清水秀彦 そういうことだろ~
--鹿島が8度目の挑戦でアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のベスト4
清水「大変なんだよな、アジアのカップ戦は」
--試合のことですか
「まず日本からの飛行機移動だよ。欧州なんて、どこへ行くにも2~3時間で済むが、アジアの場合は下手すりゃ1日がかり」
--鹿島にとっては念願のベスト4
「これはJリーグがリーグ戦の日程を考慮したり、クラブがビジネスクラスにアップグレードしたりとか、いろいろアシストをしたおかけでもあるよな」
--最近の鹿島はどうか
「このクラブは個人よりチーム。それはJリーグ創設当時から全く変わっていない。オレが監督して対戦したときも、とにかくあきらめないチームだった」
--それでも最近、何か小ぢんまりした感も
「ジーコ、ジョルジーニョ、レオナルド…ブラジル代表のスターたちがいたときは確かに違うけど、チームのために個を犠牲にして勝とうというチームだよ」
--そういえば昔からFWにスターがいない
「だろ~? (元日本代表の)柳沢にしても決してスーパーな点取り屋ではなかった。MFの小笠原や柴崎、DFの昌子、OBでもDFの秋田、名良橋など、地道にチームのために働く選手たちでここまで作り上げてきたクラブだ」
--西の方のどこかのクラブのようにお金で作り上げていない?
「アハハ、まぁそうだわな。鹿島はリーグ戦が厳しくなったいま、ACLを本気でとりいくだろう。10月の準決勝こそ本番だよ」
■清水秀彦(しみず・ひでひこ) 1954年11月4日、東京都生まれ。ポジションはMF。浦和市立高、法大、日産サッカー部(現J1横浜)で日本一を経験。93年のJリーグ開幕戦で横浜Mを率い勝利を収めたのを皮切りに、Jリーグ4クラブで監督を務め通算134勝を達成。
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