日刊鹿島アントラーズニュース

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2021年1月29日金曜日

◆【セルジオ越後】川崎の脅威になる“足し算”補強ができたチームは…Jリーグの移籍市場が活発なのはなぜ?(サッカーダイジェスト)






フロンターレは中盤の陣容に不安が…


 Jリーグの移籍市場が例年よりも活発なようだね。選手の移動がいつもより多い印象だ。ただし、それが本当に戦力を獲得するための動きばかりではない気もするよ。

 というのも、やはりコロナ禍の煽りを受けて、人件費予算が削られるチームが多いからだ。予算的に厳しくて中堅以上の選手を放出せざるを得ない事情もあるだろう。そのなかで工夫してなんとかやり繰りしながら、選手を動かしているように見えるんだ。

 それに補強と言っても、放出した選手の穴埋めをするようなものばかりで、本当の意味での“補強”、足し算の補強になっていないクラブも多い。例えばフロンターレは中盤で、ベストイレブンを獲得した守田のほかに、齋藤が移籍で退団して、憲剛が引退。一方でジョアン・シミッチのほかに小塚や塚川といった中堅どころの選手と大卒新人をひとり獲ったけど、助っ人以外は未知数な部分が多くて戦力が維持できたとも言い難い。これでACLも両立できるかと言ったら少し不安になるね。

 グランパスは各チームの主力クラスを5人獲得したね。柿谷や齋藤といったスタンドを魅了できるタレントも獲得して期待も高まっているかもしれない。ただ水を差すようだけど、柿谷や齋藤は前所属でレギュラーを奪えなかった選手たち。どちらも昨シーズンは1点しか取れていなかったんだから過剰な期待はできないね。

 ガンバもレアンドロ・ペレイラと一美が加入したけど、アデミウソンが契約解除になり、渡邉も横浜FCへ移籍し、決して大きな戦力アップにはなっていない。一方で、放出を抑えた中盤には韓国代表のチュ・セジョンやJで実績のあるチアゴ・アウベスを補強して厚みは増したね。ただ、去年は川崎とだいぶ差があるところを見せつけられたから、果たしてこの程度の補強で“埋まった”のかは疑問だけどね。

 そんな中で僕が新シーズンに面白そうだなと思うのがアントラーズだよ。昨シーズン終盤に上田がブレイクして、ほとんど痛手となる放出のなかったFW・MF陣にブラジルの名門からふたりの選手を補強した。不安と言えば、奈良が抜けたセンターバックだけど、今季はACLに参加しないという点を含めても、去年独走したフロンターレの脅威になるんじゃないかな。今回のストーブリーグでは、最も期待させる“足し算”の補強になっていると思うね。


下位チームは“降格の恐怖”から大量補強? 昨季の上位陣で心配なのは…


 昨季の下位チームは、上位チーム以上に補強活動が活発だ。獲得する選手も多い代わりに放出する選手も多い。エスパルスやベガルタ、ベルマーレ、横浜FC……。どこも13人前後の入れ替えがあるようだね。

 やはり昨シーズンはなかった降格があるだけに、何がなんでも残留したいという、まさに“降格の恐怖”が活発な動きに走らせているようにも見えるよ。しかも例年とは違って、2021年は一気に4チームもJ2に落ちるわけだから、プレシーズンから新しい選手で競争を煽って開幕当初から選手の尻に火をつけたいのかもしれないね。

 同じように上位陣で大量の選手の入れ替えをしているのがセレッソだ。ただ、このチームはACLもあるなかで、去年のFW、MF、DFの主軸となった外国人選手を放出した上に、柿谷、木本を同じくACLを戦う名古屋に渡してしまった。一方で加入する選手は、実力未知数な助っ人だったり、質を量で補っている印象も強い。本当にリーグとACLの両方をしっかり戦えるのか。去年は清武の調子も良くて、若い選手の台頭もあったけど、2021年はちょっと心配なチームのひとつだね。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆【セルジオ越後】川崎の脅威になる“足し算”補強ができたチームは…Jリーグの移籍市場が活発なのはなぜ?(サッカーダイジェスト)


◇【プラスα】天皇杯決勝「12月」派と「元日」派どちらも一理あり…取材で判明した傾向とは(報知)






 来年度に予定されるサッカーの第101回天皇杯の決勝が、今年12月に開催される可能性が出てきた。関係者によると、日本プロサッカー選手会(横浜C・高橋秀人会長)から十分なオフの確保を目的に日程変更を要望され、天皇杯実施委員会(須原清貴委員長)で検討されている。変更となれば、12月決勝は18年度の第98回大会以来。直近で変更された2大会はいずれも日本代表の活動を考慮して前倒しされたもので、今回の変更が風物詩とも言える「元日決勝」の消滅につながる可能性もある。

 * * *

 元日決勝問題は議論が尽きず、クラブ間でも意見が分かれる。12月を推す人はピッチに近い選手、監督らで、年齢でいうと若い世代。力で言えば強いクラブ。一方で元日派は、高視聴率のテレビ中継を通じてクラブの価値を上げたい“事業系”で、年齢は年配。そして、なかなか勝ち上がれないクラブだ。これが取材を通して分かった傾向になる。

 12月案は「選手にオフを」と、プレーヤーズファーストの精神があり、元日案には「注目度が高く、サッカー界への貢献になる」と、全体を見る目がある。どちらも間違っていないから、今の状況がある。

 クラブの総数から見れば、元日決勝によってオフを確保できないケースは多くないとはいえ、プレーヤーズファーストの看板を掲げる日本協会は、選手の声を無視するわけにはいかないだろう。(サッカー担当キャップ・内田 知宏)




◇【プラスα】天皇杯決勝「12月」派と「元日」派どちらも一理あり…取材で判明した傾向とは(報知)


◆J3沼津加入の篠崎 指導者の道断ちプロの世界挑戦(茨城新聞)






関東大学サッカーリーグ2部の産業能率大のDFで、今季J3沼津に加入する石岡市出身の篠崎輝和(22)が26日、オンラインの会見に臨み、「チームの勝利に貢献できるよう頑張りたい」と抱負を述べた。

身体能力の高さと空中戦の強さに定評がある。FW経験もあり、鹿島ユース時代の2016年には高円宮杯U─18(18歳以下)プレミアリーグ東地区でチーム得点王にもなった。守備だけでなく、スピードを生かした攻撃参加でも存在感を発揮する。

同大の小湊隆延監督(50)は「人間性が素晴らしい」とピッチ外の影響力を高く評価する。4年次は主将としてチームをまとめ上げた。

プロ入りに当たっては、昨年11月20日に左第五中足骨を折り、プレーを続けるには手術の必要性があったが、受けずにリーグ戦を戦うチームに帯同することを決断し、一度は指導者を志した。

だが、12月下旬、能力を高く評価していた沼津の強化担当者が「手術をしてでも入団してほしい」と獲得オファー。篠崎は「大学は不完全燃焼で終わった。サッカーができる場所があれば続けたい」と迷わずに加入を決意したという。

1月25日に手術を終えたばかり。今季はリハビリからのスタートになる。クラブへの感謝を語った上で、22歳は「体をもう一度見つめ直し、いち早くピッチに立ちたい」と活躍を誓った。

■しのざきてるかず 1998年5月13日生まれ。183センチ、70キロ。J3沼津での背番号は26。鹿島つくばジュニアユース─鹿島ユース─産業能率大。




◆J3沼津加入の篠崎 指導者の道断ちプロの世界挑戦(茨城新聞)





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