三竿はフィジカルとボール奪取力の勝負を見据える
日本代表は30日、ロシア・ワールドカップ(W杯)前で最後となる国内開催の国際親善試合ガーナ戦で、西野ジャパン初陣を迎える。鹿島アントラーズのMF三竿健斗は、対戦相手の強靭なフィジカルとボール奪取力に応戦する姿勢を示している。
ガーナ戦に向けた合宿で西野監督は3バックシステムをテストしており、ガーナ戦でも採用されることが予想される。鹿島は一貫して4バックシステムであることから、三竿にとっては近年あまり馴染みのない布陣となるが、本人は冷静に分析して取り組んでいる。
「センターバック(CB)が3人いるんで、あまり後ろを気にせず前に行けるのかなというのはあります。ですが、二人が同時に前に行くというのは良くないかなと」
3月23日に行われた国際親善試合のマリ戦でも、MF中島翔哉の後半アディショナルタイムでの劇的な同点ゴールをアシストしたのが三竿だった。A代表2試合目で得点に絡む結果を残せたのは、重要なアピールとなった。
しかし三竿の最大の武器は、やはり日本人離れしたフィジカルとボール奪取力だ。ガーナというアフリカ強豪国との一戦を前に、本人もそこを強く意識しており、同時にそれは日本代表が長きにわたって苦手としてきた分野でもある。
「彼らのような外国人選手のボールを取り切る時のパワーやスピードは日本人にはないので、だからこそ自分がそういう奪い方をしたいなと思います」
アトレチコの主力MFも出場か
ガーナ代表には今回、UEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇を達成したアトレチコ・マドリードで主力として活躍するMFトーマス・パーテイが名を連ねている。圧倒的なフィジカルとボール奪取力で中盤を制圧するフィルターだ。奇しくも、ストロングポイントが三竿と通ずるものがある。
三竿は「持って生まれたものもあると思います」と、アフリカ人選手の先天的なフィジカルとの戦いは厳しいものと受け入れながらも「それでも僕はそういう奪い方に加えて、駆け引きを交ぜていければと考えています」と、不足する分を他の要素でカバーする“日本人らしい戦い方”で応戦するつもりだ。
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