日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月20日日曜日

◆[MOM691]法政大FW飯島陸(3年)_覚醒の予感…全国大会に導く2戦連発弾(ゲキサカ)






[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.19 関東1部第22節 早稲田大0-2法政大 AGFフィールド]

 3年前の高校選手権得点王がついにお目覚めだ。法政大のFW飯島陸(3年=前橋育英高)は前半24分、MF松井蓮之(3年=矢板中央高)のスルーパスで裏に抜けると、GKとの1対1を難なく制して、先制のゴールネットを揺らした。

「蓮之や(田部井)涼とは練習からずっと一緒にやっているので、絶対に(ボールが)来るなと思いました。あとは感覚の部分。そこで上手く抜けだせて、決められて良かったと思います」

 飯島は15日の桐蔭横浜大戦で大学リーグ初ゴールを記録。しかも2得点を決めてチームを勢いづかせると、全国大会出場圏内への浮上を目指す大事な試合で、しっかりと勝利に導く働きをした。

 大学入学後はトップ下で起用されることも多かったが、最近は得意のFWにポジションを戻している。長山一也監督は飯島の特長である「背後への抜け出しの感覚」をより生かすためにと考えての再転向であると強調。「今日もいいコントロールでフィニッシュに持って行ってくれた」と成長に目を細める。

 この日の試合前には、昨年夏に退部して鹿島アントラーズでの活動に専念することになったFW上田綺世から、チーム全員に向けたビデオメッセージが届けられた。部員の中には涙を流す選手がいたほどの熱いメッセージだったといい、長山監督や選手も士気を上げてもらったと口を揃える。

 飯島も上田に刺激を貰った一人。入学時、1学年上の上田はすでに世代を代表するストライカーで、高校選手権得点王の看板を引っ下げて入学してきた飯島にも大きな衝撃を与えた。「綺世くんという先輩がいたから今があると思っています」。ワンタッチゴールを増やしたほうがいいと言われたアドバイス、ポジショニングのなど、見聞きしたことすべてが自身のレベルアップに繋がったと感謝を語る。

 成長を示す2試合連続ゴール。何より自分自身が持ち味は得点を取ることだということを再確認できた。ストライカーに求められるのはやはり勝利に導くゴールだ。「今年はタイトルが取れていないので、日本一に向けて意識していきたい」。覚醒の予感漂うゴールハンターは、年明け全国大会での更なる爆発を誓う。

(取材・文 児玉幸洋)




◆[MOM691]法政大FW飯島陸(3年)_覚醒の予感…全国大会に導く2戦連発弾(ゲキサカ)





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