日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年5月17日木曜日

◆鹿島土居が上海黙らすアウェー弾 2戦合計勝ち抜け(ニッカン)





<ACL:上海上港2-1鹿島>◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇16日◇上海体育場

 夜でも30度を超えた猛暑。ささいなプレーでも相手に喝采が起こる会場。そして、ACLでホーム17試合無敗を誇る上海上港の敵地での試合。MF土居聖真が「今季1番、タフな試合だった」と振り返った試合は、1-2で負けはした。だが、2試合合計では4-3。鹿島アントラーズが耐え抜き、6度目の決勝トーナメントで初めて初戦を突破した。

 前半7分、相手FWフッキにいきなり先制点を奪われた。あと1点を失えば、初戦のアウェーゴールが響いて2戦合計で逆転される展開。鹿島もFW金崎夢生、鈴木優磨が決定機を迎えるも、ゴール枠を外れる。嫌なムードが漂い始めた。それを一蹴したのが、土居の華麗なプレーだった。

 金崎が体を張り、MFレオ・シルバが鈴木につないだボール。オーバーラップで追い越したDF安西幸輝に縦パスが入った。その左クロスに、土居が飛び込んだ。瞬時に浮かんだのが、左足のヒールシュートだった。

 上海入り後の練習でも、左右は逆だが、同じゴールを決めていた。「シュート練習でめちゃくちゃ調子が良かった。同じシュートを決めていて、イメージがあった」。鮮やかにして、力の抜けたシュートで、ボールはゴール右隅にころころと転がっていった。「右サイドから左サイドへと、きれいな展開だった。ゴールの前のプレーで、みんながつないだ。そのおかげです」。貴重なアウェーゴールは、みんなの力で生まれた。これが最後まで意味を持った。

 後半は、最低でも2点が必要になった上海上港の猛攻を浴びた。だが、GKクォン・スンテは、フッキの至近距離からのボレーを止めた。守備陣は体を張り、抜かれても後ろがカバーし合った。後半36分には、DF昌子源の頭に当たったボールをハンドとされて、不可解なPKを奪われもした。「ACLは何が起こるか分からない」と昌子。だが、後半ロスタイムの5分も含めてあと1点を守り抜いた。クォン・スンテは「必死に止めるように意識した。鹿島は8強入りまでが長かったけど、少しでも役に立てて良かった」と話した。

 最後にDF犬飼智也を投入して守り抜くメッセージを伝えた大岩剛監督は「選手の粘り強さと気持ちの強さで、この(初戦の)壁を1つ越えられた。自信を持って最後の10分を見守っていた。非常に強い気持ちで乗り切ってくれてうれしい」と選手をたたえた。前日に「歴史を塗り替える」と誓っていた土居も「みんなの頑張りですし、自分が口にしたことが、このメンバー、スタッフで実現できてうれしい。プラス自分の得点で(今まで)破れなかった壁を破れて、素直にうれしいです」。鹿島の歴史は確かにまた1つ、新しく書き換えられた。




鹿島土居が上海黙らすアウェー弾 2戦合計勝ち抜け




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