日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年7月12日日曜日

◆【鹿島】94分同点、96分逆転、逆襲ゴング 第2S劇勝開幕(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150712-OHT1T50044.html


 ◆J1第2S第1節 新潟2―3鹿島(11日・デンカビッグスワンスタジアム)

 スタンドで鳴りやまなかった「奇跡を起こせ」の大合唱が、ピッチで現実のものとなった。1―2で迎えたロスタイム。目安表示5分のうち、4分が経過しようとしていた。絶体絶命の鹿島はゴール前のこぼれ球をMF土居が押し込み、同点。さらに同6分にはMF遠藤がエリア内で左足でシュート。「うまく当たらなかった」というが、相手に当たってゴール左に吸い込まれた。

 残り2分からの逆転劇。途中出場で大仕事をした遠藤は「内容は良くなかったけど、勝利できて良かった」と安堵(あんど)の表情。先制点を挙げたDF昌子も、すぐに一時逆転を許す展開に「勝ったからOKじゃない。勝っても、しっかりと反省しないといけない」とミスを戒めるように振り返った。

 常勝軍団に危機感が漂う。第1Sは負け越して8位に低迷。09年の3連覇を最後に、5シーズン優勝から遠ざかる。6シーズン連続V逸となれば、ワースト記録。元鹿島MFの中田浩二氏らの引退試合(5日・カシマ)に駆けつけたクラブOBの秋田豊氏、本田泰人氏らからは「大丈夫か」「どうなっているの」という声が主将MF小笠原に向けられ、「恥ずかしい」と答えるしかなかった。

東アジア杯(8月・中国)の日本代表候補に名を連ねた昌子も「第2Sが始まったばかりで、代表、代表と言えない。チャンピオンシップに出るためには優勝するしかない」とすべてを注ぐ考え。秋田氏からは「お前が決めて、お前が守る。それがアントラーズのセンターバックだ」とゲキを飛ばされた。

 試合内容は「全然ダメ」(小笠原)で、前向きな材料は少ないかもしれない。ただ、土壇場でひっくり返すのも鹿島の勝ち方のひとつ。セレーゾ監督はガッツポーズで記者会見場に現れ「サッカー(の内容)というよりは、クラブの歴史がものをいった」。常勝軍団がプライドをかける第2S。意地のアウェー勝利で白星発進した。(内田 知宏)

 ◆後半ロスタイムでの逆転
 ▽99年欧州CL決勝(バルセロナ) マンチェスターUはバイエルンに0―1から46分にシェリンガム、48分にスールシャールがともにベッカムのCKから得点してリーグ戦とFA杯に続く3冠を達成した。
 ▽12年プレミアリーグ最終節 マンチェスターCがホームでのクイーンズパーク戦で1―2から47分にジェコが、アグエロは49分にゴールを決めて44年ぶりにリーグ制覇。
 ▽13年欧州CL準々決勝 第1戦が0―0だったドルトムントはホームにマラガを迎え、1―2から46分にロイス、48分にはオフサイドの位置に4人がいたが、笛は吹かれずにサンタナが決勝ゴールを挙げた。
 ▽14年セリエA第33節 トリノは本拠にジェノアを迎え、0―1から47分にインモビレ、48分にチェルチが得点。ジネッティGKコーチは喜びすぎてアキレスけんを断裂するほどの興奮だった。
 ▽15年J2第7節 東京Vは本拠での岐阜戦で後半39分まで0―3だったが、1点差で迎えたロスタイムに杉本が同点ゴール。最後は平本がこの日2点目を奪い、J2史上2度目の3点差逆転勝ちを完成させた。

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