
日刊鹿島アントラーズニュース
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2014年12月24日水曜日
◆[Jユースカップ]球際で戦い抜いた鹿島ユースが10年ぶりのJユースカップ制覇(ゲキサカ)

[12.23 Jユースカップ決勝 鹿島ユース 1-1(PK4-3)G大阪ユース ヤンマー]
2014Jユースカップ 第22回Jリーグユース選手権大会は23日にヤンマースタジアム長居で決勝戦を行い、鹿島アントラーズユースがPK戦の末にガンバ大阪ユースを破り、10年ぶり3回目の優勝を飾った。来季トップ昇格が決まっている鹿島のFW鈴木優磨は「夏の日本クラブユース選手権で負けてからは、ガンバを目標にやってきた。その中で自分たちから仕掛けるだけではなく、リアクションも大事なのではないかとやってきた。今日は、その使い分けが上手くできたと思う。PK戦では、自分は外してしまったけど、最高の仲間が助けてくれた。優勝できて嬉しい」と喜びを語った。
鹿島の粘り強さがタイトルを引き寄せた。前半は、両チーム合わせて決定機3回という拮抗した展開となった。最初のビッグチャンスは、鹿島に訪れた。前半7分、FW吉岡樹利也が右から入れたクロスを相手DFがクリアミス。ゴール前にこぼれた球をMF平戸太貴が狙ったが、ブロックされた。
全体的にG大阪がボールを持って攻める時間が長いものの、鹿島は相手の攻撃を巧みに分断してペースを譲らなかった。球際では激しさを見せ、次第に敵陣でのセットプレーが増加。前半38分には右サイドで得たFKにDF町田浩樹が頭で合わせる際どいシーンも作り出した。2度目の決定機は、G大阪のチャンスだった。前半39分、速攻から抜け出したFW妹尾直哉がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGKに防がれた。そして前半42分、次の決定機は鹿島に訪れた。鈴木がドリブル突破を試みて左サイドでFKを獲得。「ニアのスペースにいる選手の頭を越えて、直接ゴールに向かうボールを狙った」という平戸のパスを、DF寺門宥斗が頭で合わせて先制ゴールを突き刺した。
G大阪は後半に入ると、攻撃のギアを上げた。特に後半19分にFW平尾壮を投入すると、ペースは激変。平尾は投入された1分後に抜け出しで相手の最終ラインの裏を急襲。さらにボールを持てば個人による打開で相手に脅威を与えた。しつこくアタックを繰り返すと、後半39分に左サイドからドリブルでPAに侵入した場面で鹿島のDF寺門にファウルを受けてPKを獲得。平尾が自らPKを決めて同点に追いついた。
G大阪のペースのまま後半が終了し、試合は延長戦に突入。試合のペースは変わらなかったが、鹿島は体を張った守備で粘り強く戦った。延長後半8分、G大阪が右からのFKで左DF初瀬亮が惜しいFKを放ったが、鹿島のGK山田晃平に弾かれた。鹿島のDF寺門は「自分のミスで失点して少し落ち込んだけど、試合前のミーティングで『ガンバは点が動いたら畳み掛けてくるチームだから絶対に弱みを見せるな』と言われたのを思い出して、最後まで諦めずに戦えばチャンスが来ると思った。それでも攻められる時間が長くて苦しかった」と耐え抜いた時間を振り返った。
試合は延長戦では決着が付かず、PK戦に突入。後攻の鹿島は1本目で鈴木が止められて苦しい流れとなったが、GK山田が相手の2本目と4本目をセーブ。最後は5人目のキッカーDF町田浩樹がきっちりとシュートを決め、4-3で熱戦にピリオドを打った。ボールを保持して連係プレーで相手を崩す攻撃ではG大阪が上回っていたが、球際や運動量といった部分のファイトで上回ったのは鹿島だった。試合終了直後のテレビインタビューで「自分たちがやってきたことが間違っていなかったと証明できた」と話した主将のMF千葉健太は「我慢強く戦えた。1年間、全国制覇を目標にして苦しいトレーニングをしてきた。自分たちの力を知って、守備から入るサッカーになった。Jクラブは、ボールを持つG大阪さんみたいなサッカーが主流だと思うけど、僕たちはちょっと違うやり方で勝ちを追及してきた。その中で優勝できたことは、自信になった」と泥臭く戦って来た1年の手ごたえが報われた実感に笑顔を見せた。トップチームを模範として何よりも勝利を重んじる鹿島が、今季最後の栄冠に輝いた。
(取材・文 平野貴也)
2014Jユースカップ 第22回Jリーグユース選手権大会は23日にヤンマースタジアム長居で決勝戦を行い、鹿島アントラーズユースがPK戦の末にガンバ大阪ユースを破り、10年ぶり3回目の優勝を飾った。来季トップ昇格が決まっている鹿島のFW鈴木優磨は「夏の日本クラブユース選手権で負けてからは、ガンバを目標にやってきた。その中で自分たちから仕掛けるだけではなく、リアクションも大事なのではないかとやってきた。今日は、その使い分けが上手くできたと思う。PK戦では、自分は外してしまったけど、最高の仲間が助けてくれた。優勝できて嬉しい」と喜びを語った。
鹿島の粘り強さがタイトルを引き寄せた。前半は、両チーム合わせて決定機3回という拮抗した展開となった。最初のビッグチャンスは、鹿島に訪れた。前半7分、FW吉岡樹利也が右から入れたクロスを相手DFがクリアミス。ゴール前にこぼれた球をMF平戸太貴が狙ったが、ブロックされた。
全体的にG大阪がボールを持って攻める時間が長いものの、鹿島は相手の攻撃を巧みに分断してペースを譲らなかった。球際では激しさを見せ、次第に敵陣でのセットプレーが増加。前半38分には右サイドで得たFKにDF町田浩樹が頭で合わせる際どいシーンも作り出した。2度目の決定機は、G大阪のチャンスだった。前半39分、速攻から抜け出したFW妹尾直哉がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGKに防がれた。そして前半42分、次の決定機は鹿島に訪れた。鈴木がドリブル突破を試みて左サイドでFKを獲得。「ニアのスペースにいる選手の頭を越えて、直接ゴールに向かうボールを狙った」という平戸のパスを、DF寺門宥斗が頭で合わせて先制ゴールを突き刺した。
G大阪は後半に入ると、攻撃のギアを上げた。特に後半19分にFW平尾壮を投入すると、ペースは激変。平尾は投入された1分後に抜け出しで相手の最終ラインの裏を急襲。さらにボールを持てば個人による打開で相手に脅威を与えた。しつこくアタックを繰り返すと、後半39分に左サイドからドリブルでPAに侵入した場面で鹿島のDF寺門にファウルを受けてPKを獲得。平尾が自らPKを決めて同点に追いついた。
G大阪のペースのまま後半が終了し、試合は延長戦に突入。試合のペースは変わらなかったが、鹿島は体を張った守備で粘り強く戦った。延長後半8分、G大阪が右からのFKで左DF初瀬亮が惜しいFKを放ったが、鹿島のGK山田晃平に弾かれた。鹿島のDF寺門は「自分のミスで失点して少し落ち込んだけど、試合前のミーティングで『ガンバは点が動いたら畳み掛けてくるチームだから絶対に弱みを見せるな』と言われたのを思い出して、最後まで諦めずに戦えばチャンスが来ると思った。それでも攻められる時間が長くて苦しかった」と耐え抜いた時間を振り返った。
試合は延長戦では決着が付かず、PK戦に突入。後攻の鹿島は1本目で鈴木が止められて苦しい流れとなったが、GK山田が相手の2本目と4本目をセーブ。最後は5人目のキッカーDF町田浩樹がきっちりとシュートを決め、4-3で熱戦にピリオドを打った。ボールを保持して連係プレーで相手を崩す攻撃ではG大阪が上回っていたが、球際や運動量といった部分のファイトで上回ったのは鹿島だった。試合終了直後のテレビインタビューで「自分たちがやってきたことが間違っていなかったと証明できた」と話した主将のMF千葉健太は「我慢強く戦えた。1年間、全国制覇を目標にして苦しいトレーニングをしてきた。自分たちの力を知って、守備から入るサッカーになった。Jクラブは、ボールを持つG大阪さんみたいなサッカーが主流だと思うけど、僕たちはちょっと違うやり方で勝ちを追及してきた。その中で優勝できたことは、自信になった」と泥臭く戦って来た1年の手ごたえが報われた実感に笑顔を見せた。トップチームを模範として何よりも勝利を重んじる鹿島が、今季最後の栄冠に輝いた。
(取材・文 平野貴也)
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