日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年8月24日月曜日

◆鹿島・内田篤人、試合終了直前に右足からの“ラストパス”で同点弾演出 引退セレモニーで「すべての人たちに感謝」(サンスポ)






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 明治安田J1第12節第2日(23日、鹿島1-1G大阪、カシマ)今節限りで現役引退する鹿島のDF内田篤人(32)がホームでのG大阪戦に緊急出場した。前半16分に負傷した右サイドバックの広瀬陸斗(24)の代わりに元日本代表がピッチに立つと、観客席からは大きな拍手。キャプテンマークを受け取り、機を見て攻め上がってチャンスに絡んだ。1-1で引き分けた試合後のセレモーであいさつした。

 背番号2が再びピッチに姿をみせた。現役最後の試合で輝きを放った鹿島のDF内田。試合後のセレモニーで「きょう僕は、ここでサッカー選手を引退します」と切り出すと、しばらく言葉に詰まった。4949人の観衆から温かい拍手が湧き起こる。顔を上げて、32歳でスパイクを置く胸の内を語り出した。

 「日々、練習する中で体が戻らないことを実感し、このような気持ちを抱えながら鹿島でプレーすることは違うのではないか。そして、終わったんだなと考えるようになりました」

 引き際をのばすことを潔しとしなかった。入団2年目の2007年からリーグ3連覇。「先輩方が選手生命を削りながら勝つために日々努力する姿を見てきた」。駆け抜けた日々が胸を去来すると涙で声が震えた。「僕はその姿を後輩に見せることができない」。鹿島でユニホームを着る誇りと、責任がにじんだ。

 最後の出番は急にやってきた。負傷した右サイドバックのDF広瀬に代わって、0-1の前半16分にピッチへ。MF三竿から譲り受けたキャプテンマークを巻く。15年に手術した右膝、右太もも付近にはテーピングを施していた。

 同22分に相手選手にタックルすると、場内からは拍手。右からの正確なクロス、さらに相手を背後から倒し、イエローカードを受ける闘志もみせた。「まだやれる」とザーゴ監督が引きとめたのもうなずける。

 試合終了間際にはドラマが待っていた。内田のロングパスから、最後はDF犬飼が高い打点から頭でたたき込んだ。1-1に追いつくと、直後に試合終了の笛。「勝って終わりたかった」と犬飼は涙。J1通算148試合目で74分プレーした内田は大きく息をついた。

 「サッカーを通じて出会えたすべての人たちに感謝します。また会いましょう」と内田。鹿島でテクニカルディレクターを務めるジーコ氏から花束を受け、歴代監督からのビデオメッセージも流れた。鹿島、ドイツ、そして日本代表で愛された「ウッチー」。ゆっくりと感謝を込めて、場内を一周した。(宇賀神隆)


内田が入団した2006年に鹿島を率いたアウトゥオリ氏


「素晴らしい選手で、プレーを見て、練習3日目で(チャンスを与えると)決めました。素晴らしいキャリアを歩む選手だと確信しました。これからも鹿島のために頑張ってください」

2007年から11年まで鹿島を指揮したオリベイラ氏
「一緒に仕事をすることができて誇りに思っている。われわれの3連覇には、あなたの歴史が刻まれています。今後の人生で多くの成功と、家族の健康を願います」

内田が2010~17年まで所属したシャルケ公式ツイッター
「親愛なるウッシーへ。約14年間の現役生活お疲れさまでした。シャイな青年がたくましい選手と父親になってクラブを離れるまでの7年間はシャルケにとってもすてきな時間となりました。忘れられない多くの思い出を本当にありがとう。グリュック・アウフ(幸運を祈るの意味)」


◆鹿島・内田篤人、試合終了直前に右足からの“ラストパス”で同点弾演出 引退セレモニーで「すべての人たちに感謝」(サンスポ)


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