日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年5月24日水曜日

◆川崎・鬼木監督「暑かったが、ゲームをコントロールできたことが勝因」/ACL(サンスポ)


後半、3点目のゴールを決めた阿部(左)を祝福する川崎・小林=ムアントンタニ(共同)

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は23日、各地で決勝トーナメント1回戦の第1戦が行われ、川崎はアウェーでムアントン(タイ)に3-1で逆転勝ちした。鹿島は敵地で広州恒大(中国)に0-1で敗れた。いずれもホームでの第2戦は30日に行われる。

 川崎は前半に先制されたが、後半に中村、小林らのゴールで3点を奪った。鹿島は前半を無失点でしのいだが、後半にブラジル代表MFパウリーニョに決勝点を与えた。

 日本勢は3チームが決勝トーナメントに進み、浦和は済州(韓国)と24日にアウェー、31日にホームで対戦する。(共同)

川崎・鬼木監督
「暑かったが、ゲームをコントロールできたことが勝因。後半はわれわれのサッカーができた。3点を取り、大事なアウェーゴールを獲得してくれた」

川崎・小林
「ムアントンは素晴らしい選手がそろっていた。次はホームだが、簡単な試合にはならない」

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170524/jle17052401010001-n1.html

◆内田、来季復活だ「膝は大丈夫」高徳は静養専念「休養も仕事」(スポニチ)




 シャルケDF内田は来季に完全復活を懸ける。15年6月の右膝手術の影響で今季出場は昨年12月の欧州リーグ1試合だったが「膝は全然大丈夫。試合したくてウズウズしてます」と話し、昨秋には第1子となる愛娘も誕生し「おむつ代を稼がないと」と笑わせた。

 ハンブルガーSVでシーズン途中から主将を務めた日本代表DF酒井高は「休養を取るのも仕事」としばらく静養に専念。20日のリーグ最終節でボルフスブルクに逆転勝ちして1部残留が決定したばかりで、疲れを癒やす。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/05/24/kiji/20170523s00002023367000c.html

◆愛娘は「かわいい」…内田篤人が帰国、来季や今後のキャリアについて語る(サッカーキング)


内田篤人

 2016-17シーズンのブンデスリーガ全日程を終えたシャルケ所属のDF内田篤人が23日に帰国し、成田空港で取材に応じた。

 内田は2015年3月10日に行われたレアル・マドリード戦で途中出場したのを最後に試合から遠ざかっていたが、2016年12月のヨーロッパリーグ・ザルツブルク戦で約1年9カ月ぶりに試合復帰を果たした。ただ、その後は再びケガを負った影響もあり、残りの試合に出場することはできず、今シーズンは公式戦1試合のみの出場にとどまった。

 シーズンを振り返った内田は、「もう練習試合は90分やりましたし、練習もチームと一緒に離脱せずにできているので、僕自身はもう2、3カ月前からできる体ではあったんですけど、チーム状況もあり、声がかからなかったですね」と現状を説明。

 ひざの状態についても「全然大丈夫です。痛みもないし、腫れも出ないし」と明かし、「試合したくてウズウズしています」と実戦復帰を待ちわびていると話した。

 また、昨年秋に誕生していた第一子となる愛娘についての質問を受けると、「かわいいですよ。本当に、おむつ代稼がないといけないですよ。バンバン替えるんで」と笑いを誘った。出産については「監督やチームからは帰っていいと言われたんですけど、まだ復帰していない時期だったので、練習もやっていない人間が日本に帰る、出産に立ち会いたい、と言うのは図々しいかなと。練習に復帰するまでは、自分の中で日本には帰らないと決めていました」と明かしている。

 その後は、日本代表でともに戦ったMF本田圭佑がミラン退団を明言したことについてもコメント。「厳しい中でしたけど、本田さんはやっぱりブレないので練習ももちろん100パーセントでやっていただろうし、ミランで10番を背負える日本人ってやっぱり凄いですからね。これからどこのチームに行くのかは知らないですけど、電話して聞いてみます」と述べると、再び同じピッチでプレーするために、自分自身もベストの状態を取り戻さなければならないと意気込んだ。

「あの人は本番には強いのでやってくれると思います。またもう一度(一緒に)プレーしたいなと思うには自分が這い上がらなきゃいけないので、負けないように頑張りたいなと思います」

 そして日本代表への復帰については、「そのためにはチームで試合に出て活躍しないと先はないので、自分自身の体と向き合いながらかなと思います」とした上で、「やれる自信はあります」と前向きに捉えた。

 最後に来シーズンの展望を聞かれた内田は「契約はあと1年残っていますけど、いろいろ考えることはありますし、まだわからないです」と去就についてははっきりしていないと説明。そして「色んな人に会って(ケガを)治してもらいましたけど、ここからは自分なので。練習やっていくうちに、やれるなっていう感覚はあるので、あとは監督から声がかかるだけです」と、復帰への準備は整っていると力強く語った。

 一方で、「ヨーロッパに出て長いこと経ちましたけど、自分の後悔のない終わり方っていうのは、ケガをして考えるようになりました。先日、(オランダ代表FWクラース・ヤン・)フンテラールがシャルケを出たんですけど、やっぱりファンからの惜しまれ方、クラブからの愛され方っていうのは、彼の選手としての価値だと思うので、ああいうのを見ると、あれがキレイな終わり方かなと思いました」と、今後のキャリアを見据えた。

https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170523/591357.html?cx_cat=page1

◆鹿島石井監督「次につながる内容」敵地敗戦も前向き(ニッカン)




<ACL:広州恒大1-0鹿島>◇決勝トーナメント1回戦◇23日◇広州

 鹿島アントラーズが敵地で広州恒大に0-1で敗れた。

 負傷者続出により、ボランチが本職のMF三竿健斗(21)をセンターバック初起用。DF昌子源(24)との新コンビで体を張り、前半21分にはMF永木亮太(28)のCKを頭で合わせてゴールを脅かす場面もあった。

 GKクォン・スンテ(32)も序盤から好セーブを連発した。

 同19分にはMFアランとの1対1を防ぎ、後半25分にはDF張のヘディングシュートを片手で封じた。

 だが、同30分、CKからMFパウリーニョに右足で押し込まれて失点。攻撃陣もFW金崎夢生(28)が積極的にシュートを放つも、アウェーゴールを挙げることは出来なかった。

 08年には8強も、当時は決勝トーナメント(T)初戦が準々決勝だった。これで、決勝Tに限れば6戦未勝利。

 石井正忠監督(50)は「最低でも勝ち点を取りたかったが、それができずに残念だ。ただ、まだ前半が終わっただけ。ホームでの次につながる内容だった」と前を向く。

 負傷中のDF植田、町田、MFレオ・シルバ、遠藤、DF西に加え、この日先発したFW金森とDF伊東も足を痛めて途中交代。

 カシマスタジアムでの第2戦では1-0なら延長戦、90分で準決勝進出を決めるには2点差以上での勝利が必要となった。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1828531.html

◆「試合に出たくてうずうずしている」…帰国した内田に聞く(報知)




 シャルケ04(ドイツ)のDF内田篤人(29)が23日、成田空港着の航空機で帰国した。今季はリーグ戦には1試合のベンチ入りのみ。到着後に報道陣の質問に答えた。

 ―第1子はどうですか?

 内田(以下内)「かわいいですね」

 ―シーズンが終了した。リーグ戦の出場はなかった。

 内「できるんですけどね。試合も練習試合を90分やった。練習も長い間、チームと離脱せずにできた。2、3か月前からできる状況ではあった。チーム状況もあり、声がかからなかった。(膝は)痛みも出ないし、試合に出たくてうずうずしている」

 ―代表は。

 内「だいぶ離れてますけど、仲間がいて、監督も声をかけてくれたりする。親善試合であろうが、W杯予選であろうが、サッカーをしている人間にとっては勝って欲しいですけど」

 ―やっぱり試合に出たい?

 内「もちろん試合には出たいですし、これだけ長く離脱しているのはいいことではないので。もう一度リスタート。もう1回チャレンジしたい。毎年こうやって海外行って、7年目が終わったんですけど、1か月くらいのオフで帰ってくる。何もせずのんびりして終わっちゃう。ただ、しっかり来季できるような体作りもしたいです」

 ―子どものためにも頑張りたい?

 内「本当におむつ代かせがないと。バンバンおむつかえるんで」

 ―出産には立ち会った?

 内「監督とチームからは帰っていいって言われたんですけど、復帰していない時期だったんで、練習やっていない人間が出産にたちあうのは図々しいかなと。練習に復帰するまでは帰らないって決めていた」

 ―子どもとはどう接している?

 内「おむつかえたり、お風呂一緒に入ったり。毎日それが楽しみで、早く帰ってます」

 ―今、U―20W杯開催中。自身もカナダ大会に出場した。映像は見た?

 内「ハイライトで。僕自身も出た大会。若い選手は海外の選手とやるチャンスはあまりない。(日本は)雰囲気とか見ててもよさそう。勝てたんで。ただ次はウルグアイ。若いうちは勢いも大事」

 ―久保くんはどうですか?

 内「あんなにサッカー上手だったらサッカー楽しいでしょう。ただ、ほっといてあげて欲しいなって思います。幼いし、顔も。体も細いし、これからのびる雰囲気がある。日本のサッカーを引っ張っていってもらわないといけない」

 ―本田がACミラン退団となった。

 内「出場機会があったり、なかったり厳しい中、本田さんはぶれないので。練習ももちろん100%でやってただろうし。ミランで10番を背負える日本人はすごい。これからどこのチームに行くかわからないですけど、電話して聞いてみます(笑)。あの人は本番に強い。やってくれると思う。また一緒にプレーしたいと思うけど、自分がはいあがらないといけないので、頑張ります」

 ―代表復帰への熱意は?

 内「そのためにはチームで試合出て活躍しないと先がない。自分自身の体と向き合いながら。ただ、やれる自信はある。(シャルケとの)契約はあと1年残ってます。ただ、こういう時期なのでいろいろ考えることもあるし。この2年やりきってないですからね」

 ―海外組合宿が近々始まるが。

 内「今回は声かけてもらってない。練習はやっていくうちに、やれるなって手応えはあります。声がかかるだけですね、後は監督から。シャルケの。(代表は)実際、試合出ないとっていうのがあるし、試合出てシーズン戦えて、復帰っていうのが。プロなんで、契約年数もあるし。欧州に出て長いことたちましたけど、自分の後悔のない終わり方、っていうのもケガをして思った。フンテラールがシャルケを退団したけど、ファンへの惜しまれ方というか、クラブから愛される選手だった」

 ―今日は鹿島が広州恒大と試合がある。けが人続出だが。

 内「元気な選手いるんですけどね、ここに(笑)」

http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20170523-OHT1T50112.html

◆【鹿島】土居「決められなかった自分の責任」第2戦勝ってACL16強の壁越える(報知)




 ◆AFCアジアチャンピオンズリーグ ▽決勝トーナメント1回戦第1戦 広州恒大1―0鹿島(23日、中国・広州)

 鹿島は敵地で広州恒大に0―1で完封負け。センターバックに負傷者が続出する中、DF昌子源(24)と三竿健斗(21)が先発したが、ブラジル代表MFパウリーニョに決勝点を献上した。

 敗戦後、アウェーのロッカールームで「次勝てばいい」「まだ半分」という声が飛ぶ中で、鹿島MF土居は厳しい視線を向けた。0―1の敗戦を「決められなかった自分の責任。前線の責任」と決めつけ、「これじゃあラウンド16(決勝T1回戦)で負けるいつもの鹿島になってしまう。よくやったと思うけど、それじゃダメ」と言い切った。

 満身創痍(そうい)だった。DF植田らが負傷し、センターバックはDF昌子1人だけ。代役のMF三竿健は「成長していると感じた」と話すように、大きなミスもなく仕事を遂行した。GKクォン・スンテの存在が光り、前半0―0はプラン通り。だが、気温30度、湿度80%超で体力を奪われ、後半30分にセットプレーから失点後、反撃する力は残されていなかった。

 鹿島はACLとなった02年以降6度出場し、最高成績は決勝T1回戦。08~11年大会で4度、同1回戦で涙。第2戦で逆転するためには最低限2―0の勝利が必要。その歴史を知る土居は結果に「イライラする」と言いながら「勝つ。結果を出す」と歴史を繰り返さないことを誓った。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170524-OHT1T50012.html

◆鹿島、前々回王者の広州恒大に敵地で敗戦も1失点でホームへ/ACL(サンスポ)


広州恒大に破れ肩を落とす鹿島イレブン=広州(共同)

 アジア・チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第1戦(23日、広州恒大1-0鹿島、広州)1次リーグE組を1位突破した鹿島が、G組2位の広州恒大(中国)と敵地で対戦。韓国代表GK権純泰(クォン・スンテ)が好セーブを連発も後半に失点。前々回王者相手に攻撃陣は振るわず、ゴールを奪うことができずに敗れた。

 広州恒大のサポーターで真っ赤に染まったスタジアム。完全アウェーの中でも鹿島イレブンには関係ない。MFレオ・シルバ、遠藤康、DF植田直通といった攻守の要の選手がけがで欠場する苦しい状況で、中国の強豪と対戦した。

 前半20分、MF永木のCKをDF三竿健が飛び込み頭で合わせたが惜しくもゴール右に外れた。前半中盤からは広州の攻撃が増し、何度もピンチを作ったがGK権純泰の好セーブなど守備陣が踏ん張り、得点を許さず前半を終えた。

 後半に入るとホームで勝利が欲しい広州が、さらに攻撃の手を強める。鹿島は押し込む相手に何とかカウンターで対抗するも、広州の守備をなかなかこじ開けることができず、逆に何度もピンチを作った。前半に続いてGK権純泰がスーパーセーブを連発したが、後半30分にCKからブラジル代表MFパウリーニョに右足で合わされて先制を許した。

 ゴールが欲しい鹿島は同33分にペナルティーエリア手前から永木がFKを直接狙ったが、惜しくもゴール右に外れた。残り5分で石井監督はFW鈴木を投入し、得点を狙った。同42分、鈴木がファウルを受けペナルティーエリア前でFKを得る。しかし、永木のシュートはゴール左に外れ得点ならず。ロスタイムまで懸命に走り、守り、攻めたがゴールは遠かった。

 敗れはしたが、敵地での失点を最小限の「1」に抑えて次戦につなげた。第2戦はホームのカシマスタジアムで30日に行われる。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170523/jle17052323030014-n1.html


◆広州の猛攻浴びた鹿島、先勝許すも最少失点でホーム第2戦へ(ゲキサカ)




[5.23 ACL決勝トーナメント1回戦第1戦 広州恒大1-0鹿島 広州]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は23日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、鹿島アントラーズは敵地で広州恒大(中国)と対戦し、0-1で敗れた。第2戦は鹿島のホームで30日に行われる。

 MFレオ・シルバ、MF遠藤康、DF植田直通、DF西大伍、DF町田浩樹が負傷欠場するなど台所事情の苦しい鹿島はMF三竿健斗がセンターバックで先発。両サイドにはMFレアンドロ、MF土居聖真が入り、FW金崎夢生とFW金森健志が2トップを組んだ。

 序盤はホームの広州が勢いよく試合に入った。前半15分、左サイドを強引に突破したDFリー・シュエポンがそのままPA内に切れ込み、角度のない位置から左足でシュート。同19分にはMFパウリーニョのスルーパスからFWアランが決定機を迎えたが、いずれもGKクォン・スンテの好セーブに阻まれた。

 鹿島も前半21分、MF永木亮太の左CKに三竿健が頭で合わせるが、枠を捉えられない。その後は一進一退の攻防が続き、互いに相手ゴール前まで迫る場面をつくったが、決定機には至らず、前半はスコアレスで折り返した。

 鹿島は後半4分、金森に代えてFWペドロ・ジュニオールを投入するが、徐々に広州が圧力を強めていく。同8分には左クロスから完全にフリーになったFWリカルド・グラルがヘディングシュートを放つが、クロスバーの上。同21分、アランの狙い澄ました右足ミドルもわずかにゴール右へ外れた。

 広州の猛攻に耐える時間が続く鹿島。広州は後半25分、アランの左クロスに途中出場のFWユー・ハンチャオが頭で合わせるが、ここもクォン・スンテが立ちはだかる。守備陣が粘り強く耐えていたが、後半30分、セットプレーからついにゴールをこじ開けられた。

 右CKがファーサイドに抜けてきたボールをパウリーニョが右足で押し込み、広州が先制点。鹿島は後半37分にMF梅鉢貴秀、同41分にFW鈴木優磨を投入し、交代カードを使い切った。同42分にはPA手前で鈴木がファウルを受け、絶好の位置でFKを獲得したが、永木のキックは大きく枠外。そのまま0-1で敗れ、第1戦を落としたが、最少失点に食い止め、ホームでの第2戦に望みをつなぐ格好となった。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?217013-217013-fl

◆鹿島、ACLベスト8進出へ暗雲 広州恒大にアウェイでゴール奪えず敗戦(サッカーキング)


広州恒大 鹿島

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017決勝トーナメント1回戦ファーストレグが23日に行われ、広州恒大と鹿島アントラーズが対戦した。

 ホーム&アウェイ方式で行われる1回戦。グループEを首位で突破した鹿島はDF昌子源、MF小笠原満男、FW金森健志らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 最初にチャンスを作ったのは広州恒大。15分、リー・シュエポンがエリア内をドリブルで切り込みシュートを放ったが、ここはGKクォン・スンテがゴールを許さない。対する鹿島は20分、左CKから三竿健斗が頭で合わせたが、ボールは惜しくも枠を外れた。両チーム立ち上がりから一進一退の攻防が続く。

 30分、広州恒大はパウリーニョが右サイドを駆け上がりゴールを狙う。しかし、ここは土居聖真がスライディングでピンチを防ぐ。続く44分、広州恒大のリカルド・グラルがミドルシュートを打つが枠をとらえられず。両チーム得点のないまま試合を折り返す。

 後半に入り51分、鹿島はペドロ・ジュニオールのパスを受けた金崎夢生がシュートを放ったものの、ボールは相手GKの正面へ。すると直後の53分、広州恒大は左からのクロスにリカルド・グラルがフリーで合わせる。しかし、ボールはクロスバーの上へと逸れ、鹿島がピンチを逃れた。

 攻勢をかけるホーム広州恒大は70分、アランのクロスに反応したユー・ハンチャオがヘディングシュート。しかし、ここはGKの好セーブに見舞われる。すると75分、右CKをパウリーニョが押し込み、広州恒大が先制に成功した。

 試合はこのまま終了。広州恒大が鹿島を1-0で下した。セカンドレグは30日、鹿島のホームで行われる。

【スコア】
広州恒大 1-0 鹿島アントラーズ

【得点者】
75分 1-0 パウリーニョ(広州恒大)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20170523/591635.html?cx_cat=page1


◆AFCチャンピオンズリーグ2017 ラウンド16 第1戦(オフィシャル)


ACLラウンド16 vs広州恒大

鹿島、広州恒大に完封負け。ACLベスト8逆転進出へ、ホームでの“後半90分”に向かう。

アジアの頂点を目指す鹿島が、アウェイでの激闘で悔しい黒星を喫した。AFCチャンピオンズリーグ・ラウンド16第1戦、中国王者の広州恒大と対戦すると、0-0で迎えた75分にCKから得点を許して0-1と敗戦。1週間後、ホームでの第2戦に逆転突破を懸けることとなった。

鹿島は5月10日のグループステージ第6節でムアントン・ユナイテッドに2-1と競り勝ち、グループEの首位でノックアウトステージへ駒を進めた。次なる相手は広州恒大。2年前にも激突した難敵と、ベスト8を懸けたホーム&アウェイの戦いに臨むことが決まった。

ムアントン戦の勝利で公式戦4連勝を果たし、ラウンド16の相手も決まった。次の目標が定まり、連勝街道を突き進んでいくはずだった。しかし、鹿島に試練の時が訪れる。14日のJ1第11節で神戸に1-2と敗れると、続く19日の川崎F戦では0-3と完封負け。ホームで喫した2連敗、カシマスタジアムには怒号とブーイングが響き渡ることとなった。そのうえ、この2試合で遠藤とレオ シルバ、町田が負傷離脱。悪い流れが続くが、下を向く時間はない。山本は「踏ん張りどころ」と険しい表情で「すぐに準備をしていかないと」と、広州での一戦を見据えていた。



川崎F戦の翌日、チームはリカバリートレーニングを経て中国へと発った。メンバー変更を余儀なくされても、鹿島が目指すものは変わらない。離脱を強いられた仲間の思いとともに、勝利だけを見据えて練習に打ち込んだ。試合前日の公式会見では、石井監督と昌子が抱負を語った。「勝つために来た。それを証明したい」。背番号3の言葉に不退転の決意が滲んだ。

そして迎えた、5月23日。広州は蒸し暑い気候に見舞われ、試合直前には雨も降り始めた。山本が2年前の経験に照らして「どこよりも強く感じる」と表現したアウェイの雰囲気は、この夜も変わらなかった。大観衆が詰めかけた広州天河体育中心はホームのチームカラーで埋め尽くされたが、アントラーズレッドの誇りとともに現地まで駆け付けた背番号12がアジア制覇への意志と情熱をピッチに降り注ぐ。





石井監督が指名した先発メンバーは、川崎F戦から4名が入れ替わっていた。右サイドバックに伊東、センターバックの一角には三竿健斗、2列目には土居、前線には金崎が復帰した。その他、ゴールマウスにクォン スンテ、最終ラインの左半分は昌子と山本が並ぶ。ボランチは永木と小笠原のペアで、2列目にはレアンドロ、そして前線では金崎とともに金森がゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、三竿雄斗、中村、ペドロ ジュニオール、鈴木、さらに今季の公式戦で初のメンバー入りとなった梅鉢と久保田も並んだ。





高温多湿の広州の夜に、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりは広州恒大がボールキープ率を高めていたが、鹿島は高い集中力をもって試合に入り、しっかりと対応していく。ファーストシュートは5分、金崎が敵陣右サイドから思い切りよく右足を振り抜いた。大外では伊東がスペースを目指したフリーランを敢行していたが、まずはエースがゴールへの意欲を示してみせた。

続くチャンスは9分、レアンドロが力強い突破で敵陣中央を切り裂く。高度なテクニックとスピードが実現させたドリブルは、相手DFのレイトタックルで阻まれた。しかし、ファウルの笛は鳴らず。スライディングで足首を刈られた背番号11、その様子を見ていた選手たちは抗議の声を上げたが、判定は変わらない。湧き上がる闘志を感じながら、ビクトリーホワイトは戦いを続けた。



15分にはヒヤリとするアクシデント。前線で絶え間なくボールを引き出し、積極的な突破で脅威を与えていた金森がピッチに足を取られて負傷する。ピッチ外で治療を受けた背番号14はプレー続行不可能かと思われたが、戦いの場へと帰還した。2試合連続で先発メンバーに名を連ねた若武者はその後も、鋭い突破とボディコンタクトで広州恒大に挑んでいった。

緊張感が漂う中、15分が経過。大ピンチを迎えたのは19分、縦パスを通されてアランとスンテが1対1の場面を迎えてしまう。絶体絶命の場面だったが、スンテはシュートコースを見極めて身体に当て、鹿島を救った。韓国代表にも選出された背番号1は、安定感抜群のキャッチを連発してチームに落ち着きと秩序をもたらした。難しいピッチコンディションでの一戦、そのセービングの正確性は際立っていた。



守護神のビッグセーブで難を逃れた鹿島は21分、永木の左CKから健斗がヘディングシュート。相手のマークをかいくぐってボールの落下点に入った背番号20が放った一撃は、ほんのわずかに枠の右へ逸れてしまった。叫び声を上げて悔しがる健斗。それでも、次への勇気をもたらす決定機だった。













25分以降、鹿島は敵陣でボールを持つ時間を増やしていく。次第にオープンな展開へと推移し、強烈なミドルシュートでゴールを脅かされる場面もあったが、スンテが立ちはだかって得点を許さない。左サイドハーフとして先発メンバーに名を連ねた土居は自陣ゴールライン際へのカバーリングを厭わずに献身の姿勢を示し続けた。緊迫した展開の末、前半は0-0。スコアレスで後半を迎えることとなった。

後半立ち上がりも広州恒大がボールキープ率を高める展開となった。石井監督は49分、前半に足を痛めた金森に代えてペドロを投入。52分にはペドロのパスから金崎がペナルティーエリア右手前で反転し、豪快に右足を振り抜く。シュートは相手GKに阻まれたものの、背番号33は前半に引き続き、後半のファーストシュートも放って得点への意欲を見せ続けた。





53分、鹿島は右サイドからのクロスへの対応が遅れてフリーでヘディングシュートを打たれたが、枠を越えて事なきを得る。以降はなかなか前線でボールが収まらず、広州恒大に押し込まれる時間が続いた。70分にもクロスボールから至近距離でのヘディングシュートを許したが、スンテが右手でビッグセーブ。守護神がまたもチームを救い、スコアレスのまま試合は推移した。



しかし、75分。ついに均衡を破られてしまった。広州恒大のCKからゴール前へ流れたボール、そこへ詰めていたパウリーニョに押し込まれた。0-1。最後の一線でしのぎ続けていた鹿島だが、守り切ることはできなかった。







1点を追う残り15分、鹿島は敵陣でボールをキープする時間を増やして反撃に出る。83分に今季初出場となった梅鉢、86分には鈴木がピッチへ送り出されてチームを活性化。終盤には永木が直接FKでゴールを脅かしたが、枠を捉えることはできなかった。













0-1。激闘の末、アウェイゴールを奪えずに敗れた90分は痛恨の結果に違いない。だが、まだ“前半90分”を終えたに過ぎない。ホームでの第2戦は30日、聖地・カシマスタジアムでのナイトゲームだ。今夜の悔しさとアジア制覇への揺るぎなき決意を胸に、そしてホームで待つ背番号12とともに、いざ。チームは明日帰国の途につき、1週間後に控える“後半90分”に向けて準備を進めていく。這い上がらなければならない。意地を見せなければならない。





【この試合のトピックス】
・金崎が公式戦4試合ぶりに先発メンバーに復帰した。
・レアンドロと金森が公式戦2試合連続の先発出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


広州恒大:ルイス フェリペ スコラーリ


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
ラウンド16の第1戦ということで、最低でも勝ち点を取って日本に帰りたいと思っていた。それができず、非常に残念。今日も広州まで来てくれたサポーターの皆さんと一緒に勝ち点3を取って日本に帰りたかったので残念に思う。ただ、90分ハーフの前半が終わっただけだと思うし、今度はホームで戦えるのでしっかりと逆転して次のラウンドへ進めるように1週間をかけて準備をしていきたい。

Q.失点の場面だけ集中力が切れたのか?また負傷者が相次いだ中でのアウェイでの0-1はある意味では最低限の結果にも映るが、どのように評価して第2戦につなげたいと考えているか?

A.90分を通して選手たちはハードワークをして戦ってくれた。失点の場面は集中力の問題か、ポジショニングが悪かったのか、細かく見ていかないと分からない部分ではある。ラウンドが進むにつれてレベルが高くなるほど、あのような細かいプレーが勝負の分かれ目になると感じた。また、こうしてケガ人が出ている中で、アウェイで勝ち点を取って帰ることを目標にしていたので、満足はしていない。ただ、全体の戦い方として、1失点だけという事実と内容面は次につながると思っている。それを必ず生かせるように1週間、準備していきたい。全体的には非常に良い戦いだったと思うが、勝ち点を取れなくて残念だ。

試合の勝敗というのはいろいろな要素が組み合わさって決まるものだと思う。何が悪かったかというのは言いにくい部分だと思う。当然、ホームゲームで勝つだけということがはっきりしているので、そこへ向けてしっかりと準備をしていきたい。

Q.広州と日本のクラブの差が縮まっているように思えるが?

A.中国のサッカー事情が詳しく分からないので語ることはできないが、Jリーグのレベルは年々上がっていると思う。毎年優勝チームが違っていたり、数年前であればJ2から上がってきたチームが優勝したりとか、チーム間の力が拮抗しているリーグだ。日中の差が縮まったという解釈をするのであれば、日本サッカーの力が上がっていることが、その要因なのだと思う。Jリーグのレベルが上がったのだと思う。とはいえそのことによって、我々が次の試合で有利になるとは思っていない。広州恒大は力のあるチームなので、しっかりと準備をしていきたい。

広州恒大:ルイス フェリペ スコラーリ



選手コメント

[試合後]

【伊東 幸敏】
足に痛みが出て、つった感覚もあった。点を決めたパウリーニョのマークは自分だった。ニアに入った瞬間、誰かが弾き返すと思ったら流れてきてしまい、セカンドボールへの集中が甘かった。まず前半は無失点でいき、後半はチャンスがあるからと話していた。まだ0-1なので、ぜんぜんチャンスはある。ホームでは無失点でないとダメ。

【三竿 健斗】
広州恒大は対戦してみて、想像より差を感じなかった。駆け引きして上手く守れていたと思うが、DFとして失点したのが悔しかった。最悪、1点で抑えれば次にチャンスがあると思ったので、みんなに声をかけた。ポジショニングのことは源くんに言われた。前半のヘディングシュートは抜けてくるか分からなかったので、少し判断が遅れた。決めていれば良い展開だったので悔しい。ホームでは絶対に勝つ。誰も落ち込んでいる選手はいなかった。まだ前半が終
わっただけ。1週間ある。一つの目標として、まとまって戦いたい。どのポジションで出てもチームが勝てるようにプレーするだけ。歓声はそれほど感じなかったし、アウェイという感じはしなかった。これで勝っていれば自信になった。

【永木 亮太】
ゲーム展開は予想通りだった。そういう戦いに自信をもってやったが、セットプレーで失点し、負けてしまって悔しい。でも半分終わっただけ。ホームでは、より攻撃的にいかないといけないので、次に向けて変えていかないといけない。

【土居 聖真】
ホームで1点決めれば優位になる。内容と結果が今日は伴わなかった。メンバーも変わって我慢強くやっていたけれども、得点を決めたかった。チャンスはあった。最近は前半に失点していて、今日はDFが頑張ってくれていただけに点を取りたかった。いつも以上に責任を感じる。相手は前半にいらついていてやりにくそうだった。やらなきゃいけないことをやるのは当たり前。プラスアルファのことをしないといけない。可能性がある限り戦う。今から準備をする。レアンドロもチャンスを作っていたし、健志も役割を果たしていた。健斗も落ち着いていた。これがチームだと思う。これ以上、悪くなることはない。あとは良くしていくだけ。

【金森 健志】
足は自分でひねった。もうちょっとやりたかったので悔しい。自分は相手が嫌がることを前半からやろうと思っていた。前線からの守備を夢生くんと頑張ろうと話していた。それが前半の無失点につながったと思う。後半、もっと自分たちが仕掛ける時間を増やしたかったが、失点して受けに回ってしまった。シュートをもっと打たないと入らない。もっと貪欲にやっても良いと思う。もっとシュートの意識をもってやっていければいい。プレスをかけたら、相手が嫌がって蹴り、そのセカンドボールを拾えていた。攻撃もシンプルに攻められた。最後の精度を上げてれば、点は入った。試合後、下を向いている選手はいなかった。次はホームだし、ホームで連敗もしているので、今日以上に勝ちたいという思いで戦いたい。







http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/52144

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