日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月19日水曜日

◆常勝・鹿島を勝利へ導く昌子源――大岩剛監督と歩んだ成長の道程(GOAL)


リーダーシップを発揮する鹿島DF昌子(C)Getty Images for DAZN

昌子源は鹿島アントラーズ加入時から大岩剛監督と二人三脚で歩みを進めてきた。すべては勝利のために――日本屈指のDFとなった今もその成長は止まることない。

あれは昌子源が鹿島アントラーズに加入して5年目のシーズンを迎えたばかりのころだったから、2015年の春だっただろうか。当時はまだコーチを務めていた現監督の大岩剛と話をする機会があった。前年にCBとして主軸へと台頭し、リーグ戦34試合に出場した昌子の成長をどう捉えているのかを、大岩に尋ねると、「まだまだですよ」と笑いつつ、こう答えてくれた。

「昨シーズンだいぶもまれて、守備のときの身体の向きであったり、足の運びであったり、ステップの仕方が改善されましたよね。FWとの駆け引きの中で、失敗と成功を繰り返して成長したんだと思います」

それは昌子が鹿島に加入した2011年に、同じく鹿島で指導者としての第一歩を踏み出した大岩だからこそ言える、厳しくも愛のある言葉だった。プロ1年目のCBと、コーチ1年目の元CBーーまさにふたりは二人三脚で今日まで歩んできた。それは今年6月に、急遽、大岩が鹿島の監督に就任し、初陣となった明治安田生命J1第14節のサンフレッチェ広島戦に勝利したときの昌子のコメントを聞けば明らかだ。

「剛さんには、コーチと選手という立場になってからは自分が一番、お世話になっている。ソガさん(曽ヶ端準)とか(小笠原)満男さんとかは、現役時代に一緒にプレーしているとはいえ、コーチと選手という関係では、そこで胸を張る必要はないと思いますけど、僕が、一番お世話になったんじゃないかな。だからこそ、(この広島戦は)勝ちたかった。でも、この1勝で剛さんに恩返しできたとは思わないし、これから連勝していくことで少しずつ返していきたい」

鳴り物入りで、2011年に米子北高校から鹿島へと加入したが、ルーキーイヤーはリーグ戦の出場がかなわなかったように、鳴かず飛ばずの成績だった。プロ2年目こそリーグ戦9試合に出場したが、3年目は4試合。常勝を義務づけられた鹿島において、プロの洗礼を浴び、昌子は燻っていた。高校時代までは通用していた自分の殻を破り、いかにプロで戦っていける“すべ”を身につけるか。そうしたとき、昌子の成長を促し、叱咤激励してくれたのが大岩だった。昌子も「あまりに口うるさく言われるから言い返したくなった」と笑うが、大岩はマンツーマンで指導してくれることもあれば、居残って練習に付き合ってくれることもあった。昌子もまた根気強く大岩の指導に耳を傾け、吸収していったことで、プロの世界で戦っていける自らのスタイルを見出し、身につけたのである。

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CBは経験が大事。元々CBだった大岩もそれを知っているからこそ、昌子がプロ4年目の2014年にレギュラーへと抜擢されたときには、「本当ならば経験のある選手と組むことで、いろいろな経験を積ませてあげられたら良かったんですけどね」と話していた。その年のJ1で3位に終わった鹿島は39失点を記録。それは堅守である鹿島としてはらしくない、リーグ9位の失点数だった。2ステージ制になった翌2015年は年間5位に終わり、41失点はリーグ6位だった。

そうした中、大岩は次の言葉を昌子に送っている。

「センターバックはやられて学ぶしかない。やられて、失点して、何を変えなければいけないのか、何をしなければいけないのかに気がついていく」

その言葉は昌子の心に強く響き、今やCBを務める上での心構えであり、格言となった。

FWにやられた場面から自らを省みて修正する。失点した状況を冷静に捉え、改善していく。同じ轍は踏まないーーそれは常にタイトルを獲得することを求められる鹿島の哲学にも通じていた。昌子は、やられた数だけ、失点した数だけ、自分自身と向き合い、たくましさを、強さを培ってきたのである。そして、その繰り返しの日々は、いつしか昌子を、鹿島を代表する選手に、日本を代表するCBへと押し上げていった。

チャンピオンシップを制して鹿島に7年ぶりとなるJ1優勝をもたらした昨季の活躍はもはや語るまでもないだろう。それにより出場機会を得たFIFAクラブワールドカップでは、歯を折りながらも戦った準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦、続く準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦をともに無失点で抑えた。決勝では延長の末、悔しくもレアル・マドリーに2-4で敗れたが、世界屈指の攻撃陣から喫した4失点からも、昌子は学び、糧にしている。

その経験はさらなる自信となり、ピッチで体現されている。今やゴール前で相手FWの攻撃を食い止めるだけでなく、持ち前のリーダーシップとともに試合をも支配している。

昌子の成長を見守ってきた大岩も「私から彼に言うことはもうないですよ」と話す。成長することを止めない昌子は、次のフェーズに進んでいるのだ。大岩が指揮官になってからはキャプテンマークを託されることもあり、真のリーダーになることを期待されている。昌子もまた、その自覚が芽生えている。

「これからは、見られていく立場になっていくから、行動や発言だったりもすごい注目されていくと思うと(剛さんには)言われました。チームを後ろから支えてくれと言われたので、分かりましたと伝えました」

そのプレーは、その立ち居振る舞いはチームを鼓舞し、試合をも支配する。二人三脚の旅はまだしばらく続くことだろう。すべては常勝を義務づけられている鹿島のために――昌子はすべてを勝利に捧げる。

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