日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月19日月曜日

◆鹿島、68億円軍団追いつめた!監督「世界の小さなクラブに勇気」/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161219/jle16121905030007-n1.html

表彰式で鹿島イレブンのために花道をつくるレアルの選手たち。世界王者が大健闘した鹿島をリスペクトした (撮影・蔵賢斗)

 クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)世紀の番狂わせは逃した。それでも、「KASHIMA」の名前を世界に知らしめた。Rマドリードを苦しめた石井監督が感慨に浸った。

 「鹿島は茨城県の端にあるチーム。1993年にJリーグが発足したときも、参入は無理といわれていたぐらい。世界の小さなクラブに勇気を与えられたと思う」

 年俸総額(推定)はRマドリードの68億2300万円に対し、鹿島は4億6100万円。その格差をものともせず、一時は2-1とリードを奪った。相手が強いほど燃える「ジーコ・スピリット」を受け継ぐ男たち。GK曽ケ端は好セーブを連発。2-2の延長前半には途中出場のFW鈴木のヘディングシュートがバーをかすめ、銀河系軍団に冷や汗をかかせた。

後半、レアルのセルヒオ・ラモス(右)に鹿島の金崎夢生(中央)が倒され、主審(中央)が胸ポケットに手をかけるもカードは出されず

 疑惑の判定もあった。後半45分。スペイン代表DFセルヒオラモスが苦し紛れのファウルでFW金崎を止めると、ザンビア人の主審は胸ポケットに手をやり同DFに2枚目のイエローカードを出そうとしたが、結局出さなかった。これには鹿島イレブンは激高。石井監督も「主審が勇気を持てなかったのは残念」と、“不審行動”をチクリと批判した。

 試合後、敵将のジダン監督は疲れ切った表情で「苦しむことは覚悟していた。とにかく相手は走り回り、果敢に戦っていた」。黒いコートをまとい、悠然と構えていた就任1年目のスター指揮官だが、劣勢に陥ると鹿島のベンチ前まで移動して指示を出し、主審に注意されるシーンも…。表彰式セレモニー後にはレアルの選手が花道をつくって鹿島イレブンを送り出した。「とにかく早く眠りたいよ」と指揮官は苦笑いを浮かべ、鹿島の健闘をたたえた。 (浅井武)

後半、レアルのセルヒオ・ラモスに鹿島の金崎夢生が倒され、主審(右)が胸ポケットに手をかけるもカードは出されず

日本協会・田嶋幸三会長(59)
「世界からも評価されるような試合を鹿島は見せてくれた。こういう試合をクラブレベルから続けていければ、日本も必ず世界レベルの力をつけることができる」

Jリーグ・原博実副チェアマン(58)
「前身のトヨタカップからなじみ深い大会だが、日本開催は最後かもしれない。そこでJのクラブが決勝の舞台に立ち、歴史の大きな足跡を残した」

日本代表のハリルホジッチ監督
「鹿島に拍手を送ってほしい。(不公平な)審判の笛がなければ、センセーショナルな結果が起きていた。怒りがこみ上げる」

大会2得点を挙げたFW金崎
「勝ちを目指してやっていたので、結果につながらなくて残念。この負けを次につなげたい」

前半10分に反撃の合図となる強烈な右足ミドルを放ったMF小笠原
「結果を求めているので勝てなくて残念。来年はACLを勝ち抜いて、アジア王者としてこの舞台に立ってチャンピオンになれるように頑張りたい」

MF永木
「どちらに転ぶか分からない試合だったので、本当に悔しい。いい相手とやれて、自分もそこに近づきたいと思った」

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