◆◆ワールドサッカーダイジェスト / 2019年11月7日号
自らの活躍について「自信になる」
[天皇杯準々決勝]鹿島1-0Honda FC/10月23日/カシマ
チームを天皇杯4強に導く、値千金のヘディングゴールだった。65分、遠藤康の柔らかく、正確なクロスにジャンプ一番、ヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。
JFLのHonda FC相手に、鹿島は攻めあぐねていた。だが土居が少ないチャンスを見事にモノにして、勝利を手繰り寄せた。
「ワンチャンスがモノを言うと思っていた。だから、なるべくゴール前で仕事をしようと」
その言葉どおりの活躍ぶりだ。2トップの一角で先発した土居は、ひとつ下がって攻撃の組み立てに貢献しながらも、虎視眈々とゴールを狙っていた。
ルヴァンカップは準決勝で敗退、その後のJ1リーグでも松本に1-1のドローで勝ち切れず、流れは決して良くないなかで迎えたこのHonda FC戦だった。決定機の数は相手のほうが多いなど難しいゲームだったが、しっかりと勝ち切ってみせた。
ゴール後には、力強いガッツポーズを披露。その価値ある決勝点を決めた土居は、自らの活躍について「自信になる」と語った。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
◆【鹿島】値千金の決勝点を挙げた土居聖真。「ワンチャンスがモノを言う。だから…」(サッカーダイジェスト)