日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月1日木曜日

◆【鹿島】過密日程もACL決勝へ弾みの白星 UAEで事前合宿敢行のペルセポリスに負けん!(報知)






 ◆明治安田生命J1リーグ第31節 鹿島1―0C大阪(31日・カシマスタジアム)

 前の公式戦から先発9人を入れ替え、主力を温存した鹿島がDF小田逸稀(20)のプロ初ゴールでC大阪を1―0で下した。3日のACL決勝第1戦・ペリセポリス戦(カシマ)に弾みをつける勝利を手にし、暫定3位に浮上した。

 鹿島らしく、憎らしい勝利でアジア制覇に弾みをつけた。後半7分、左CKからプロ2年目で通算5試合目の出場だったDF小田が頭で先制点。押し込まれる場面はMF小笠原、DF昌子ら実力者が要所を締めて無失点に抑えた。大岩剛監督(46)は「頼もしく見ていた。よくやってくれた」と“急造イレブン”をたたえた。

 どの大会でもベストメンバーをピッチに送り出すのが鹿島の信条。だが中2日でACL決勝を迎える事情から、来季ACL出場を懸けた一戦で先発9人を変更せざるを得なかった。通算出場数1桁台の選手5人が先発。それでもセットプレーで挙げた1点を守りきる鹿島らしさは変わらなかった。

 ACLの相手、ペルセポリスがこの日、成田空港に来日した。関係者によると、イランから日本への直行便がないため、移動の負担を減らすことを目的にUAEで事前合宿を敢行。日程にも恵まれ、直行便のファーストクラスで移動する万全の体制での来日となった。

 だが鹿島は、昌子が「全員良かった。勝ちたい気持ちが伝わった。これは(普段)試合に出ている選手に刺激になる」と語ったように、過密日程を言い訳にせず、チーム力の勝利で決戦へ弾みをつけることに成功した。「しっかり切り替えて決勝に向けて準備したい」と指揮官。出場機会に飢えてきた選手の躍動は、悲願のアジアタイトル獲得へ大きな意味を持つはずだ。(岡島 智哉)

 〇…ペルセポリスは31日、成田空港に到着。ロシアW杯でポルトガル代表C・ロナウドのPKを止めたイラン代表GKベイランバンドらが元気な姿を見せた。チーム関係者によると、決勝第1戦では日本在住のイラン人を含め2000人の動員を見込んでいるという。UAEで事前合宿を終えてからの来日となり、鹿島―C大阪戦にも“007”を派遣。決戦に向け万全の準備を進めている。


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