日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年11月21日土曜日

◆五感で楽しむ“ドラマ配信+和菓子”の異色コラボ「おかしなドラマプロジェクト」とは?~俳優・野村啓介に聞く(SPICE)










ドラマを見ながら登場人物と一緒に和菓子を味わう


茨城県鹿嶋市の老舗和菓子店「丸三老舗(まるさんろうほ)」と、同県出身の俳優や仲間のクリエイターたちが、2020年6月に“和菓子+ドラマ配信”という異色のコラボ企画を立ち上げた。「おかしなドラマプロジェクト」と名付けられたこの企画、和菓子と連続配信ドラマの一話分の視聴権も同封して販売するというもの。コロナ禍で様々な業界が苦境にあえぐ中、業種の垣根を越えて、商品の新たな販売手法を追求する試みとして注目を集めている。連続ミニドラマのタイトルは「テレホーム」。これまで既に3話分の配信用ドラマが作られ、和菓子とのセットで販売されてきたが、この11月には最新作・第4話の販売がスタートした。取り寄せた和菓子にはQRコードが同封されており、セットになっているドラマをネット配信で鑑賞できる。これにより、登場人物と一緒にドラマに出てくるお菓子を味わえる仕組みとなっているのだ。




「おかしなドラマプロジェクト」のメンバーは4人。ブラボーカンパニー(主宰:福田雄一)の劇団員で俳優の野村啓介、監督の片岡大樹、出演・脚本のしおつかこうへい、そして1822年から続く和菓子店「丸三老舗」の七代目若旦那・笹沼和彦だ。野村と笹沼はいずれも茨城県内のサッカーチームJ1鹿島アントラーズのサポーターだった縁で知り合い、野村と片岡、野村としおつかはそれぞれ仕事を通じて親しくなった。つまり野村がプロジェクトのハブ的存在となって、今回の異色コラボが実現に至ったのである。そんな野村に、このプロジェクトについて話を聞いた。




ーーつい先ごろ、ドラマ「テレホーム」の第4話がリリースされましたね。

野村 はい。今作は茨城県出身で注目の女優・根矢涼香さん、元野猿メンバー(石橋貴明・平山晃哉)によって結成されたボーカルグループ「B Pressure」の神波憲人さん、東京マハロの福田ユミさん、3話に引き続き同じく茨城県出身の岩田和浩くん(ふくふくや)をキャストに迎えました。

神波さんのお仕事はこれまで通りスタイリストさんなんですが、企画がスタートした頃からすごく応援してくれていたので友情出演してもらいました。今回は片岡さんのスケジュールが合わなかったので、武石昴大さんに監督をお願いしました。去年、同じ現場だったご縁で声を掛けさせてもらったんですが、後から聞いたら初監督作品がカンヌ国際映画祭で上映されたそうで……キャスト・スタッフ含めてとても豪華になりました。








ーープロジェクトが生まれた、そもそもの経緯を教えていただけますか。

野村 今年(2020年)2月末に知り合った笹沼さんと、コロナが大変になった3月末から「何かできませんかね?」という話をするようになりました。同じ頃、いろんなリモート演劇やドラマなどがYouTubeにアップされるようになり、片岡さんとは「こんな動画がアップされたね」みたいな情報もLINEで共有していました。

その中には3話に出演してもらった劇団の先輩・佐藤正和のYouTube番組や、今回出演して頂いた根矢さんのYouTube配信のラジオも含まれています。エンターテイメント界のいろんな方たちがコロナに負けずに動いていることに刺激を受けて、僕らもこのプロジェクトを始めてみることにしました。

その後、以前舞台で共演したしおつかさんも同じ茨城県出身で、脚本も書ける役者の先輩なのでプロジェクトにお誘いしたのです。




ーーコロナ禍の中で、プロジェクトはどのようにして進められているのでしょうか。

野村 まず、打ち合わせは基本的にZOOMかLINE、台本もExcelでのやり取りにしてオンラインでおこないます。直接会うのはロケハン・撮影現場と編集の最後の方だけで、それ以外はリモートにしています。

撮影現場はコロナ渦なのでかなり少ない人数で行っています。その分それぞれの負担が大きいので大変です。片岡監督とは「学生が作る映画みたいな小規模感だね、懐かしいね」と話しながら作っていますが、というか「学生の作品の方がスタッフもキャストも多いよね?!」とも。




ーードラマの内容は、現実をモデルにしている部分はありますか。それとも、全くの創作ですか。

野村 監督といろいろ話した結果、地方から出てきて都内で生きる人のコロナ禍の生活、帰りにくくなってしまった地元への想いなどをテーマにしています。テレワークをする方々のつぶやき(Twitter)やnoteを読んだり、知り合いの会社員の方から聞いた近況なども参考にしています。より身近に感じてもらえる作りにしていきたいからです。




ーードラマに出演しての苦労は何かありますか。

野村 僕の実家は茨城の牛久市ですが、大分と富山から東京に出てきた両親が茨城で育てた子供で、実家も新興住宅地だったので、あまり茨城弁をしゃべらずに育ってしまったせいでセリフに出てくる茨城弁が難しくて苦労しています(笑)。なので、最近はYouTubeで茨城弁を勉強したり、事前に岩田君に録音してもらった音声を繰り返し聞くなどしています。地元の言葉や、地元のことを勉強しなおすいい機会にはなっています。

ーー製作予算は回収できていますか。

野村 経費はなるべく抑えて撮影していますが、和菓子にプラス500円でドラマを販売しているので、その売り上げから経費・出演料などを捻出しています。たくさん売れたらキャスト・スタッフの皆にもたくさんお支払いできるのでもっと売れて欲しいです(笑)。




ーーこのプロジェクトをやって良かったことはありますか。

野村 業界の関係者・地元の同級生で買って見てくれた方も多く、その方々の評判がいいことです。普段は和菓子をあまり買わない方も興味を持ってくれたり。

また、僕個人としては、今までは役者として演じるだけでしたが、今回、作品を一から作る体験をできていることは勉強になります。そして、僕にとっての地元である茨城県を少しでも盛り上げたい気持ちを形にできていることはとても嬉しいですね。この経験を通じて、皆さんがコロナ時代をどう感じて、どう過ごしているか?ということも含め、ドキュメンタリーやニュースなどを今までよりも数多く見るようになりました。

そしてなにより、プロジェクトメンバー以外のキャストやスタッフの方々もこの厳しい状況の中で一緒に作品を作ってくれていることがすごくうれしいです。感謝しています。




ーー今後に向けた課題はありますか。

野村 この斬新な五感全部でドラマを見るという形式を、まだ体験してない方々に伝えきれてないことです。単なるCMドラマだと思われているかもしれなくて……。でも、基本的にはどこの地方でも共感できるドラマを作っているつもりなんです。ですが、プロジェクトのメンバーが、和菓子屋さんと監督・脚本・主演の4人だけなので、広報やマーケティングまでうまく手が回りません。これを解決することが課題です。……誰か手伝ってくれる人いないかな……やってもいいよって方がいらっしゃったらTwitterなどで連絡ください(笑)。





ーードラマ配信と和菓子をセット販売するという発想は斬新です。今後、このモデル自体をフォーマット販売などでビジネス化するお気持ちはありますか。

野村 数多くのグルメドラマがありますが、登場人物が食べている物を、視聴者も見ながら食べれる、五感を全部使って実体験しながらドラマを見る!という形を実現したのは恐らくこのプロジェクトしかないのでは……と思っています。

ビジネス化に関しては……僕自身は役者なのでよくわかりませんが、同じことを違う地域の方ともやってみたいと個人的には思っています。農作物や産業、観光業、サッカーチームなどで違うパターンも作れるかもしれませんし、日本各地で地域創生の為にできる形ではないかと思います。自宅で完結するコト消費の新しい形かもしれません。「うちとも一緒にやりたいです!」って方がぜひ現れて欲しいですね(笑)。





ーー最後に、読者のかたに向けて、メッセージをお願いします。

野村 新型コロナウイルスの影響でいろんな楽しみを失ったと思います。仕事がなくなった方もいると思います。小劇場で生きてきた僕も同じような状態です。実家の家族に会いに行けない、家庭内でもクラスター起きてるからリラックスできない、など大変だと思います。僕はワクチンができるまで実家に帰らないことにしました。僕が気づかずに持ってるかもしれないウイルスのせいで両親を感染させてしまう可能性もあるので……。そう思うと僕も気持ちが落ちることはあるし、新しい生活様式に簡単にシフトできないストレスもあるけれど、このプロジェクトが少しでも明るく過ごせるきっかけになったらいいなぁ、と思っています。





なお、このプロジェクトで監督を務める片岡大樹による作品『West End Girls』が、先ごろ開催されたアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2020(SSFF)」のオフィシャルコンペティション supported by Sony ジャパン部門にて「オーディエンスアワード」を受賞した。同作品には、野村も出演している。また、林海象監督・永瀬正敏主演の映画『BOLT』(2020年12月11日、テアトル新宿など全国で公開)においても、片岡がラインプロデューサーを務め、野村が出演しているので、こちらも是非チェックしていただきたい。








「おかしなドラマプロジェクト」のドラマ「テレホーム」第5話については、12月下旬発売を予定している。

取材・文=SPICE編集部

商品情報
丸三老舗「おかしなドラマプロジェクト」

●第1話「おかしなドラマプロジェクト」常陸風土記(バラ) 850円
●第1話「おかしなドラマプロジェクト」常陸風土記(ギフトボックス入り) 2,600円
●第2話「おかしなドラマプロジェクト」竹取物語 1本(バラ)※冷凍便配送限定 850円
●第2話「おかしなドラマプロジェクト」 竹取物語 5本入り ※冷凍便配送限定 2,300円
●【セット販売】「おかしなドラマプロジェクト」第1話~2話 常陸風土記・竹取物語 各1個 ※冷凍便配送限定 1,700円
●バラ売り「おかしなドラマプロジェクト 第3話」極マスカット大福 ※冷凍配送限定商品につき冷蔵品と同梱はできません。 968円
●3個入「おかしなドラマプロジェクト 第3話」 極マスカット大福(ギフトボックス入り) 1,904円
●【セット販売】「おかしなドラマプロジェクト」第1話~3話 常陸風土記・竹取物語・極マスカット大福 各1個 ※冷凍便配送限定 2,668円
●【新発売】「おかしなドラマプロジェクト 第4話」鹿嶋ろまん(4個入り)11/16以降順次発送 1,500円
●【新発売】「おかしなドラマプロジェクト 第4話」鹿嶋ろまん(バラ)11/16以降順次発送予定 750円

■公式インスタグラム:https://www.instagram.com/okashina_drama/
■株式会社丸三老舗公式サイト:http://www.marusanrouho.jp/




◆五感で楽しむ“ドラマ配信+和菓子”の異色コラボ「おかしなドラマプロジェクト」とは?~俳優・野村啓介に聞く(SPICE)


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