日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年4月28日木曜日

◆「ヴァイラー・岩政」体制で“伝統”へ回帰!鹿島アントラーズの強さと懸念(Qoly)



強い鹿島アントラーズが帰ってきた。

今季よりクラブ史上初となる欧州出身のレネ・ヴァイラー監督を招聘したJ1の鹿島は、代行して指揮を執った岩政大樹コーチのもと、開幕から好調をキープ。

ヴァイラー監督がベンチ入りしてからも勢いは変わらず、9試合を消化したリーグ戦で2位につける。まだ序盤戦ではあるが、6年ぶりのリーグ制覇も現実味を帯びている。





今回の当コラムでは、今季の主役となりそうな予感が十分の鹿島をピックアップし、新監督の戦術やチームを支えるキーマン、そして現時点での懸念点を述べていきたい。


今季の基本システム


まずは、直近リーグ戦5試合での基本システムおよびメンバーを見ていこう。





最後尾は守護神の座に返り咲いたクォン・スンテで、最終ラインは右からクレバーなプレーが持ち味の常本佳吾、ファイターの関川郁万、今季はセンターバックで奮闘する三竿健斗、攻撃参加が売りの安西幸輝の4人。

ダブルボランチはサガン鳥栖から加入した樋口雄太とリーグ屈指のマルチロールである和泉竜司の組み合わせ。

サイドハーフは右がファン・アラーノ、左はアルトゥール・カイキという技巧派がファーストチョイスだが、ほかにも土居聖真、荒木遼太郎、松村優太、仲間 隼斗らが控えており選手層は厚い。

2トップは成長を続けるエースの上田綺世と闘志を前面に押し出すスタイルでお馴染みの鈴木優磨が絶対的な存在で、サイドでも機能する染野唯月と2020シーズンにベストイレブンを受賞したエヴェラウドが虎視眈々とポジションを狙う。


新監督が打ち出したコンセプトは?


冒頭でも触れた通り、今季よりクラブ史上初となる欧州出身のヴァイラー監督を招聘した鹿島。




ヴァイラー監督はコロナ禍のため開幕前の合流が叶わず、開幕直後は岩政コーチが代わりに指揮を執っていた。

岩政コーチ、そしてヴァイラー監督はここ2年クラブが推し進めてきた路線とは異なるスタイルを標榜している。ポゼッションスタイルと決別し、戦況によって臨機応変に戦う原点回帰の戦術だ。

もともと鹿島は、巧みなカウンターとセットプレーの得点力、リードをしたたかに守り切るスタイルで数多くのタイトルを獲得してきた。その伝統芸とも言える戦術に変化の兆しが見られたのが、2020シーズンだった。

ザーゴ氏を新監督に迎えると、最終ラインからのビルドアップを約束事としたポゼッションスタイルに舵を切った。ザーゴ体制は2年連続で開幕から調子が上がらず、徐々に巻き返した1年目は5位でリーグ戦を終えたものの、2年目(2021シーズン)は序盤戦で解任の憂き目にあった。




コーチを務めていた相馬直樹氏が後を受けて監督に就任すると、ポゼッションスタイルを継続しながら守備の強化に着手。コンパクトな守備ブロックの構築と前線からの連動したプレスを落とし込んだことで失点は減少し、上昇気流に乗ったチームは4位でフィニッシュしたのだった。

新たなスタイルの構築を目指した2年間を経て、フロントが選んだのは原点回帰の戦術だ。

ビルドアップには必要以上にこだわらず、空いたスペースとフリーの味方へどんどんパスを供給し、直線的にゴールへ迫る。2トップがサイドに流れてチャンスメイクにも関与し、サイドアタックを軸に中央突破を織り交ぜて崩していく形は、シンプルだが効果的だ。


好調のチームを支える2トップ


クラブの伝統である2トップは、得点力はもちろん、起点となるポストプレー、サイドでのチャンスメイク、前線からのプレッシングと求められるタスクが多い。

その意味で、上田と鈴木の両名はまさに打ってつけのストライカーである。





エースとして牽引する上田は、今季ここまでのリーグ戦9試合でチームトップの5ゴールをマーク。正確なフィニッシュワークが光り、圧巻のパフォーマンスで勝利に直結する活躍を見せている。

2・3月度の月間MVPに輝いた事実がその充実ぶりを物語っており、4月に入っても4試合で2ゴールをゲット。2試合に1ゴールのペースで得点を量産中で、カタールワールドカップのメンバー入りにも期待が高まる。

その上田とコンビを組む鈴木は、前線を幅広く動いて組み立てに貢献する一方で、積極的なプレスも披露するなど攻守にエネルギッシュなプレーで勢いをもたらしている。




本業であるゴール前での仕事も健在で、第4節・ヴィッセル神戸戦で決めた豪快なミドルシュートは、岩政コーチと勢いよく抱擁したゴールパフォーマンスも相まって大きな話題を呼んだ。

もともとウイングにも対応する器用な選手ではあったが、ベルギーでのプレーを経て、よりオールラウンダーな点取り屋へと進化している。クラブ伝統のフォワード像を体現する背番号40はタイトル獲得に欠かせない存在だ。


スタートダッシュに成功も、懸念点が……


魅惑の2トップがチームを引っ張り、9試合を消化したリーグ戦で2位とスタートダッシュに成功。ルヴァンカップもプレーオフステージ進出を決めており、序盤から勝利を積み重ねている。

新加入の樋口がすぐにフィットし、鋭い縦パスと高精度のプレースキックで決定機を演出するなどポジティブなトピックもあるが、懸念もある。

臨機応変に対応していく現スタイルは個人の調子と出来に左右されやすいのだ。例えば、上田&鈴木が徹底的に封じられるようなことがあれば、失速してしまう可能性がある。




また、絶対的な戦術を持たないがゆえに、試合中に改善できないと最後までリズムを掴めず押し負けてしまうのが、かつての課題だった。この課題を改善できるかが、ヴァイラー監督に課せられた大きなタスクとなる。

そして、好調なチームに影を落としたのが、ダブルボランチの一角としてポジションを掴んでいたディエゴ・ピトゥカの退場事件だ。

第6節・清水エスパルス戦で交代時にテクニカルエリア内のペットボトルをスタンドへ蹴り飛ばした行為により退場を命じられると、第10節・セレッソ大阪戦まで4試合の出場停止処分がJリーグ規律委員会より下された(クラブ独自の処分として、出場停止期間中に実施されるルヴァン杯2試合の出場停止も発表されている)。





また、同清水戦では出場選手の発言(クラブのリリースによれば、清水所属の外国籍選手に対して侮辱的と解釈されかねない発言があった)が問題視される事象も発生している。

これらの行動および言動は当然ながら許されるものではない。ネガティブなニュースで注目を集めるのではなく、勝利という形でスポットライトを浴びるべきであり、再発防止の徹底と選手の意識向上を切に願いたい。


◆「ヴァイラー・岩政」体制で“伝統”へ回帰!鹿島アントラーズの強さと懸念(Qoly)

◆【鹿島】バイラー監督、C大阪戦は清武ではなく「チームと対戦。他にも危険な選手が多くいる」(ニッカン)






鹿島アントラーズのレネ・バイラー監督(48)が27日、29日のアウェーでのセレッソ大阪戦に向けオンライン取材に応じた。

既にC大阪とはルヴァン杯で2度対戦し1勝1敗。13日のルヴァン杯・第4節では勝利はしたが、相手のMF清武弘嗣(32)が途中からピッチに入り、難しい展開になったのも事実。清武はドイツのニュルンベルグでプレー経験があり、バイラー監督も清武とは入れ違いでニュルンベルグを指揮している。

バイラー監督は「当然ながら10番(清武)はニュルンベルグでもプレーしていたのでよく知っている。非常に経験があって決定的なパスを出し、得点もできる選手だと理解できる」と清武を評価する。

その上で「彼と対戦するのでなくセレッソというチームと対戦する。他にも危険な選手が多くいるので、自分たちは我々のサッカーをやって、注意力を欠かさずプレーしていくことが大事」と話した。

3度目の対戦で、勝利を手にするには相手の分析を上回ることも必要になってくる。「相手分析は当たり前で、それを上回る判断力、想像力を持って対応していかないといけない」とし積極性のあるプレーを掲げていた。


◆【鹿島】バイラー監督、C大阪戦は清武ではなく「チームと対戦。他にも危険な選手が多くいる」(ニッカン)





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