日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年8月25日火曜日

◆「指導者は面白そう」内田篤人の気になる今後…14年半取材続けた担当記者が読み解く(報知)






サッカーの泣ける話 [ 別冊宝島編集部 ]


 元日本代表DF内田篤人(32)が24日、引退会見をオンラインで開いた。引退を決断した理由を、右膝の痛みで練習をセーブしている自分が許せなかったことや、プレーや姿勢が鹿島の水準に達していないことを明かした。今後の進路については白紙としたが、指導者への転身を「面白そう」と興味を示した。現役時代の14年半、取材を続けてきた内田知宏記者が、内田の今後を「読み解く」。

 内田はすっきりとした表情で壇上に座っていた。十代の頃から浴び続けた重圧。何度も体調の異変を起こした。現役の後半では、けがをした右膝のことを忘れられる瞬間はなかった。そんな世界を去る。「正直やっと終われるなという気持ち。セーブしながらプレーしてきたのは、試合に出る出ない、勝つ負けるよりも自分にとってはつらかった」と率直に明かした。

 引退後の進路は決めていない。明確なのは「ユーチューバーにはならない。長友さんとかはやっているけど。まだ1つ、2つに絞るには早い」ということだけ。ただ、選手時代からそうであるように、内田の本心は言葉の端に宿る。会見では「やっぱりサッカーしかないというより、サッカー以外のことでやっていく自信がない」「指導者は面白そう」と続けた。

 資質はある。相手の思いをくむことができた。痛くても監督から「出られるか」と問われれば、状態に関係なく「行きます」と反応する。引退を早めたかもしれないが、後悔はない。「無理をしてきたから、ここまで来られた」。殺到した取材を断ろうとしても、「それで立場が悪くならないんだったら」と自分より広報を気遣った。ピッチではチームの足りないところに合わせて動いた。

 才のある内田なら羽ばたける世界はいくらでもあるだろう。ただ、近年の会話の中では、監督の資質や戦術を語ることが増えてきた。「サッカー(で勝てるか、勝てないか)は監督だよ」「ドイツでは(戦術を勉強して)若い監督が増えてきている。日本はまだだけど」。求められることを先んじてやってきた内田。請われ、指導者としてピカ一の戦術眼を発揮する姿が目に浮かぶ。(サッカー担当キャップ・内田 知宏)

 ◆内田 篤人(うちだ・あつと)1988年3月27日、静岡・函南(かんなみ)町生まれ。32歳。2006年に清水東高から鹿島入りし、右サイドバックとして07~09年のリーグ3連覇に貢献。10年夏にドイツ1部シャルケへ移籍し、17年夏から同2部ウニオン・ベルリンでプレーした後、18年に鹿島復帰。08年北京五輪、10年南アフリカW杯、14年ブラジルW杯日本代表。国際Aマッチ通算74試合2得点。176センチ、67キロ。右利き。家族は夫人と女の子2人。


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