日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年6月12日日曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第15節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51787
明治安田J1 1st 第15節

鹿島、敵地埼玉スタジアムで6年ぶりの勝ち点3!全員の力で2-0と浦和に完封勝利!

1stステージ逆転優勝へ向けて、鹿島はこの大一番を最高の形で制した。一進一退の攻防から金崎の先制点、そして鈴木のPKによる追加点で浦和を2-0と突き放し、6年ぶりの埼玉スタジアム勝利を手にした。 







後ろから曽ケ端、西、植田、昌子、山本、中盤に柴崎、小笠原、遠藤、カイオ、そしてツートップに土居、金崎と現時点でのベストメンバーをスターティングイレブンにそろえた鹿島は、序盤から浦和ゴールへ向かって果敢に攻める。しかしこの試合で勝って、ステージ優勝へ向けて前進したい浦和も興梠、武藤らが虎視眈々とゴールを狙った。一進一退の攻防が続き、目の離せない展開が前半は続いた。

前半、鹿島にとっての最大のチャンスはアディショナルタイム。柴崎のパスから最後は遠藤がゴール前で反転しつつ、ラストパス。これを金崎がヘディングで狙うが、これはポスト直撃で先制点とはならなかった。













後半に入っても、アップテンポの展開は続く。そして52分、カウンターからついに鹿島へ歓喜の瞬間が訪れる。小笠原を起点としたカウンターからカイオがドリブルで相手陣内に持ち込み、右サイドを駆け上がる柴崎へパス。ここから柴崎が中に入る金崎の動きを良く見て、絶妙のグラウンダークロスを入れる。そして最後は金崎が体ごと浦和ゴールに突っ込むような形で待望の先制点を手にした。









これで鹿島に勢いが出るかと思われたが、ホームの浦和も黙ってはいない。興梠、李、武藤の”KLM”トリオが柏木らとの連係で圧倒的な攻めを見せる。また途中交代で入ったズラタンや駒井、関根といった選手たちもチャンスを演出する。かなり押し混まれる時間が続いたが、この日、鹿島を支えたのはチーム最年長、キャプテンの小笠原だった。その圧倒的な戦術眼で、相手の危険な芽を次から次と摘み取る。その体を張った献身的なプレーでチーム全体を鼓舞し続けた。







そして再三の猛攻を跳ね返した鹿島は88分、追加点を決める。小笠原のクロスを途中交代でピッチに立った鈴木が胸トラップ。そしてゴールへ迫ろうとした瞬間、駒井に倒され、PKを得た。

ここで鈴木は自らがキッカーになることをアピールし、周りも受け入れる。そして鈴木は日本代表のGKでもある西川からしっかりゴールを奪い、追加点を決めた。








その後、追いつきたい浦和が前がかりになるところを再三カウンターで脅かし、ゲームを見事にクローズさせた。結果は、2-0。鹿島はキャプテンの小笠原を中心に全員が結束して、この大きな大きな勝ち点3を手にした。



これで逆転優勝へ向けて、大きく前進したことは間違いない。しかしまだ首位の川崎Fを超えることはできていない。我々ができることは、残り2試合も勝利すること。再び、全員の力を結集して。

<この試合のトピックス>
・リーグ戦における埼玉スタジアムでの浦和戦勝利は2009年12月5日の最終節(1-0)以来。
・リーグ戦における浦和戦勝利は2010年3月6日の第1節(カシマ:2-0)以来。
・鈴木が初のPKゴール。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手陣内に運んだ時は落ち着いて、テンポよくボールを動かそう。
・まずは守備の形を整えて、集中力を切らさず戦おう。
・必ずチャンスはある。相手エリアではポジティブに!

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・コレクトなゲームが出来ている。
・我慢すること。走ることが大事。
・相手にスペースと時間を与えないようにコンパクトにすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日の試合は非常にタフなゲームになると、最初から分かっていた。浦和は攻撃力もあるし、変則的なシステムが年々固まってきて、非常に強いチーム。前半は押し込まれる展開で自分たちが思っていたよりも縦パスを入れられた。そういう中でも相手陣内に深く入ることもできた。後半はもっともっと前からプレッシャーに行くことも見せられた。1点取って、また後ろに重たくなってしまった状況になったが、交代選手を入れたことで前に比重が行き、カウンターもできるようになって追加点を取ることができた。

Q 先制点を振り返って
A ミーティングで何をということではなく、選手が狙いを持ってやったこと。ただ前から行くことで、相手にもミスが出てくる。それは狙っていること。

Q どちらかというと守備的な戦いでは?
A ボランチはいつも後ろに1枚は残らないと対応はできない。全体として下がっている感じではなかったが、相手の前線の選手が下がってきた時の対応は少し甘かったかと思う。

Q 1点目と2点目の間は
A 少し下がってしまった。1点取ったことで後ろに余る形になって、少し重くなった。なので交代選手を入れて、再び前から行くようにした。そこはうまくできたと思うし、こちらの意図を選手たちはしっかりと読み取ってくれた。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
今日のゲームは両チームともハイテンポで素晴らしい内容だったと思う。もちろんサッカーである以上、どちらかに勝利、または引き分けという結果になるのだけど、今日はいい内容ながら負けてしまったことは非常に残念である。後ろから組み立てての攻撃というのは比較的落ち着いてやれたと思う。ボールをしっかり動かす中で、前の3人に縦パスが通っていた。ただそこからの展開がうまくいかなかったし、うまくいったとしてもラストパスの精度やシュートの精度が足りなかった。相手との違いがあったとすれば、相手には個人的な能力、ボールを運べる選手たちがいた。得点シーンもそうだった。我々は相手を押し込んでおきながらも、相手のゴール前で決定的な仕事ができなかった。ただ全体的にはチームとして悪いゲームではなかった。非常に重要な試合だったので負けたのは非常に悔しいが、戦いは続く。しっかり切り替えて残りの4試合を戦いたい。



選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
PKは100%自信あった。通算1400ゴールは、知らなかった。勝てて良かった。絶対に負けられない試合だった。いい試合だったし、今日はどんな手を使っても勝ちたかった。

【金崎 夢生】
勝てて良かった。岳がいいボールを入れてくれた。合わせるだけだった。練習通り。この勝ちは大きい。また勝てるように頑張りたい。チャンスは多くないと思っていた。決めるところをしっかり決めていれば、もっと楽な試合だった。残り2試合、勝って終わりたい。

【柴崎 岳】
負ける可能性もあった試合の中で、しっかり点を決めることが出来て、自分たちの試合にすることが出来た。守備がすべて上手くいったとは思わない。体を投げ出して守った。得点シーンはカウンターからで、夢生くんにいいボールを送るだけだった。一つひとつ、プレッシャーをかいくぐれば出来るし、チャンスを作りだすことが出来る。1stステージの中では非常に大きい勝利。他力だが残り2勝して終わりたい。長い目で見れば年間の順位の事も考えないといけない。今日のような気持の入った試合を残り2試合やって、レベルアップした姿を披露したい。

【曽ケ端 準】
難しい試合だった。相手と同数になっても、後ろはついていくという話をしていた。多少のズレはあったが、最後のところでしっかり守れていた。何より勝てたことが良かった。うまくいかないところがあっても助け合うことができた。あと2試合残っているし、そこで勝たないと意味がない。他力になるが、勝ち続けることが大事。今日みたいな環境や相手だからということではなく、すべての試合でやれるようにしないといけない。

【西 大伍】
最後のところでボールにいけていた。押し込まれる場面が多く、もうちょっと前で奪いたかった。ただ、押し込むだけでは勝てないということ。勉強になった。今までのアントラーズは、大事な試合で勝てていたが、ここ何年かは勝てないことが多かった。やっと何をやるべきか少しずつ分かってきたのかと思う。

【昌子 源】
これまで1点を取ってから逆転されることが多いという話をみんなにしていた。相手に持たれるのは分かっていた。こちらとしても引きたいわけではない。それでもマークをはがして前に来るのが浦和。ただ、サッカーは結果。どんなに危ない場面が多くても、どんな形でも無失点で終われたのは良かった。サポーターが静まる場面がなく、応援でも戦ってくれていたのを感じた。この注目度で試合ができる幸せを感じながらプレーしていた。

【山本 脩斗】
みんな最後まで戦って、耐えたことで2点目につながったと思う。あそこまで下がってしまうと、相手もやりたいように出来る。圧力があるなか、ピッチにいる選手で良くしていかないといけない。今日勝てたことで、残り2試合に可能性が残った。このまま、どちらも勝ちたいと思う。

【杉本 太郎】
カウンターのときに飛び出して、中に入っていけという指示だった。なかなかそういう場面はなかったが、守備の面で体は張れたと思う。少しずつチャンスはもらえているので、この時間を伸ばしていければと思う。あとは、結果を残したい。

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