日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年9月26日水曜日

◆ついに“壁”を突破した常勝軍団…悲願のアジア制覇へのキーマンは?(サッカーキング)






 9月22日、日本テレビは「サッカーアース」を放送。ベスト4が出揃ったAFC・チャンピオンズリーグ(ACL)を特集した。

 日本勢で唯一勝ち残った鹿島アントラーズは、準々決勝で中国の天津権健と対戦。1stレグをレオ・シルバ、セルジーニョのゴールで2-0で勝利し、2ndレグに挑んだ。マカオで開催された一戦は13分、セルジーニョの2試合連続弾で鹿島が幸先よく先制に成功する。さらに、27分に安部裕葵が追加点を挙げると、後半には土居聖真のゴールで勝負あり。2戦合計5-0で天津権健を下し、初のベスト4進出を果たした。

 悲願のアジア制覇が見えてきた。通算獲得タイトルで歴代最多の19冠を誇る鹿島が、唯一手にできていないアジアタイトル。あと4試合、熾烈を極めるホーム&アウェイの戦いを勝ち抜けば、クラブ史上初のビッグタイトルが手に入る。内容も充実している。上海上港(中国)との1回戦では、フッキ、オスカル、エウケソンら強力ブラジル人を擁する強豪相手に4-3で競り勝った。天津権健戦では計5得点を挙げると、2試合連続でクリーンシートを記録。リーグ戦、カップ戦の勝利も含め、現在公式戦4連勝中とチーム全体の調子も上向きだ。同番組で解説を務める北澤豪氏も、現在の鹿島の強さに太鼓判を押した。

「(ACLの)準々決勝まで来て合計5点を獲れる攻撃力もそうだけど、一番は無失点で抑えられたことじゃないですか。相手も強いから攻められる時間帯はあると思うんですよ。それをきっちりみんなで守り切れることは強みだと思います」

 北澤氏が言うように、天津権健とのアウェイゲームは序盤から攻め込まれる時間帯が続いた。それでも、チーム一丸でピンチを脱すると、攻撃にもリズムが生まれ快勝を収めた。特筆すべきは内田篤人の攻守に渡る奮闘だ。サイドのマッチアップで優位に立つと、前半には相手のシュートをゴールライン上でブロックし、失点を阻止。守備で活躍を見せた後にはチャンスと見るや攻撃参加し、阿部のゴールをアシストした。





「あとはセルジーニョですね。大事なところでの決定力が高い。さすがジーコが認めただけのことはある」(北澤氏)

 セルジーニョは7月末にチームへ入団すると、すぐにフィットした。リーグ首位のサンフレッチェ広島戦で初ゴールをマークすると、川崎フロンターレと対戦したカップ戦でも得点。さらに、天津権健には2戦連続でゴールを見舞い、準決勝進出に大きく貢献した。

 サントスに所属していた7月、中東からもオファーが届く中、テクニカルディレクターのジーコ氏が興味を示したことを知り、鹿島入団を決意。ここまではフィニッシャーとしてチームの原動力となっているが、チャンスメーカーとしての一面も持ち合わせているテクニシャンだ。左足から繰り出される長短を織り交ぜたテクニカルなパス、強烈なシュートは準決勝を勝ち抜く上でも強力な武器になることは間違いない。




 10月3日、鹿島は決勝進出を懸けて韓国の水原三星と対戦する。まだ見ぬ頂へ、常勝軍団が激戦必至の4試合に挑む。

 なお、次回の「サッカーアース」は、10月6日(土)25:30から放送される(関東ローカル)。







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