日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年7月17日水曜日

◇“誤審ゴール”の経緯が判明…検証番組が放送スタート、2つの“誤報”にも言及(ゲキサカ)





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 13日に行われたJ1第19節の横浜F・マリノス対浦和レッズ戦で起きた二転三転の末の誤審騒動に関して、日本サッカー協会(JFA)審判委員会の上川徹氏がインターネット番組『Jリーグジャッジリプレイ』に出演し、経緯を説明した。同番組は16日から『DAZN』で放送が始まっている。

 問題の場面は後半14分、横浜FMはFWエジガル・ジュニオとのワンツーからFW遠藤渓太が左サイドを駆け上がると、ペナルティエリア内から右足でシュート。このボールがゴール前に走り込んでいたFW仲川輝人に直撃し、そのままゴールネットを揺らす形となった。

 仲川は明らかにオフサイドポジションにいたが、一度はゴールが認められた。しかし、インカムを通じて連絡を取り合った審判員は一転、オフサイドを宣告。ところが不自然な中断があった後、再びゴールを認めるという結論に至り、二転三転したにもかかわらず誤った判定が導き出されていた。

 番組で焦点が当てられたのは主に以下の3つだ。

①なぜ最初からオフサイドが取られなかったのか。
②なぜ一度はオフサイドに訂正されたのか。
③なぜ最終的にゴールが認められたのか。

 まず①は「仲川がプレーに干渉したか」が争点だが、浦和MF宇賀神友弥がマークについていたため、最後にボールに触れた選手を審判団が目視できていなかったという。その結果、宇賀神のオウンゴールという判断に至り、オフサイドポジションにいたはずの仲川はプレーに関わっていないという結論が導き出されたようだ。

 すると次の争点は②。ゴールが認められたかと思いきや、浦和の間接FKから試合が再開されようとしたことだ。上川氏はこの原因を「彼ら(審判団)が見たわけではなく、運営からの情報をもらっていた」と指摘。運営側が公式記録を逐次更新しているが、仲川のゴールという暫定的な情報が審判団に伝わり、①の決定が覆されていたようだ。

 ところが競技規則上、審判員は第三者からの情報を元に判定を出すことは認められていない。そこでたどり着いた結論が③だ。仲川がゴールを決めたのであればオフサイドが取られるべきだが、審判団は「その情報を元に判定を下すのは違う」(上川氏)と規則に基づき判断。その結果、誤っていると分かりながらもゴールの判定を導き出すしかなくなったようだ。

 なお、この試合の終了後には誤審自体が大きな議論を呼んだだけでなく、“二転三転”の経緯が運営側から明かされなかったこともあり、真偽不明の報道も出ていた。主なものは「主審が監督・選手への説明時に『(判定は)運営が決める』と発言した」「中断中に交代が行われたために判定を訂正できなかった」の2点だ。

 番組では以上の“誤報”についても経緯が明かされた。

 まず「運営が決める」発言は「運営の情報を元にオフサイドの反則を取ったが、それはできない。われわれの情報をもとにゴールを認める」(上川氏)という主旨の説明だった模様。「運営が決める」のは最終的な判定ではなく、暫定的な得点者の情報であったことが明かされた。

 また交代の扱いは競技規則にもあるとおり、プレーの再開にはあたらない。そのため上川氏は「次のプレーが再開されるまでは判定を変更できるので、交代があっても判定を変えることはできるということに競技規則はなっている。交代は関係ない」と断じた。なおルール上は、次のプレーが再開されるまでは一度行おうとした交代をキャンセルすることもできる。




◇“誤審ゴール”の経緯が判明…検証番組が放送スタート、2つの“誤報”にも言及(ゲキサカ)


◆残留争いのJ2福岡、FWペドロ・ジュニオール獲得を発表 神戸・鹿島などでJ1通算47得点(スポニチ)



ペドロ・ジュニオール Pedro Júnior


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 J2福岡は16日、タイのブリラム・ユナイテッドからFWペドロ・ジュニオール(32)を完全移籍で獲得したと発表した。

 ペドロ・ジュニオールは過去に新潟、G大阪、神戸などJ6クラブを渡り歩き、J1リーグ戦149試合で47得点を記録。昨季途中まで所属した鹿島では、アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)にも出場した。

 現在5勝5分け12敗で19位に沈む福岡。残留争いの救世主として期待されるブラジル人助っ人は「残り試合でチームの力になれるよう、全力を出し切ります。サポーターの皆様もぜひシーズン最後まで一緒に戦ってください。あなたたちの力は本当に大切です!バモス!アビスパ!」と談話を発表している。


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◆残留争いのJ2福岡、FWペドロ・ジュニオール獲得を発表 神戸・鹿島などでJ1通算47得点(スポニチ)




◆シントトロイデン移籍の鈴木優磨、決断の理由は「年齢的な部分」(スポニチ)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


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 ベルギー1部シントトロイデンへ完全移籍する鹿島のFW鈴木優磨(23)が16日、鹿島のクラブハウスで取材に応じた。
 昨夏は海外クラブからオファーを受けても残留したが、今回は移籍を決断。一番の理由は「年齢的な部分」だったという。「トップストライカーが今いない中で、“第一希望でほしい”と言ってくれた。自分がストライカーとして勝負できる場なので楽しみ。また一から信頼を得ないといけない状況に身を置けるのは、間違いなく自分にプラス」と力を込めた。

 移籍を決意する前、あるストライカーに1本の電話を掛けていた。相手は昨夏まで鹿島のエースだったFW金崎夢生。「サッカーはこういうもの、プロっていうのはこういうものだと教わってきた」存在で、金崎はかつてニュルンベルク、ポルティモネンセに在籍していた。

 「(金崎は)“一つ目の(海外移籍先の)クラブで試合に出ると出ないではこの先が大きく変わってくる”という話をしていて、自分自身と考えていることが全く同じだったので自信持って決断をすることができた」

 トルコ1部ベシュクタシュからもオファーを受けていたが、「条件というよりも確実に試合に出てステップアップしたいという思いから、シントトロイデンは最適なんじゃないかと自分の中で選んだ」という決断につながった。

 「W杯よりも欧州CLの決勝に出たい思いが強い」。そして「僕はプレミアリーグが大好きなので、プレミアリーグに行って、岡崎(慎司)選手のように渡り歩いて戦い抜きたい」という将来の展望も描く。小学生の頃から17年間育った鹿島を巣立って、新たな道を切り開いていく。


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◆シントトロイデン移籍の鈴木優磨、決断の理由は「年齢的な部分」(スポニチ)





◆安部裕葵がバルセロナと正式4年契約 初戦8・25(ニッカン)






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日本代表MF安部裕葵(20)が15日、バルセロナと正式契約を結んだ。2部Bリーグ(3部相当)を戦うBチームに所属する。

公式サイトによると4年契約で、移籍金は110万ユーロ(約1億3750万円)。違約金はバルセロナB所属の場合4000万ユーロ(約50億円)、トップチームに昇格した場合は1億ユーロ(約125億円)に設定された。初戦は8月25日でバダロナと戦う。




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◆バルサ加入正式発表の安部裕葵が明かした胸の内「ここにいる自分が不思議」(ゲキサカ)






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 バルセロナへの加入が正式に発表された日本代表MF安部裕葵がインタビューに答えている模様を、バルセロナBの公式ツイッターが伝えた。

 15日にバルセロナへの加入が正式に発表された安部。契約期間は4年間で、契約解除金については、バルセロナBである間は4000万ユーロ(約48億5700万円)、トップチームに所属する場合は1億ユーロ(約121億4300万円)に設定された。

 インタビューの冒頭で安部は、「本当に自分が恵まれていると思うし、この環境にいることを幸せに思う。夢でも語れないくらいの存在だったので、ここにいる自分が不思議で仕方ない」とバルセロナ加入に実感が沸かない模様。だが、「今は言葉を覚えるのに必死だけど、とても器用なのでサッカーや生活面もすぐに順応できると思う」と新天地に馴染むのに問題はないと答えている。

「僕のサッカー人生は基本、攻撃をずっとやってきたのでゴールという目に見える形で貢献したい」と力を込めると、「個人としても、日本人の代表としても成長するために、自分自身責任を持ってやりたい」と意気込みを示した。

 トップチームに所属すればFWリオネル・メッシとともにプレーすることになるが、「(メッシとのプレーは)考えたことはないけど、その可能性はあるので、冷静に舞い上がることなくやりたい」と地に足をつけながらアピールをしていく。


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◆バルサ加入正式発表の安部裕葵が明かした胸の内「ここにいる自分が不思議」(ゲキサカ)





◆「ここにいることが不思議」バルセロナ入りの安部裕葵が初インタビューで語る…(GOAL)



安部裕葵 Hiroki.Abe


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バルセロナへと加入した日本代表MF安部裕葵は、新天地での意気込みを語った。バルセロナBの公式ツイッターがインタビューを伝えている。

安部は15日、鹿島アントラーズからバルセロナへと移籍することが正式発表。移籍金は110万ユーロ(約1億3300万円)で、4年契約を締結した。安部は「自分は恵まれているし、この環境にいることを幸せに思います。夢とも語れないくらいの段階だったので、今自分がここにいることが不思議でしょうがないです」と移籍について語っている。

20歳の安部にとっては初の海外挑戦というだけでなく、初の移籍ともなる。言語や適応の面でも障害となりそうだが、安部は自信を見せる。

「とても器用なので、どんなことにも順応できますし、今は言葉を覚えるのに必死ですけど、サッカーや生活面で順応できると思います」

アタッカーとして「ゴールという面で貢献したい」と希望も口にした安部。「サッカーの本質を学びに来ているので、サッカーとは何かということだったり、日本人の代表としても成長するために責任を持ってやりたいと思います」と語り、成長を約束した。




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◆最も走ったチーム&選手は…J1第19節の走行距離発表(ゲキサカ)






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 7月13、14日に行われたJ1第19節における選手の走行距離などのトラッキングシステムによるデータが発表になった。

 第19節で最も走行距離が長かったチームはガンバ大阪で119.260km、2位は大分トリニータで116.700km、3位はセレッソ大阪で115.372km。逆に最も短かったのは、ジュビロ磐田で103.098kmだった。

 選手別の走行距離では、1位がG大阪のMF倉田秋で12.675km。2位はG大阪のFW中村敬斗で12.385km、3位は大分のMF前田凌佑で12.207kmだった。

 また、スプリント回数(時速24km/h以上)を見ると、最も多かったチームは鹿島アントラーズで206回、2位は横浜F・マリノスで194回、3位は松本山雅FCと湘南ベルマーレで183回。選手別では、松本のFW前田大然の39回が最も多く、2位はベガルタ仙台のMF道渕諒平の32回、3位は横浜FMのFW仲川輝人とG大阪のFW中村敬斗の30回だった。

■以下、第19節の各チームの総走行距離
7月13日(土)
松本(106.304km) 0-1 磐田(103.098km)
仙台(111.774km) 0-4 鹿島(112.213km)
横浜FM(114.887km) 3-1 浦和(107.299km)
G大阪(119.260km) 1-0 清水(114.176km)
C大阪(115.372km) 3-0 名古屋(115.124km)
大分(116.700km) 2-1 札幌(114.402km)
鳥栖(111.012km) 0-2 広島(108.415km)
7月14日(日)
FC東京(105.495km) 0-3 川崎F(105.732km)
湘南(113.883km) 3-1 神戸(104.997km)


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◆最も走ったチーム&選手は…J1第19節の走行距離発表(ゲキサカ)





◆1週間で3人が海外移籍した鹿島。 内田篤人「それでもタイトルを狙う」(Number)



内田篤人 Atsuto.Uchida


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 1週間あまりで、鹿島アントラーズに所属した3選手の欧州移籍が決まった。

 7月9日、安西幸輝(24歳)がポルトガルのポルティモネンセへ。12日、安部裕葵(20歳)がスペインのFCバルセロナへ。そして、15日、鈴木優磨(23歳)のベルギーのシント=トロイデンへ。それぞれクラブ間合意が成立したことが鹿島アントラーズから発表された。

 それぞれ20代前半。チームの中心選手として、昨季ACL優勝に貢献した選手ばかりだ。

「中心選手といっても、昨シーズン後半からだから。これからの選手です」

 シーズン前のカンファレンスで大岩剛監督が語っていたが、クラブとしても、やっと育ってきたという実感を掴んでいたに違いない。

 昨夏、植田直通をベルギーのサークル・ブルッヘに、昨年末には昌子源をフランスのトゥールーズに送り出していることを考えると、鹿島はこの1年で5人もの選手が海外移籍したことになる。

「『海外でプレーしたい』と選手が思うのは自然なこと。代表に選ばれたり、海外のクラブと対戦すれば、外でやってみたいという気持ちは自然と強くなる。俺自身もそうだったから。特に今の若い選手は、俺よりもそういう気持ちは強いと思う。

 俺は『みんな行けっていうし、行ってみようか』という、どこか軽いノリだったけど(笑)。サッカー選手としてプロでやってきて、自分の国を離れてサッカーをするというのは、非常に大きな決断だと思うけど、現役が終わったときに振り返れば、海外でプレーしたというのは大きな出来事だし、すごい大きな経験になるから」

 2010年のワールドカップ後、ドイツの名門シャルケへ移籍した内田篤人はそう語る。


真面目にやればみんな助けてくれる。


 内田はシャルケで数度の延長契約を結び、7シーズンにわたって在籍した。移籍が活発な欧州では異例の長さだ。

 移籍直後の2010-11シーズンには欧州CLベスト4入りを果たし、ドイツ杯でも優勝。5シーズンのうち、リーグ戦で104試合出場した。毎シーズンのように欧州CLやELを戦った。最後の2シーズンは長期の負傷離脱を強いられたが、2017年夏にウニオン・ベルリンへと移籍した際には、退団セレモニーが開かれたほどだった。

 それだけシャルケのサポーターに愛されたのだ。

「周りの見る眼は厳しかった。俺もシャルケに加入した当初は、『なんで内田なんて獲ったんだ』っていう声もあったと思う。最初からうまく行ったわけじゃないし。でも、(マヌエル・)ノイアー(現バイエルン・ミュンヘン)とか、みんなが助けてくれたからね。真面目にやっていれば、みんな助けてくれるから。それにあのシーズンはCLもあって、慌ただしくて、ガリガリっていけた部分もあるけど(笑)」


プレシーズンから戦いは始まる。


 通訳をつけなかった内田のコミュニケーション術は、高校で学んだ程度の英語だけだった。なおかつ大人しいの性格の内田だったが、それを受け入れるチームの雰囲気が彼の水に合った。

 当時指揮を執っていたフェリックス・マガト監督は、規律を重んじる鬼軍曹として有名だった。ただチームメートについては「真面目な選手が多い」と内田は当時話していた。





「まずはポジションを奪うこと。結果的に奪えればいいんだけれど、最初に奪っちゃえば、何も困ることはない。そうなれば。言葉が分からないとか関係ないから。戦術をすべて理解できなくても、自分がいいプレーをすればいいだけ」

 その中で自身の立ち位置を確立するためには、プレシーズンが大切になる。内田はこう続ける。

「チームが始動したときは、アフリカ・ネーションズカップやコパ・アメリカに出ていたアフリカや南米の代表選手がいない。最初はユースから“お試し”でトップに合流している選手が多くて、まずはそういう選手に勝たないといけないし、プレシーズンで試合に出られないと厳しい。

 その後に“本当の主力”が合流して、そういう各国代表クラスに勝たなくちゃいけない。移籍市場が閉まる直前のギリギリで加入する選手もいるからね。今思えばいろいろあったけど、俺もよくやってきたね(笑)」

 シャルケ加入直後のプレシーズンの合宿中、足を痛めながらも内田は練習を休まなかった。「休めって言われたけど、『やれるから』って言ってやっちゃった」と話していたことを思い出した。


「帰らないつもりで頑張れるか」


 ブンデスリーガで上位を狙うシャルケ。そこでのポジション争いは当然容易ではなかった。負けが続いて監督が代われば、その序列はゼロからスタートとなる。内田もポジションが常に安泰だったわけではないし、レギュラーを外された時期もあった。しかし、そのたびに定位置を取り返した。

「海外組の選手と話すと、最後は根性なんだよ。やっぱり半年、1年で帰るんじゃなくて、帰らないつもりで頑張れるか。長谷部(誠)さんだって、長くいればいろいろと波はあっただろうけれど、今はめちゃくちゃいい。

 (鹿島の後輩たちには)スタートでこけないで、うまくいってほしいって思うけれど、難しいことはいろいろある。自分の技量が足りない、監督と合わない、怪我をしちゃうとか、人それぞれにポイントがあるから、それを見極めて頑張ってほしい」


CLはノイアーとラウールのおかげ。


 8年ぶりに鹿島へ復帰した内田は、海外志向の強い選手たちに何度となく「行った人にしかわからない」と話し、自身の経験を伝えている。安西も「CLのベスト4を経験した篤人くんと同じ風景を見たい」と移籍発表時の取材で語っていた。

「CLベスト4なんて、ノイアーとラウール(・ゴンサレス)に連れて行ったもらっただけだから。俺なんて、端っこで走っていただけ、(ジェフェルソン・)ファルファンと一緒にね(笑)。だけど、『お前が周囲に、まだまだだよと言わなくちゃいけない。お前しか知らないんだから』って言ってくれる人がいて、そういうのも大事なのかなと思うようにもなった。

 この選手はこういうところが足りないんじゃないかなとか、海外へ行けばこういうところを頑張らなくちゃいけないとか、こんな試練が来るだろうとか、なんとなくイメージもできる。だけど、本人には教えない。俺が言ったところでさ。やっぱり行かなきゃわからないから」


「鹿島はほかのクラブとは……」


 それにしても、このタイミングで3人も選手が移籍してしまう現状を、今季キャプテンを務める内田はどう感じているのだろうか?

「周囲から見れば、いっぱい移籍させてしまって、大変じゃないかと思われると思う。監督やジーコも話していたけれど、移籍させないでタイトルを狙うことも大事かもしれない。でも、成長した選手が海外へと気持ちが向いていくのは自然なことだから。育てた選手を手助けして送り出しても、それでも鹿島はタイトルを獲り続ける。それはほかのクラブにはできないことなんじゃないかって。俺もそう思う。

 確かに今は怪我人も多いし、スタメンの選手がいなくなるのは、痛い。それを踏まえたうえで、アントラーズというクラブがどこを見ているのかと言ったら、(選手を)出しながらもタイトルを獲るということ。それは難しいことだけど、アントラーズはほかのクラブとは違うから。

 もし、今海外に出ている選手が全員鹿島に残っていたら、A代表と同じくらいのクオリティがあるんだけど、彼らを出しながらもタイトルを獲り続けるのが鹿島。だからこそ、移籍する選手には頑張ってほしい。たぶん、今回の移籍で満足している選手はいないと思う。やっぱりここから次、その次だから。タイミングと運に恵まれたら、大きなクラブへ行けるかもしれないし、『おおっ』っていうチームで活躍してほしいね。

 あと、シャルケに誰か日本人選手が行ってほしいんだよね。そしたら、俺も見に行きたいなぁ。自分の場合は海外へ行って、本当にいい経験をさせてもらって、いい仲間にも恵まれた。だから今回出ていく選手にも、そういう仲間に恵まれて、サッカーのど真ん中、本場で、充実したサッカー生活を送ってほしい」


層が薄くなっても育てるのが鹿島。


 懐かしそうに笑う内田は、ゲルゼンキルヘンにあるスタジアムやクラブハウスに思いを馳せているようだった。喜怒哀楽、あらゆる感情をむき出しにして戦った日々がそこには刻まれているのだろう。

 しかし、今の内田の戦場は鹿島にある。3月のジュビロ磐田戦で負傷後、長くリハビリが続いているが、7月に入って全体練習にも部分合流している。

「復帰の目安をなんとなくは考えているけれど、ここまで来て、もう一度痛めるのは避けたいから。ただ、ここから迎えるシーズンの山場には間に合わせたい」

 鹿島に復帰した昨シーズンも、夏に負傷から戦線復帰し、リーグ戦、ACL、ルヴァンカップと過密日程を戦うチームの中で役割を果たした。10月のACL準決勝、水原三星と戦ったホームでのファーストレグ、アディショナルタイムに決めた内田の決勝ゴールは優勝へ向けての大きな弾みになった。

 タイトルは若い選手に自信を与える大きな起爆剤だ。そういう意味ではACL獲得で、海外移籍が増えるのも、内田の言葉を借りれば「自然の流れ」なのだ。

「選手層が薄くなったとしても、育てるのがこのクラブ」

 そう語る内田自身も、かつてリーグ3連覇という経験が海外挑戦の後押しになったはず。だからこそ、鹿島のキャプテンとして、今季もタイトル獲得を果たしたい。


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