日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年3月5日日曜日

◆【鹿島】ペドロジュニオール、ユニホーム到着せず「17」をテープで「1」隠しプレー(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第2節 甲府0―1鹿島(4日・山梨中銀スタジアム)

 昨季王者の鹿島が敵地の甲府戦でドタバタ劇のすえに今季初勝利を飾った。FWペドロ・ジュニオール(30)のユニホームが到着せず、スタッフが急きょ取り寄せ。後半ロスタイムにはPKをGKクォン・スンテ(32)が止めて1―0で逃げ切った。

 鹿島の新守護神がピンチを救った。1点リードの後半ロスタイム2分、DF山本がPKを献上。ACL・ムアントン戦(2月28日)に続きロスタイムの失点を覚悟する中、全北現代(韓国)から新加入したGKクォン・スンテが右に跳んでシュートを防いだ。「前の試合のことを思い出した。だからこそ絶対止めてやろうと思った。この勝利でチームの一員になれたかな」。今季1勝。笑顔で駆け寄ってきた同僚を、スンテはそれ以上の笑顔で迎え入れた。

 試合前には不穏な空気が流れた。通常は登録全選手のユニホームを持ってくるが、スタッフがFWペドロ・ジュニオールの7番だけクラブハウスに忘れてきたことが発覚した。この日着用した白は一般販売されていない第3ユニホームのため、来場したサポーターからも借りられない。急きょ埼玉県内にある取引先の工場に発注、配達を依頼。それでも試合開始には間に合わず、ペドロ・ジュニオールはベンチ外だったブエノの17番の「1」を隠した応急処置の7番でピッチに立った。クラブ関係者も「聞いたことがない」という非常事態だった。

 試合でも苦戦が続いた。甲府の人数をかけた守備にゴールをこじ開けられず、連係面のミスも目立った。15日間で5試合目。「連戦の中で勝ってこそ本当に強いチーム」(DF伊東)という気持ちはあったが、我慢の時間が続いた。後半開始から届けられた正規の7番をつけたペドロ・ジュニオールもマークに苦しめられる中、同18分にMFレオ・シルバがミドルでゴールをこじ開けた。

 試合後、DF昌子は「誰かが1つのミスをしても他の誰かがカバーする。それがチーム」と言った。ユニホーム忘れのことを指して語った言葉ではないが、人事異動で新しく用具係になったスタッフも勝利で救われた。ペドロ・ジュニオールは試合後「OK、OK」と笑顔でスタジアムを去った。(内田 知宏)

 ◆サッカーでのユニホーム忘れ

 ▽サポーターから拝借 95年4月1日のJリーグ第5節・広島対横浜F戦(熊本)。広島は紫のユニホームを着用する予定だったが、間違えて白のセカンドユニホームが会場に到着。サポーターが着ていたレプリカ版を14枚借り、布テープで背番号をつけ=写真=てプレーした。

 ▽露店で購入 13年のコロンビア1部サンタフェ対ボヤカ・チコ戦。アウェー用ユニホームを忘れたサンタフェの選手は練習着に背番号をテープで貼って試合開始。試合中に関係者がスタジアム外の露店でレプリカ版(1枚約620円)を購入し、選手名と背番号をペンで書き込み、途中から着用。

 ▽背中にカエル 15年トゥーロン国際のU―23コスタリカ代表対U―21オランダ代表戦。ホテルにユニホームを忘れたコスタリカはスタッフがホテルに取りに戻るも間に合わず、前半は背番号の部分にカエルの絵が入った練習着でプレー。後半開始までに本来のユニホームが到着した。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170305-OHT1T50030.html

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