
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年7月15日日曜日
◆植田直通のサークル・ブルッヘ入りで合計6人、ベルギーに日本人選手が急増した理由(FOOTBALL TRIBE)

著者:マリオ・カワタ
今週、相次いで日本人選手のベルギーへの移籍が発表された。10日には昨年浦和レッズからドイツ2部インゴルシュタットに渡ったMF関根貴大がシント=トロイデンへレンタル移籍することが、その2日後には鹿島アントラーズの日本代表DF植田直通がサークル・ブルッヘに加入することが明らかになっている。これで現時点でベルギー1部のジュピラー・プロ・リーグに在籍する日本人選手は6人となり、ブンデスリーガの8人に迫る勢いだ。
2000/01シーズンに遠藤昌浩氏がメヘレンに移籍して以来、元日本代表FW鈴木隆行氏がヘンクとゾルダーでプレーするなど、ベルギーは日本人選手と以前から繋がりがある。日本代表GK川島永嗣はリールセとスタンダート・リエージュで計5シーズンを過ごし、リエージュでは永井謙佑と小野裕二もプレーしている。しかし最近は特に若手選手の進出が目立ち、現在在籍する6人は全員が2017年以降に加入した選手たちだ。この急増の背景には、他国リーグとは一線を画すベルギーリーグの独特な仕組みがある。
中でも一番に挙げられるのは、外国人枠がないため自由に外国人選手を獲得できるということだ。そのため自国選手を保護するための枠があるドイツ、外国人枠はないもののEU外選手の最低給与が高く設定されているオランダなどと比べても、ベルギークラブは積極的にEU外を含む外国人選手獲得に動くことができる。
そしてその結果として、2部も含めてベルギーリーグには海外からの投資が流れ込んでいる。例えば植田が加入するサークル・ブルッヘはロシア人大富豪ドミトリー・リボロフレフ氏が所有するモナコの傘下にあり、豊川雄太の所属するオイペンはカタール資本、2部のルーベンを所有するのはプレミアリーグのレスターと同じくタイのキング・パワー・グループだ。他にも韓国資本のテュビズ、日本のDMMグループが買収したシント=トロイデンなど、世界中から投資が集まっている。
プレミアリーグなどのトップリーグと違いテレビ放映権で大きな収入は得られず、チャンピオンズリーグでの上位進出も見込めないベルギーリーグが外国の企業や実業家からこれだけの注目を集めるのには、もちろん外国人選手に対する規制の緩さ以外にも理由がある。米紙『ニューヨーク・タイムズ』は海外資本のベルギー進出の理由として、クラブを比較的安く買収できること、代表チームやスター選手のおかげでイメージが良いこと、若手育成に定評があることなどを挙げている。
もちろんクラブのオーナーには、それぞれの思惑がある。モナコはサークル・ブルッヘを若手育成に活用し、ルーベンはタイの若い選手をユースチームに連れてきているという。テュビズの会長を務める韓国人実業家はクラブを若いアジア人選手の欧州進出のためのプラットフォームにすることを目指しており、昨年は韓国だけでなく日本からも大分トリニータの坂井大将を期限付きで獲得(その後労働許可取得の問題により契約解除)しているように、日本人選手の増加もこうした海外からの投資を背景としている。
またヨーロッパ進出を目指す日本人の若手選手にとっても、ベルギーは魅力的な選択肢と言えるだろう。これまではドイツが主な目的地だったが、最近で言えばフランクフルトの鎌田大地、インゴルシュタットの関根貴大など、Jリーグでは実績を残しながらもドイツではなかなか出番を掴めない選手も少なくない。その点で欧州トップリーグからひとつ下のカテゴリーに位置し(UEFAのランキングでは9位)、日本人の多いドイツ北西部とも近く住環境の整備されているベルギーは悪くないスタートポイントだ。上述のような非常に国際的なクラブであれば、英語でコミュニケーションを取ることもできる。
さらに久保裕也と森岡亮太が国内の強豪で活躍し、豊川が奇跡的なハットトリックでチームの残留に貢献するなど、ベルギー内での日本人選手への評価は上がっている。新加入の植田や関根がインパクトを残せれば、日本人選手への注目度はさらに高まるだろう。この先も国際的な投資を背景に若手選手の進出が続けば、ベルギーがドイツを抜いて欧州における日本人選手の最大の拠点となる日も遠くないかもしれない。
著者:マリオ・カワタ
ハンガリー生まれドイツ在住のフットボールトライブライター。Twitter:@Mario_GCC
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