日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年5月26日木曜日

◆2016Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ 第6節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51836

ナビスコグループステージ 第6節

杉本が気迫の同点弾!ナビスコカップラストホームゲームをドローで終える。

すでにグループステージ敗退が決まっている鹿島がナビスコカップでのラストホームゲームをドローで終えた。往年のライバル磐田をカシマへ迎えたこの節目の試合でセットプレーから先制される苦しい展開になったものの、後半に杉本が気迫の同点ゴールを決め、1-1で勝ち点1をキープした。

勝ち負けに大会の行方が左右されないという状況の中、石井監督は大胆な若手起用でチームの底上げを図った。右サイドバックの西が主力では先発となったが、GKにはこれが加入して9年目で初出場となる川俣、センターバックはベテラン青木と町田のコンビ、左サイドバックには三竿、そしてボランチには大橋、平戸のフレッシュなコンビ、攻撃陣には鈴木、杉本、そして赤崎、垣田と実に初出場が5人という先発メンバーをピッチへ送り出した。先発11名の平均年齢は、22.27歳、小笠原がベンチに入ったことで18名は22.56歳まで上がったが、非常に若いチームでこの戦いに臨んだ。 









そしてその監督の気持ちに応え、11人はピッチで躍動した。特に光ったのは、中盤でタクトを振るった平戸。ボールをワンタッチ、ツータッチで散らし、セットプレーではキッカーを務め、チームを牽引した。また前線では垣田の体を張ったプレーが目立った。









しかし17分、先制点を磐田に献上してしまう。左からの直接FKを藤田にヘディングで決められ、0-1。1点ビハインドを背負っての戦いとなってしまった。



後半、先ずは同点に追いつきたい鹿島が攻め込む。杉本を中心に攻撃を組み立てるが、その杉本が58分、ゴール前の混戦から待望の同点弾を決める。この杉本の今季公式戦初ゴールで鹿島はさらに勢いを増し、磐田ゴールへ迫った。







しかしシュート18本を放ちながらも最後の1点が取れなかった。結果は、1-1のドロー。選手たちの勝ちたい気持ち、そして結果を求める執念が伝わってきただけに少々残念なエンディングとなった。













このドローで得たもの。それは選手それぞれで違うだろう。だがこれを糧に前へ進んで欲しい。それがこの試合に集ってくれた5,272人の熱きサポーターへの恩返しだ。



【この試合のトピックス】
・川俣、町田、平戸、大橋、垣田がプロ入り初先発で初出場。
・杉本が今季初ゴール。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・時間はまだある。後半必ず逆転しよう。
・ピッチがスリッピーなので、まずは前線でボールをおさめて、よいテンポで攻撃していこう。
・リスクマネジメントしながら攻撃の形を作り出そう。


ジュビロ磐田:名波 浩
・相手両ボランチの背後を有効に使うこと。
・最終ラインは、もっとコミュニケーションを取ってプレーすること。
・奪ったあとのファーストプレーを大事にしよう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日はメンバーを大幅に変え、若いメンバーで臨んだ。全体的に非常に良かったと思う。前半、セットプレーで失点してしまったが、前半の途中からはいい形の崩し、組織的な守備ができていた。後半、崩しの形から1点取ることができ、最後は押し込む形も見せられた。あとはプレーの精度と決めきれるかどうか。決めることができていれば、勝てた試合だと思う。

Q 垣田選手は特に体を張ったいいパフォーマンスを見せていたと思うが、どうか?

A 遠征から帰ってきて、すぐに合流。疲労感があるなかでも90分しっかり戦ってくれた。前線で体が張れるし、もっとキープする形も作れると思う。ゴールに向かう姿勢もあり、守備への意識も高い。今日の試合では、ほかの選手も含めて、まずはしっかり全員で守るという意識が高かった。フォワードとしての役割は果たしてくれたと思う。

Q 今日のメンバーがリーグ戦で試合に絡んでいくために必要な課題は?

A 当然、プレーのスピード、判断のスピードに違いはある。本人たちも感じているはず。Jリーグでは、プレッシャーが激しく、スペースが狭いなかでプレーしなくてはいけない。そのためには、もっと1人1人が判断を早くしていかなくてはいけない。

Q 若い選手たちに、どのような声をかけて試合に送り出したか?

A 守備では前線からプレッシャーをかけてボールを奪いにいく、ボールを奪ったら速いテンポで回して相手陣内に侵入していく、相手陣内でボールを奪われたら切り替えを早くしてボールを奪いに行く。自分たちのプレーをアピールするよりも、まずはチームとしてやろうとしているサッカーをしようと伝えた。それプラス、自分の特長を出してもらえたらと考えていた。局面でそれぞれのいいプレーは出ていたので、今日の試合は全体的に良かったと感じている。

Q 赤﨑選手を起用したが、ここ数試合も含めて、どう評価しているか?

A 秀平は前線の選手として、前からプレッシングをかけてくれる。献身的に動き回ってボールを引き出してくれる。非常に動き出しが早いので、今日もそういうプレーを期待していた。彼は頭から100%でプレーしてくれるので、体力的な部分が落ちてくると代えざるを得ない。チームとしては攻守にわたって献身的にプレーしてくれる選手だと感じている。


ジュビロ磐田:名波 浩
1年をかけてJ1の水に慣れることが、J1の常連になるための条件だと考えている。今日の試合はチーム力という点で非常にいい試合だった。勝ち点3への執着心というものが、球際、対人で生まれてきている。これをリーグ戦に引き継いでいきたい。総括としては、セットプレーで先制ゴールを奪うことができた。その後、後半の15分ぐらいまでは主導権を握られてしまった。コンパクトサイズを保てなかったことが一番の原因。そこからの30分は主導権を握ることができた。最後は1本決まっていればというゲームだった。




選手コメント

[試合後]

【平戸 太貴】
試合の立ち上がりは緊張していた。判断が遅く、ボールを奪われる場面があった。攻撃面ではボールに絡んでチャンスメイクできたのではないかと思う。

【町田 浩樹】
思ったより落ち着いて試合に入れた。課題も見えたし、通用するところもあった。クロスへのハイボールに対し、ボールウォッチャーになった。速い選手に対しての対応も課題があった。空中戦は全部勝たないと試合出場は難しい。森島選手が体を当ててきて負けてしまう時があったので、負けないようなCBにならないといけない。カシマスタジアムがこんなに声が通らないとは思わなかった。ユースと比べ物にならなかった。勝たないといけない試合だった。

【垣田 裕暉】
後半も動けて戦える体を作らないといけない。何本かチャンスがあったので、FWが決めていれば勝てる試合だった。下手だけど次に次にと切り替えてやることは出来た。応援で後押しされた。お金を払って見にきてくれているので、しっかりゴールを決めたい。

【大橋 尚志】
(個人的には)満足の出来ではないが、いいところもあった。守備のところで相手の攻撃の起点を潰せていたし、展開のなかで何度かいいサイドチェンジが出来ていた。ヘディングでの絶好のチャンスは決め切らないといけなかった。もっと精度を高めていきたい。悪いところは、練習でしっかり取り組んでいきたい。


【川俣 慎一郎】
悔しい。結果もそうだし、自分の出来としてもそう。あくまで最低限のことが出来ただけ。これまでやってきた積み重ねがこんなものかと思った。課題がはっきりした。キック精度、クロスに対してコーナーキックで飛び出したらさわる、捕り切る、はじく、ということをやり切らないといけない。迷いがないときのプレーは悪くはなかった。(相手のシュートを止めた)最後のプレーもそう。失点の場面も地に足がついてなかった。いろんな考えがあるとうまくいかない。1つの考えにしぼれるようにならないといけない。カシマスタジアムで出られたことはうれしかったけど、もっと練習で課題を克服していきたい。


【杉本 太郎】
ちょっとずつプレー時間が増えてきて、自分のやろうとしていることが増えている感触がある。まだまだ。ゴール前の精度をもっと高めたい。ポジション的にも(相手のDFと中盤の)間でボールを受けてチャンスを作らないといけない。課題はボールにからむ、チャンスを作る、シュートを決めること。今日も2、3回チャンスがあったので決めないといけなかった。1点しか決められないのは自分の力。Jリーグでも決めていかないといけない。

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