日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2024年7月20日土曜日

◆なぜ元日本代表MFは古巣復帰を決断したのか? 監督に直訴も…糧にする欧州時代の“不遇”(FOOTBALLZONE)






「自分が調子が良くても、スタメンで使ってもらえない状況が続いた時は監督に直接、何が足りなくて、何を改善すればいいか、何を改善したら試合に出られるかは聞きに行きました」



三竿健斗を成長させた海外での試合に出られない時期の経験


 2017年から無冠が続いている鹿島アントラーズは今シーズン、ランコ・ポポヴィッチ監督を招聘し、現在はJ1リーグで4位につけている。リーグがシーズンを折り返したなか、チームは中心選手のMF佐野海舟が欧州移籍のために離脱した。豊富な運動量と相手のボールを奪い取る守備は、チームにとって大きなものだったが、その穴を埋めることを期待されるのが、1年半ぶりの復帰となるMF三竿健斗だ。

 7月18日にオンラインで加入会見を行った三竿はチームにもたらしたいものについて、「自分の特徴であるボールを奪うところは、もちろんピッチの上で出したい。それ以外のチームを鼓舞するというか、試合の状況に応じてどう守備や攻撃をやっていくかコミュニケーションをとりたい。練習をやってすごく静かだなという印象があったので、練習からたくさん声をかけて、みんなの特徴をピッチで出せるようにいい雰囲気を作っていきたい。プレーだけじゃなく、そういう部分でもチームを引き上げられるようにやりたいです」と、チームの雰囲気作りでも一役買って出ると口にした。

 ベルギー1部OHルーヴェンから鹿島へ復帰することになった三竿は、2022年にポルトガルのCDサンタ・クララへ移籍。2023-24シーズンはルーヴェンへ移籍していた。1年半の間に公式戦38試合に出場したが、昨季の序盤はベンチ入りできない時期もあった。

 プレーできなかった経験も、サッカー選手としての三竿を大きく成長させたようだ。

「監督にも好みがあるので、合う、合わないはあるんですけど、いくら自分が調子が良くても、スタメンで使ってもらえない状況が続いた時は監督に直接、何が足りなくて、何を改善すればいいか、何を改善したら試合に出られるかは聞きに行きました」


鹿島復帰は6月の時点で「全く考えていなかった」


 この時の監督の答えは「普段から高いパフォーマンスを出してくれているから、そのままでいい」というものだったという。そして、この解答とその後の監督の選手起用も変わらなかったことから、自分自身を高めることに専念したという。

「思っていた解答とは、ちょっと違う解答で、引き続き練習でも全力でやっていましたが、やっぱり選手は使われ方で(監督に)どう思われているかは分かります。『これは合わないんだろうな』と感じて、割り切ったというか、自分ではコントロールできない範囲のことだったので、この監督じゃなくなった時、チャンスをもらえた時に、自分の良さを出せるように、とにかく自分の良さを出せるように、自分の課題に取り組んで、目先も大事ですけど、その先を見ながらやっていました」

 この三竿の経験は、今の鹿島の選手たちにも生きてきそうだ。ポポヴィッチ監督はスタメンを固定し、プレーできる選手が限られてくる。試合に出られない若手は、不安や不満をためがちになり、どうすればいいかが見えなくなるが、三竿がその経験を伝えられるからだ。

 日本に帰国してから、鹿島の試合に出られていない若手たちの思いも聞いたという三竿は、「すごくヨーロッパっぽいなと感じていた」と言い、すでにチーム内でも実践していることがあると明かした。

「僕も試合に出られない立場を半年経験して、彼らの気持ちを理解できます。出られないから諦めるのではなく、そのなかでも日々目標をもってやることがチームにとってもプラスになります。試合に出られないと自信もどんどんなくなっていく。練習の中で、その選手が自分らしさを出せた時は『今の良かったぞ』というのは、意識的に伝えています。自分が帰って来たことで、そういう選手がもう一回復活できるようになれば、選手層だったりチームのレベルだったりが上がると思います。出ている選手だけでなく、それ以外の選手を含めて、みんなで勝ちに行くことをもう一回、出して行けたらなと思います」

 6月1日に行われたJ1第17節横浜F・マリノス戦(国立競技場)では、ゲストとしてスポーツチャンネル「DAZN」の配信で試合の中継にゲスト出演していた三竿は、そのタイミングでの鹿島復帰は「決まっていないですね。その時は全く考えていなかった」と語ったが、その試合で感じることは強くあったという。

「5万人を超える観客が集まった試合で、あのなかでプレーできるのはやっぱり素晴らしいこと。改めて鹿島サポーターの凄さ、熱量を生で感じられたので、その時は何も考えなかったですが、あとになってから、あのサポーターの前でプレーしたいなと感じました」

 早ければ、7月20日の第24節FC東京戦が三竿の復帰戦となる。すでに練習からチームを前進させようと取り組んでいる三竿が、タイトルから遠ざかっている古豪に歓喜をもたらすことになるだろうか。

(河合 拓 / Taku Kawai)



◆【鹿島】三竿健斗が復帰会見「今年タイトルを獲る、というのは現実的に見えている」「必要としてくれたクラブのためにプレーしたい」(サカノワ)






鹿島に帰ってきてプレーすることが、成長し続けるために必要なことだと、自分のなかで結論に至りました。必要としてくれたクラブのためにプレーしたいという気持ちが強くなり、決断しました


全文はこちらから
◆【鹿島】三竿健斗が復帰会見「今年タイトルを獲る、というのは現実的に見えている」「必要としてくれたクラブのためにプレーしたい」(サカノワ)





「あまり久々という感じはしなくて、すごく居心地がよくてやりやすく感じました」


 ベルギー1部OHルーヴェンからJ1リーグ鹿島アントラーズへ1年半ぶりに復帰したMF三竿健斗が7月18日、オンラインによる記者会見に臨んだ。28歳のボランチは「ずっと上位に位置し、今年タイトルを獲る、というのは現実的に見えていると外から見ていました」というなか、そこでクラブから必要とされたことを意気に感じ、再びアントラーズのユニフォームを着る決断を下したと語った。

 すでにチームには合流。練習に参加したなか「久々に練習を一緒にしましたが、あまり久々という感じがしなくて、すごく居心地がよくてやりやすく感じました」と笑顔を浮かべる。

 そしてヨーロッパでのプレー続行も選択肢にあったなか、鹿島を選択した理由を明かす。

「自分のことをすごく必要としてくれて、ヨーロッパでやるのか、鹿島に戻るのか、考えて悩み、この鹿島に帰ってきてプレーすることが、成長し続けるために必要なことだと、自分のなかで結論に至りました。必要としてくれたクラブのためにプレーしたいという気持ちが強くなり、決断しました」

 また、ランコ・ポポヴィッチ監督が就任した今季の鹿島の試合も、可能な限りチェックしてきた。タイトル獲得――そのチャンスだと三竿は感じたという。

「コンパクトにプレーしながら、(鈴木)優磨を起点に攻撃を組み立てて勝つ試合も多く、ずっと上位に位置して後半戦に入ってきたので、今年タイトルを獲る、というのは現実的に見えているのではないかと、外から見ていました」

 4月で28歳になった三竿は鈴木とは同い年(生まれた月も一緒)。佐野海舟が抜けたボランチやセンターバックとしてのボール奪取能力に加え、鈴木をはじめ主力勢に対し、三竿自身のみならず周囲の声や意見などを伝える役割も期待されるところだ。

「自分の特長であるボールを奪うところをもちろんピッチで出して、それ以外にも、チームを鼓舞すると言いますか、試合の状況に応じて、どのように守備や攻撃をやっていくのか、コミュニケーションを取っていきたいです。

 練習がすごく静かだという印象を持ったので、練習からたくさん声をかけて、みんなの特長をピッチで出せるように、いい雰囲気を作っていきたいです。プレーだけでなく、そういった部分でもチームを引き上げられるようになりたいです」

 選手登録が済めば、三竿は20日のホームのでFC東京戦から出場が可能になる。

◆【鹿島】ポポヴィッチ監督が三竿獲得の舞台裏を明かす「日本人選手を希望していた。譲れなかったのは…」。佐野海舟の逮捕にもひと言(サカノワ)






「健斗にとっても、鹿島に戻ってくるのはベストなチョイスだと私も信じています。鹿島にとっても、彼をこのタイミングで迎え入れられたのはベストな補強だったと思います」


全文はこちらから
◆【鹿島】ポポヴィッチ監督が三竿獲得の舞台裏を明かす「日本人選手を希望していた。譲れなかったのは…」。佐野海舟の逮捕にもひと言(サカノワ)





「自分の中で100パーセントこの選手だと思えない限り必要ではないと、ヨシさんとクラブに伝えてきました」


[J1 24節] 鹿島 – FC東京/2024年7月20日18:00/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が7月19日、オンラインによる取材に応じて、翌日のホームでのFC東京戦に向けて抱負を語った。先日獲得が発表された三竿健斗が、この試合から出場可能となる。

 指揮官はその三竿獲得の舞台裏について告白。吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)には「日本人選手」であり、未知な選手ではなく即戦力級を欲していると要望したいたという。そこで三竿復帰の可能性が浮上し、互いのビジョンが合致し、今回の復帰が実現したそうだ。

「吉岡FDをはじめとした強化部、クラブに感謝しています。私はまず優先して、補強選手で考えたいのが日本人選手でした。それはクラブともこれまで一緒に話してきたことでもあります。

 ヨシさんとは常に意見交換をしてきました。私が譲れなかったのは、中途半端なレベルの選手、鹿島で違いを作れるかどうか分からないぐらいの選手で、大金を払ってしまうこと。それは絶対にしたくなかった。自分の中で100パーセントこの選手だと思えない限り必要ではないと、ヨシさんとクラブに伝えてきました」

「もちろん、選手としてのクオリティと人間性を兼ね備えた、鹿島にふさわしい選手を見つけるのは非常に難しいことです。簡単ではありません。そのなかで、もしかしたら健斗が帰って来れる可能性があるかもしれないという情報をもらった時、私自身も嬉しかったです。健斗は鹿島でしっかりと実績を残した選手で、選手としてのクオリティも問題ないと分かっていました」

 とはいえ、三竿レベルの選手であれば、彼のもとに複数のオファーも届いていた。獲得のオペレーションは非常に大変だったはずで、ポポヴィッチ監督は強化部の仕事ぶりに感謝をしていた。

「健斗にとっても、鹿島に戻ってくるのはベストなチョイスだと私も信じています。鹿島にとっても、彼をこのタイミングで迎え入れられたのはベストな補強だったと思います」

「決して簡単な獲得ではありませんでした。そういう意味で、強化部が迅速に動いてくれたと思います。チームの軸になる中堅、ベテランの選手である、(柴崎)岳、(鈴木)優磨、(植田)直通ともコミュニケーションをとれて、さらに若手にも経験を伝えられる選手です。

 一番大切なのは、自分のトップモードに入っていくことだと思いますし、彼が力を出すために、やらなければいけないことがチームにはあります。健斗自身もチームのためにやるべきことがあると思います。チームが健斗をサポートしながら、その力を信じて、還元してくれればと思います」

 また先日、逮捕が公表された佐野海舟についても質問を受けた。FC町田ゼルビア時代から日本代表ボランチを知る指揮官は、「私たちはFC東京の試合に集中すべきです。今回のこの件については、まだ何がどうなっているのか、状況を私も理解していないなかで、コメントすることはもちろんできません。FC東京についての質問であれば受け付けます」と答えた。



◆【鹿島】ポポビッチ監督、復帰の三竿健斗CB&ボランチ起用示唆、20日FC東京戦メンバー入りも(ニッカン)






「高級車を買って、ガレージにしまっておくのか、納車になってすぐに乗って外に出かけるか。それはどっちがいいと思いますか? チェックは、ガソリンが入っているかどうかですね」


全文はこちらから
◆【鹿島】ポポビッチ監督、復帰の三竿健斗CB&ボランチ起用示唆、20日FC東京戦メンバー入りも(ニッカン)





鹿島アントラーズのポポビッチ監督(57)が19日、FC東京戦(20日、カシマスタジアム)に向けオンライン取材に応じ、MF三竿健斗(28)の復帰を歓迎した。夏の補強で「日本人選手獲得」を最優先に挙げていたことを明かし、「中途半端なレベルの選手で大金を払うのはやりたくない。選手としての質、人間性を兼ね備えた鹿島にふさわしい選手を見つけるのは非常に難しい。その中で、三竿は鹿島で実績を残した選手だった。クオリティーも問題ないことは分かっていた。鹿島でもこのタイミングで獲得できたのはベスト」と話した。

三竿の起用については、センターバック、ボランチの2つのポジションで考えている。「私はポリバレントの選手を好む。(三竿)健斗も2つのポジションを高いレベルでこなせるのは大きい」と期待を寄せた。登録が順調に進めば、20日の東京戦から出場可能。ベンチ入りに関し、指揮官は「高級車を買って、ガレージにしまっておくのか、納車になってすぐに乗って外に出かけるか。それはどっちがいいと思いますか? チェックは、ガソリンが入っているかどうかですね」と独特な言い回しで、ベンチ入りの可能性を示唆した。



Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事