないといけません。それをもっと自覚しないといけないだけの話です。特に、2-0というスコアというのは一番危険なスコアであって、そのときに2点取ったからといって、黄色にペースダウン、シフトダウンしようということではなく、最後まで青で90分を終わらなければいけません。現代サッカーでは、試合中に慢心してしまったり、ペースダウンしてしまうことは絶対にあってはならないことです」

Q:岩政(大樹)選手が交代するときに、最初は40番を審判は示していたと思いますが、直前で20番に変わったことについては?
「僕の判断です。小笠原(満男)選手が警告を1枚もらっているということもありましたが、ボランチというのは戦わなければいけないポジションです。それに対して、柴崎(岳)選手は球際のところで、足を抜いたり、競りに行かなかったり、という姿勢でした。それだとチームが苦しい状況だったのに、もっとそうした状況を招くことになる。そうした姿勢は、数節前に負った怪我の影響もあるのかもしれないが、その状況だとチームは苦しくなるので、カードをもらっている小笠原選手の経験を生かした方が、チームにとってプラスになるだろうと思いました。
ちょうどそのポジションというのは、密集しているポジションであるし、接触やコンタクトを避けられず、戦わなければいけないポジションです。僕は、彼とこの半年近く、仕事をしていますけれど、残り6分で柴崎選手に問いかけたら『大丈夫』と答えて、そのままプレーすることになるでしょう。それだとチームにはプラスの反応にはならないので、そこでカードはもらっているけれど小笠原選手の経験を生かした方が機能性を持つと思いました。また、岩政選手を入れて、山村(和也)選手を一つ前に出すことで、その三角関係でしっかりと相手の攻撃を遮断していく、スペースに入ろうとすることを消していけると考えました。普段、戦うことができる選手が戦わない、競り合いで足を抜いてしまうことはなにかの問題を抱えているわけで、そうするとチームは苦しい状況になります。ですので、僕は判断を下しました」

以上

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