ロシアワールドカップ開幕前に、1人の審判が大会から去ることが決まった。ケニア『デイリー・ネイション』などが報じている。
英『BBC』は6日、副審としてロシアワールドカップに参加予定だったケニア人レフェリーのアデン・マルワ氏が過去に賄賂を受け取ったことを報じた。
これを受けてケニアサッカー連盟のニック・ムウェンドワ会長は「メディアの報道でしか聞いていない」としつつ、すぐに調査に動くと語った。一方でマルワ審判はFIFAに対し、ワールドカップ審判団から外れる意思を伝えたと報じられている。
7年前からFIFAの国際審判員を務めているマルワ氏は、2014年ブラジルワールドカップで審判団入りを果たしたが出番はなかった。2016年には日本で行われたクラブワールドカップ決勝のレアル・マドリー対鹿島アントラーズで副審を担当。今回はケニア人として初めてワールドカップで副審を務めることが期待されていたという。
FIFAはロシアワールドカップに向けて46ヶ国から99人の審判を集めた。アフリカからは16人が呼ばれていたが、マルワ審判が抜けたため、主審6人、副審9人となっている。
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W杯開幕前にスキャンダル。ケニア人審判、賄賂受け取り発覚で辞退