日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年10月1日日曜日

◆【岩政大樹 オン・ザ・ピッチ】鹿島・植田の成長「相手の前で」ヘディング(報知)




 鹿島が独走態勢に入りました。まだ、どんなことも可能な試合数を残していますが、このところの勝ち切る強さは見事と言うしかなく、すでに優勝へのカウントダウンは始まったといえるでしょう。

 G大阪との試合でも早い時間に先制されながら、90分の中で最終的には相手より1点多くゴールを奪い、試合を終えました。決勝点はロスタイム。コーナーキックから植田選手がヘディングで叩き込みました。

 植田選手のゴールは、スタジアムの雰囲気と選手の心がリンクして生み出された迫力ある熱いゴールでしたが、同時に、冷静に見ると、植田選手が得点を取るために、これまでと少し違う工夫をしていることが分かります。

 それは端的に言うと、相手の前でヘディングをしている、ということです。

 植田選手は抜群の身体能力を有しています。単純に競り合えば、大抵は相手よりも高い地点でヘディングができます。そのことから、これまでの植田選手は相手の背後で待ち構えてヘディングしようとすることが多く見られました。確かに、その方が頭に当てる回数は多くなると思います。しかし、その場合に問題となるのが、頭に当てることはできても、そのほとんどがゴールにはならない、ということです。植田選手がその身体能力の割にゴールの数がさほど多くないのは、それが原因だと思います。

 今回の決勝点をよく見てみると、植田選手はボールが来る段階で相手の前にボールを呼び込んでいることが分かります。ロスタイムとなると身体的にも疲れが出て、どうしても相手の背後で待ち構えようとしてしまいがちですが、あえてピンポイントでチャンスがくることを信じて前に向かっていきました。

 チャンスに待ち構えるのではなく、信じて前に向かうこと。熱狂を生み出した見事なゴールの陰に、課題に取り組んできた姿が垣間見えました。(東京ユナイテッドDF、元日本代表)

【岩政大樹 オン・ザ・ピッチ】鹿島・植田の成長「相手の前で」ヘディング

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